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FANATEC Podium DD1のレビュー

私のブログには、サイト維持やネタ収集、SIM研究のため、広告を含むページがあります。

↑こちらにも書いたように、↓このPodium DD1のバンドルを購入しました。
(2022年現在、ステアリングをV2→V2.5にバージョンアップして再発売)

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2023年8月にDD1について振り返った長期レビュー記事です↓

FANATEC Podium DD1の効能

FANATECのCSW V2.5でも、十分高性能なのですが、その2倍以上の価格のPodium DD1と比べると、Podium DD1の優れた点がたくさん見つかりました。ちなみにCSW V2.5は軸をベルトを介して駆動。Podium DD1は軸とモーターが直結されている。という違いが大きく、一般的に、ダイレクトドライブは、ベルトドライブに比べ、強く遅延のないトルクを発生できるのが利点とされています。ちなみに、FANATECの推奨設定で使用しています。(対象のシムソフトをクリックして、そのカテゴリーの一番後ろに掲載されています)

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・スリップ、車の姿勢を乱すことがかなり減りました。自動車のステアリングはいつも安定な方向に戻ろうとする傾向がありますが、オーバーステアで後輪の滑りを感じた時、自分でステアリングを進行方向に戻す力より、遥かに素早く強いFFBが強力にアシストしてくれます。ダイレクトドライブは、高価なドライビング自動安定化装置とも言えると思います。

・1日SIMを何も触ってなかったのに、CSW V2.5から交換後、走って2周目でタイム更新ができたりしました。CSW V2.5で後輪が滑ってると思ってた区間が、DDだと実はグリップしてたというのが分かったことによって、アクセルを踏みやすくなったからだと思います。言語化するのは難しいですが、細かなFFBの情報のおかげでタイヤと路面の状況がより把握できるようになりました。

・あまりにもFFBが強いので、Podium DD1でも最大出力をゲーム側で控えめに8Nmとしています。それでもカーブ中は息を止めて、歯を食いしばりながら曲がることも。CSW V2.5ではどんなにFFBを高く設定してもそこまで、辛く感じることはない。(Podium DD1の最大トルクは20Nm、保持トルクは15Nm)

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(高トルクモードを有効にするキーを差し込んでいる時、毎回起動時に高トルクモードだよ!!危ないから使用前にちゃんとマニュアル読んでねと表示される。)

・2時間ぐらい真剣にタイムアタックにいそしんでいたら、その翌日は手首、腕、肩、胸筋、背筋が痛くなっていたこともあって、これはかなりのトレーニングマシーン。

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Podium DD1から発せられる音について

基本的にほぼ無音。試しにレース中の音をOFFにしてイヤホンも外して運転してみても、凄く静かです。CSW V2.5からはたまにガチャガチャと尖ったFFBが介入して音が出ますが、Podium DD1からだとその荒さがありません。

これは、100均で何セットか買ってきたマットを敷いているからだと思います。これがなければ、フローリングに直でFFBの衝撃が走って、床から音が聞こえるかもしれません。

CSW V2.5ではたびたび排熱ファンが全力で排熱していましたが、Podium DD1からは排熱音がほぼ聞こえません。

Podium DD1の取り付けについて

CSW V2.5の取付穴をそのまま使用して取り付けることができました。

不満点

・停止時にのみしか感じないが、ハンドルを切る際に、ごく微小な遊びがある。一瞬なんだけど、内部の機構がかみ合うまでの遊びなんだと思う。電源OFF時にステアリングを回すと回転時に、ギヤのコリコリっという存在を感じる。ただ、前述の2点はレース中は感じない。

・後ろに長い。CSWだと、奥行きが薄めだったのに対し、Podium DD1は奥に長いので、モニタとかの配置を考え直さないといけない人も出てくるかも。

・後ろにある電源ボタン。Podium DD1の電源を消すために、背面のスイッチに手を伸ばすと、ちょうど自分のアゴがステアリングの上辺りに来ます。もし、ハンドルから急に大きなFFBが発生したらと思うと、危険だなと思いながら触ることがあります。

・高トルクでステアリングを切ろうとするとカチっと音がステアリングから聞こえ、気になっているので、現在FANATECに問い合わせ中→グリスアップだけで直った!

ちなみに2022年に納得するまで再度設定し直した結果です↓

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Simucubeのダイレクトドライブが正規代理店価格で日本でも買えるようになったけど?

購入後1か月も経たないうちに、日本でもSimucubeが正規代理店から購入できるようになりました。
Simucubeを推している熟練iRacerたちも多い中、FANATEC Podium DD1の勝るところを挙げるとすると、

FANATECはプレステ4・プレステ5で使える。Simucubeでは使えたという情報はどこにも無し。(日本国内で販売しているプレステのライセンス認証されていないFANATECはDrive Hubという商品が必要)

FANATECは変換器無しでそのまま着用できるリーズナブルなステアリングの選択肢が幅広い。
※FANATECはステアリング込みだと、初期費用に軍配が上がる。Simucubeの純正ステアは約10万円からと高価。SimucubeにFANATECのステアリングを装着することは可能だが以下のような変換器が必要。変換器はステアリングにもよるが、Formula V2用なら現地価格18000円弱。もっと機能の少ないステアリングならもう少し安いです。変換器からUSBケーブルが伸びてしまいます。無線の変換器もあるかも。変換器を取り付けることによる弊害についての体験談も見つけられるので、よくご検討ください。

・FANATEC製ホイールベースには、FANATEC製ステアリング内臓モーター、FANATEC製ペダル内臓モーターでの振動機能がある。

・FANATECは所有者が多いので、ネット上でも日本語の情報が多い(今後Simucubeの代理店さんが積極的に情報を出してくる可能性はある)
・保証期間はDD1が3年、SimuCubeが1年。

だと思います。
上記が気にならない方であれば、Simucubeのダイレクトドライブも検討の対象に入れてみたら良いかと思います。

Simucubeの正規代理店エントリーモデルはこんな価格。

でも、皆さん1グレード上げて↓こちらを購入しているイメージ。

ご自身で比較してみて、後悔のないお買い物をしてください!

↓FANATEC製品の推奨設定(iRacing以外のゲームも含む)について張り付けておきます。ご参考までに。

DD1&iRacingでのFANATEC推奨設定

<コピペしておきます>
Podium Wheel Base DD1 / Podium Racing Wheel F1® PS4™

Tuning Menu Settings:
SEN 1080 (shown as 108 on some displays)
FF 90
LIN ON
NDP 16
NFR 2
NIN 8
INT 3
FEI 100
FOR 100
SPR 100*
DPR 100*
BLI User Preference
SHO 100
BRF User Preference

*SPR and DPR values have no effect by default. They can be enabled through the app.ini, but this is not recommended.

In-Game Settings:
Wheel Range and Map Range: Automatically determined by calibration wizard
Use Linear Mode: Checked
Reduce force when parked: Checked
Strength: 6.0**
Wheel force: 20Nm
Damping 0%
Min Force 0.0%

ほぼGoogle翻訳
**Strengthは「Wheel Force」設定の上のスライダーです。 「Max Force」の値が表示されている場合は、テキストをクリックして「Strength」の値に切り替えることができます。 6.0は推奨される開始値ですが、選択した車に大きく依存します。したがって、上記のクリッピングメーターに注意しながら、[この車にカスタムコントロールを使用する]チェックボックスをオンにして、すべての車についてこの値を独自に調整することをお勧めします。

<私の関連記事>

English Version: An impression of the FANATEC Podium DD1 compared to the CSW V2.5


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