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テロリズム


泣く子も黙るローレンツ・ゼミには、今年もそうとは知らない学生たちが集まっている。「あなたたちはテロリスト予備軍です。」予想だにしない一言に愕然とする生徒たち。脱落=テロリスト認定。恐ろしすぎる授業が始まる――。
そもそもテロリズムとは何か? 日常に潜むテロの根っことは?
今までメディアで語られてきたテロ論は全部ウソ。テロ教授が教える、知るのは怖い、知らないのはもっと怖い「テロとカルト」の真実。

Amazonの紹介文より

「自分は絶対にテロリストにはならない」「自分は絶対にカルトにはまらない」「自分は絶対にマルチをやらない」と思っている人にオススメの漫画です。テロやカルトやマルチの手口を具体的に紹介している。「命が安くなる」仕組みについて話されている。「主人公もテロリストではある」という前提のもとで読むと楽しい作品なのかなと思います。ドーナッツ教の開祖。円周を埋めていく人。

春ねむりさんの「Old Fashioned」という曲がある。ドーナッツとテロで思い出す作品。ねむりさんは「見えざるピンクのユニコーン」の文脈に身を置く人だと思っているけれども、曲を聴くたび真摯な怒りに胸を打たれる。


「テロール先生の怪しい授業」に話を戻します。

ローレンツゼミ、先生の「ローレンツ」という名前は、動物行動学者のローレンツから取られているものだと私は理解している。彼は動物の「インプリンティング」*という現象を研究していた学者。インプリンティング現象はテロやカルトの「目覚め」に似ているように思う。新しい信念に目覚めた人々は、目覚めさせてくれたものを盲目的に追求する。

*ふ化直後にはじめて出会った動く物体を親と思い、追従すること

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