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NIKKOR Z 40mm F2/#121

NinonZシリーズを語る上で欠かせないレンズ。
それがNIKKOR Z 40mm F2という薄型単焦点レンズ。
Zレンズと言えば高価なイメージが一般的。対してこのレンズは約¥30,000と安価な部類に入る。加えて約170gと軽量であり気軽に持ち出せるレンズとしても注目が集まっている。

実はこのレンズはZレンズだがSラインでは無い。Sラインとは脈々と受け継がれてきたニコン独自の設計指針と品質管理をさらに厳格化した NIKKOR Z レンズの中でも、さらに高い基準を満たすレンズにつけられた称号のこと。つまり高品質なレンズと言うことだ。しかしこのレンズの品質が劣ると言う訳では無い。Sラインでは無いにも関わらずその写りはさすがのZレンズということ。

このレンズが小型軽量ながらも最短撮影距離0.29mと寄れるレンズでもある。ぐっと寄ってF2の解放値や優れた解像力を活かした表現が可能となっている。

このレンズは文字通り小型軽量でAF精度も速くて正確だ。そのため動き回る子どもでも逃すことなくその姿を映し出してくれる。F2と聞くと物足りない気もするが実際はほどよいボケ感で心地よいヌケ感を演出してくれる。さらに逆光耐性についてはSラインに劣るもののそれがスパイスになっている。Sラインのレンズは優れた逆光耐性のおかげで逆光でもフレアやゴーストが抑え込まれている。対してこのレンズは逆光の際にフレアやゴーストが柔らかな描写として良いスパイスになっているのだ。Sライン品質に慣れていると嬉しい誤算なのかもしれない。ふんわり写真が好みの自分にとっては逆光の場面こそ積極的に使いたいレンズだと言える。

この写りで約¥30,000はコスパが良いと言えるだろう。同じ価格帯にNIKKOR Z 28mm F2.8があるため悩みどころ。Zシリーズ購入した際の次のレンズとしてお手軽な単焦点を持ちたい場合はぜひ手にしたいレンズだろう。特にカメラ初心者には嬉しいレンズなのかもしれない。標準域の単焦点はNIKKOR Z 50mm F1.8SとNIKKOR Z 35mm F1.8Sがあるがお世辞にも安いとは言えない。そんな時に手に入れやすい標準域の単焦点レンズがNIKKOR Z 40mm F2。きっと写真が楽しくなること間違い無しですよ。


 SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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