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苦手なレンズありますか?/#084

好きなレンズやオススメのレンズについて話す機会は多い。しかし苦手なレンズについて話すこと無いなと思ったので振り返ることにした。今回は自分が苦手とする広角レンズについて。

普段の主な被写体は人物がほとんど。中でも日常写真と風景ポートレートが主軸となっている。そこでは標準〜望遠レンズで撮影している。なぜならイメージに近い絵作りができるからだ。もともとイメージに合わせたレンズ選びをするクセがある。だからこそイメージに無い広角のような画角は苦手意識が強いのだろう。

そこで苦手の克服と表現の幅を広げるために昨年思い切って広角単焦点を購入した。NIKKOR Z 24mm F1.8S、このレンズは中心部から四隅に至るまで驚きの解像力と美しいボケを兼ね備えている。さらに点像再現性に優れており夜景や星空撮影にも重宝している。しかし購入当初は想像通り苦戦の日々であった。

最も困惑したのはその画角の広さ。普段使っている標準〜望遠域に比べると圧倒的に広く写るものが小さい。撮りたいものに対して周辺情報があまりにも多いのだ。普段は構えた位置からの撮影や後ろに引くことがほとんど。広角レンズの場合は写り込みすぎるため画面整理が最も重要だと感じる。苦手だと感じる要素に普段と違う思考が挙げられる。普段通りに使っていると多い情報に更に情報を取り入れることになる。こうなると情報量があまりにも多く伝えたいものが不明瞭になってしまうのだ。

不慣れながらも試行錯誤しなんとなく慣れてきた。そこで気づいた広角レンズを使うときに気をつけるポイントを少しだけご紹介。

広角レンズ使いこなす3つのポイント

01、被写体に近寄る
広角レンズは広く写るからこそ気をつけたいのが情報量のコントロール。近寄れば近寄るだけ情報が減り伝えたいものが明確になります。さらに口角単焦点であればボケを用いて主役をより引き立てられます。

02、ローアングルとハイアングルを使いこなす
レンズの特性上アングルを変えるとパース効果による歪みが発生します。これを有効に活用する方法がローアングルとハイアングルです。スタイリッシュな上への広がりや、地面との関係性など普通ではできない表現が可能となります。

03、構図を作り込む
広角域は最も構図力が試される画角です。広く写るからこそ周辺の情報を用いてどのように視線を誘導するのか。また光や色、位置関係など絵画のように計算された構成力が重要です。そうすることでより撮りたいものを明確にできます。

広角レンズ苦手だよって人が少しでも撮ってみようかなと思えたら幸いです。あなたが苦手なレンズはなんですか?

SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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