兄弟と写真/#099
僕には弟がいる。「おすすめのカメラを教えてほしい」という唐突なLINEが今では懐かしく思えるできごと。あれから気付けば初心者ながらもフィルムカメラを片手に自分らしく写真を楽しんでいる。その姿を見ながら青春だなと暖かな眼差しで眺めているお兄ちゃんだ。
今日は久しぶりに弟から着信が入っていた。おもむろにかけ直すと友達と写真を撮ってほしいとのことだった。幸いタイミングが良く撮影時間を確保できたので久しぶりの再会とともに友達と一緒に写真を撮った。
類は共を呼ぶとよく言うけれどまさにその言葉がピッタリな6人であった。終始自分達の世界観があり笑いが絶えない空間。少し離れた距離感から見守りながら撮ることにした。短時間ながらも会話や行動を見ていると個々の特徴がなんとなく伝わる。それを見ながら微笑ましい気持ちとなり合間合間でシャッターを切った。
兄弟で共通の話題があることは嬉しい。写真を通して会話したり撮影したりそれがコミュニケーションになっている。どこか気恥ずかしさもあるけれど内心は嬉しいものだ。写真は記録としての側面だけでなく人と人と繋ぐ架け橋の役割もあるのだと感じる。これからも家族と向き合って取り続けていきたい。