見出し画像

北海道でトレラン練:名付けて「大雪山8の字ループトレイル」!

50歳をすぎたので100マイラーを目指してトレーニング中のナカガワです。今回始めて北海道の山へ登って最高だったので紹介します。

名付けて「大雪山8の字ループトレイル」。一つの輪だったり、旭岳ロープウェイから黒岳ロープウェイを結ぶルートなどの記録は見られた。

だけど、ループして旭岳ロープウェイに戻って来るルートは見られなかったので名付けてみました。

お鉢巡り、稜線歩き、火山岩、小屋、渡渉、浄水器で飲める川、天然温泉、池塘、池、木道とこんなに揃ってる山って他に存在するの?!

次から次へとめくるめく展開を見せてくれる言わば山のディズニーランドのような楽しい山旅でした。最高です。

これまで北ルプス表銀座や北岳、剣岳などいくつも山を登ってきましたが間違いなく過去ナンバーワンでした。是非。

今回のルートはこんな感じ
画像は距離と累積標高が多めに出ているけど、26.5km、累積標高2014mというのがGarminの記録です。

ルートの詳細、GPXデータはヤマレコ、Stravaへ

ちなに、「大雪山」も山名あるあるでその名前の山はありません。
八ヶ岳とか赤城山と同じで、そのあたりの複数の山の総称。

大雪山の中で一番標高の高い「旭岳」を便宜上「大雪山」と呼ぶようです。


ヤマレコ


Strava

わたくし東京住みなので羽田空港から旭川までは飛行機で。
羽田発13:55、旭川着15:30。
旭川空港から路線バスに40分乗って旭川駅へ。

予約しておいたカーシェアをピックアップして1時間ほど運転。
宿泊先の「旭岳温泉 ホテルベルモンテ」へ向かいます。

ここは旭岳ロープウェイ乗り場に最も近いホテル。
ホテルのエントランスからロープウェイ乗り場が見える距離。

なんと徒歩2分という登山のためにあるようなホテルですが内装、設備、料理ともなかなかのクオリティでした。

1週間前の天気予報では本日(8月15日)は雨予報でした。
それが徐々に雨のち曇りに変わり、前日には朝7時まで雨、その後は曇りという予報。

5時に起きて外を見ると結構な雨。
7時には止むと信じて朝ご飯。

ホテルの食事は夕食も朝食もビュッフェなのですが、めちゃくちゃおいしい。

ビュッフェっていうとガッツリ量を提供しておけばOKなところもあるけど、ここは一品一品丁寧なつくりでコース料理をいただいてるかのようだった。

朝ご飯に食べた温泉卵の黄身の濃厚さは今でも思い出すと食べたくなる。
あーまた食べたい。

朝食をゆっくり食べて8時にホテルを出ると小雨に変わっていた。

レインの上だけ着てロープウェイに乗る。
雨だったからかお盆真っ只中だったからか不明だけど、一緒に乗ったのは3組だけだった。

ロープウェイの山頂駅「姿見駅」の売店はこんな感じ。
水分は十分に補充できるけど、食べ物はおやつ程度。しっかりしたものはスニッカーズやカロリーメイトぐらい。他はお土産もの。

