思いがけないチャンスがきたときの話
※この日記は昨年の6月に起きたできごとを書いて下書きに残したままにしていたものです。ちょっと加筆して再投稿します。
2週間前、棚ぼたのような、今までの人生で起きなかったようなビッグチャンスが巡ってきた。
詳しくは言えないけれど、ある業界の、「推し」から仕事の依頼のメッセージがきたのだ。
え?なんで?
こんなこと起こり得るわけがない。
何の実績もない無名な私に。
SNSで集客も何もしてない、ただそのひとの投稿にいいね、してるだけの私に。
何かの詐欺なのかなと本気で疑った。
そのときは興奮しながら、もしよかったら!と自身のプロフィールを送ったがその人からは何の返事もなし。
というか私のメッセージ自体が消えていた。(これについては原因がわからない)
なんだ。。。やっぱりからかわれていたんだな、と少しがっかりしたけれどその人のストーリーは見続け、変わらずリアクションし続けていた。
依頼があった一ヶ月後、びっくりなことにまた推しから連絡があった。
いやいや、怖いよ。うそでしょ。と思いながら心臓は跳ね返っていた。
とりあえずいいね、だけを返事したところ、先方からなんとお金を払う、と言ってきた。
こんなことがあるわけない・・ドキドキしながらも一度打ち合わせをしましょうということになった。しかし日程と時間が決まったのが会う日の前日!
推しは、自己管理が甘いのか、肝心の日程を決めようとすると途端に返事が途切れたり、2日後に返信がきたりということがあった。
ナメられているのか?複数に声をかけているのか?単に好奇心でファンをからかいたかったのか?
不安と恐怖で頭の中がぐちゃぐちゃになり、ここ2週間、ずっと食欲も湧かなかった。この人のファンじゃなかったらとっくに切ってもいい案件だろう。
思えば私の人生は、いつも波乱に満ちていて、見えない何かにもがき、打ちひしがれるのが常だった。
(なんて不器用な生き方なんだろうか・・。)
だから大きなチャンスが巡ってきたとき、どうしたらいいか、どういう心構えで向き合っていいか経験がないせいで全くと言っていいほどわからなかった。
自分なんかが幸せになっていいのか、とかびっくりするくらい受け入れられない自分がいて、本当に、幸せとかチャンスとかそういうもんに慣れていない自分に情けなくもなった。
もう嫌だ、このまま逃げたい。モヤモヤを抱えたまま時を過ごすには辛すぎる。
そんなとき、なんとなくこの人なら答えをくれるかもと思い、ある生徒さんにふと相談してみた。
(ちなみに私はオンライン日本語教師をしているが、普段はあまり生徒さんに自分のことを話さない。)
ハートが強そうな彼が言ったこと。
ゆっくりと丁寧に日本語で説明してくれたあと、大事なことだから、と英語でも伝えてくれた。
その後はなんかどすっと腹をなぐられたような、空洞に鉄針が通ったような、なんというか感覚でしか説明ができないけれど、不思議と不安が消えていった。
言われたように、ノートに何で怖いのか書き殴ってみた。
どろどろとした感情が溢れ出る。やはり行き着いたのは
〜だったらどうしよう。の繰り返し。
彼が言うようにこれは全く論理的じゃない・・。
そしてわかった。
私は一人ではとても弱い。
その一方で、不器用だけど、生きてるな〜と自分を抱きしめてやりたい気持ちにもなった。
結果はうまくいかなかったけど、私はひとりで、その人に立ち向かった。
その経験は、自分を褒めてあげてもいいよね。
そして続けてたらこういう、驚くようなことって起こるもんなんだな。
つぎはもうちょっと自分を認めてあげて、顔を上げて、チャンスを迎え入れたいな。
今度はもう少し堂々と。
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