退去修繕費用に納得いかず、裁判おこしてみた!

皆様、お久し振りです。
4月からこっち、Twitterでお騒がせしてました、
高額な賃貸マンション退去修繕費用問題

今日の裁判で漸く決着がつきましたので、ここにご報告がてら経緯などを記したいと思います。

ことの始まりは、年度末まで契約してた市民ホールの『常駐管理スタッフ』の口が切られたこと。これまでフリーランスでそこここの劇場と契約して管理スタッフとして働いてきましたが、契約切られるとなると次を探さないといけない。
色々探した中、某大きい湖がある県立のホールで『職員スタッフ』の募集をみつけ、色々迷った挙げ句、

応募
試験
即採用w 
 
決まったはいいが、大阪に住む僕としては通うのもなかなかにキツイ。
ただ、面接での『OHつ市に住んだら住宅手当出るよ』の一言で引っ越しを決意。
足掛け20年住んだ大阪を離れるのは寂しいけど、引っ越しに向けてバタバタと動き出しました。
 
まず確認したのが、契約してる管理会社の入退去に関する『約款』。退去の際には『2ヶ月前迄に退去申請を』となってたのを確認したのが、2/27。期限まであと1日!
早々に書類を取り寄せ申請。平行して次の引っ越し先を探す。

ラッキーだったのは、3月の仕事のシフトが

29日で終了

になってたこと。
とすれば、30日に引っ越し、31日に新天地で新生活の準備、とめちゃめちゃスムーズなスケジュールで引っ越せること。

程なく、新しい職場に近いマンションも見付けて契約、引っ越しの段取りに併せて

ミニマリストになる!

と心に決めて、持ってた服や本DVDフィギュア等全て売っぱらい&廃棄。

あれやこれやと順調に進んでたなか、問題が起こったのが退去日当日の3/30。

夕方までに引っ越しを終え、あとは『退去立ち会い』ということで、管理会社の下請けであろう人が部屋内をチェックしていくが、

『あーこれはダメですね』
『あー、全部やりかえですね』

ともかくネガティブなことしか言わない。

まあ、確かに、タバコ吸ってたし10年住んでたし、色々修繕に費用がかかることは覚悟してたが、後日きた見積書の金額は

47,9171円

は?
目を疑いました。
というか、
これを見ているのは本当に僕の眼球か?!

程に。

ネットで調べたら、1LDKの退去修繕費用の相場は、10~15万程度。

それから、僕の戦いは始まりました。

(以下、次号)


【次号】

まずは、ネットであらゆる退去修繕費用に関するトラブルを調べ、建築士や弁護士の無料相談も使い、もちろん『原状回復に関するガイドライン』も熟読しました。

Twitterでの応援や色々な助言も頂き、

意を決して、裁判に持ち込むことにしました。


『少額訴訟裁判』というのがあるのをご存知でしょうか? 金銭に関わるもめ事を

60万円以下の事案

なら、至極簡単な手続きで費用も安価で訴訟できる制度です。

今回も(も、というのは僕は過去にこれで訴訟したことがありますが、その話はまた別の機会に)、48万円という請求に対する、

そんなん不当やから払いませーん

という、『債務不存在確認』訴訟としまさした。

少額訴訟においては、関わる金銭10万円単位で訴訟費用が2000円という決まりなので、今回の訴訟費用は10000円。 

ここで面白かったのが、裁判所で訴訟提出の際、窓口の人が訴訟の不備をその都度指摘してくれたこと。
窓口には『法律相談には一切のりません』
と書いてるのに、窓口のおじさんは、

ギリギリな訂正を指南

してくれたこと。

弁護士も付けず、個人で訴状を上げようという心意気に、こっそり手助けしてくれたのかな?f(^_^)

とまれ、無事に訴状をあげ、暫くは静観。

裁判日は6/9(今日)、そのまま被告の管理会社から音沙汰ないのかと思いきや、裁判日10日ほど前に

反訴状

が届く。

つまりは、僕の訴えに対して

逆訴え

してきたのだ!
 

改めて確認しておきますが、向こうが出してきた修繕費用の見積書は、ほぼ

フルリフォーム

のごとき内容。
邪推すれば、

次の入居者のためのフルリフォーム代を、まんま僕にスライド請求してるのではないか?!

今回の裁判の論点もそこでした。

そしていざ、本日の裁判日。

裁判官のなかに、一級建築士資格を持つ裁判士がいらっしゃり、彼がメインで個別に原告・被告双方の言い分を聞く、という。

僕はといえば、開口一番、『訴状では一切払いません、とは言うものの、今日の話し合いで納得できる部分は支払う意思はあります』
と先制攻撃。裁判官は、では示談の方向で、と話を進めるようにと。

そして個別面談の際、彼は『ぶっちゃけ』と言って、

向こうの請求内容はほぼ正当だ。貴方の納得いく金額はいくらか? 被告にその金額を伝えて、双方納得できれば示談で。そうでないと被告は更に上告して徹底的に争うと言っている』

と。

ガイドラインで調べた『経年劣化による負担なし』なども、よくよく見たら該当しない箇所も色々あった。10年住んでても経年劣化とされない箇所がいかに多いかと愕然。

これ以上の『めんどくさい』ことはもうごめんだ、というのが正直なその時の気持ちでした。
被告の申し出の『端数は切ります』で、仕方なく納得して、示談でおさめました。


結果、被告の請求から8万円の減額で決着したのですが、後から思うに、
こと不透明なこういった退去修繕費というものは、ほっとくと管理会社の言いなりでぼーっとしてると言い値をさらっと払ってしまうという『闇』があるということ。

膨大にめんどくさいことをして裁判まで持っていきましたが、泣き寝入りは絶対よくない。
裏を返すと、めんどくさいなら言い値を払えばいい。

ただ、この一連で思った最大のことは、

『裁判って意外に簡単で、ちょっと面白いぜ』











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