行動食や水は手ぶらで来てもなんとかなるけどちょいと味気ないかなといった印象。

ロープウェイからおりて旭岳まではほぼガスガス。
雨はやんでくれたのでレインの上はしまう。やや汗ばむ気候。

標高1600mのロープウェイ乗り場から一気に2290mの旭岳山頂まで登る。
距離は3.5km。勾配は19.7%。そこそこキツイ。

路面は富士山と同じような火山岩。ザクザクと登っていく。
なぜかセミがたくさんいた。

山頂につく頃には雲が流れて青空も見えてきた。

富士山の砂走りのような斜面を下っている時はすっかり天気も良くなり徐々に視界がひらける。

間宮岳分岐点まで登り返すとそこには大雪山の魅力の一つ、御鉢平が目の前に広がった。

この景色が見られただけでも今回の旅は大成功ということで良い。

この先雨に降られてもよしとしよう。そう思いながら先を歩いたけど、結果この日はそれ以降雨は降らずに最高の天気と最高の景色に恵まれることになった。

間宮岳からまた下って登り返すと北鎮岳分岐につく。
ここは登ろうか迷っていたけど計画より速くこれているので登ることにした。

ちなみに、一番最初に登った旭岳が北海道No.1の標高。そしてこの北鎮岳がNo.2の標高。なのでついでに登っておきたい。

大雪山の頂上標識はどの山も鋳物でできていて重厚感があった。

北鎮岳からは気持ちの良い稜線歩きでゆるゆると下っていく。
あまりに気持ち良すぎてトレラン目的で来てるのにぜんぜん走れない。

景色も良いし気候もバッチリ。ずっとこのまま歩いていたい。
そう思っていると山小屋「黒岳石室」につく。

「石室」という名前が付いてるけどちゃんとした有人小屋。
飲み物などを販売している。テン場もある。水場は雨水タンクのみ。

なによりありがたいのが、バイオトイレ(500円)があるところ。
後半にそなえて使用。
使用前と後で自転車を漕いでおがくずと混ぜるという行為が面白かった。

今回、行動食はそれなりに持ってきたのだけどホテルの夕食と朝食がおいしすぎて食べまくった結果、何も食べずに行動していた。

ぜんぜんお腹はへっていないけど念の為後半に備えて無印のバウムクーヘンを食べる。

行動食としてX(Twitter)でひそかに話題になってた。
しっとりしていておいしい。
80gで352kcalとグラムあたりカロリーは4.4。これはなかなか高スコア。

例えばみんな大好きセブンイレブンの「レモンわらび」。
こちらはグラムあたりカロリーは2.5。ね、高カロリー。

結局この日口にしたのはこれだけだった。

黒岳石室から黒岳をピストンで戻って来る。
ここで若干ガスが出てしまったので山頂は眺望なし。残念。

そこからは前半の景色とはまた趣の異なる川沿いの稜線を歩く気持ち良いコースだった。

ちなみに、黒岳石室の小屋番さんに水場を聞いたところ、北海岳に向かう途中の川の水なら浄水器があれば飲めると教えてもらった。

ただし、手前にある広めの川は有毒の温泉が混じっているので浄水器でも飲まないことと教えてもらう。ありがたい情報。

こちらが飲んではいけない川

こちらが飲んで良い川。ほとんどが雪解け水のよう。
ここの水を浄水器で飲んでみた。

冷たくておいしい。けどもう少し上がったところに湧き水があったので、ほんとうはそちらのほうが正確には水場なんだろう。

表示がないので小さくても看板があればよいなと思った。

今回使用したのは「ソーヤミニ」という浄水器。
たったの72gなのでこういう時は持っておいたほうが安心。

72gで美味しいお水が飲み放題に。

なんで持って行ってたかというと、「山と高原地図」に水場マークが何箇所かあるのだけど「要浄化」の記載があったから。事前に見ておいて良かった。

じわじわと気持ちの良い稜線をのぼると北海岳へでる。
このあたりで再度、御鉢平が見渡せるようになる。

御鉢平にうっすら虹がかかっていた。
もう。最高やないかい。

ここからはのっっぺりとした稜線をのぼって最初に来た間宮岳へ戻る。
そこから旭岳とは逆方向に下っていくと天然温泉「中岳温泉」が現れる。

中岳温泉といっても施設ではなく、岩に囲われたほどよい露天風呂があるだけ。あるだけ温泉。

すこし黄色がかったところからどうどうと温泉が流れ出ていた。
風呂底からもぷくぷくと空気がでていろんなところからお湯がでていることがわかる。

手をいれると実によい湯加減だった。

そこからは高原のような場所をくだっていく。
池塘あり、木道ありでなんだか尾瀬に来たかのよう。
ほんとうにこのルートはいろいろな表情を見せてくれる。

無事ロープウェイ乗り場まで到着。本当に最高の山旅でした。
ただ最高すぎて走るのがもったいないのでトレランの練習には向かないかも。

距離に対して累積標高はそこそこあるので脚に刺激は入ります。

そうそう。今回始めて試したのですが、ソフトフラスコに麦茶を溶かしておくとすごく良いですね。水やポカリはあきちゃうけど、麦茶はスッと入ってくる。こちらもオススメです。

ちなみにこの日の翌日、台風7号が関東に接近していて、飛行機が全便決行になってしまい東京に帰れなくなった話はまたの機会に。では。お疲れさまでしたー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?