愛のゆくえ(映画)
愛のゆくえ
死ぬかと思いましたが、観てよかったです。
いい作品というものは、それを知る前には戻れない傷をくれると思います。
きれいな画面でした。きれいな悪夢仕立てになった現実のお話でした。
必要と信頼のもとに制作された作品だと思います。
雪原を踏んだ足跡の上に、また雪が降る。
春になればなかったことのようになる。
ふたりが雪原を歩いていったことを私は覚えている。
夢
こういう「問い」がこの世にはある。「女」「男」には何を代入してもいい。
これらは「大切に編まれた幻想」としてそこにある。夢。
これに対して「私はそうは思いません」もしくは「私はそうしない」と返したとき、「そういうもん」だと思いたい側の心に入る亀裂をいくつか見た。相手の耐久性や治癒力を信頼できない時は、どういう最悪の「そういうもん」であれ、こちらの心を砕きながら「そうだね」もしくは「そうなんだね」と話すしかない局面がある。思いやりというものの実態は、おそらくほとんどそれ。
「そういうもんなんだよ、そう思うだろ?」は、あくまで「問い」の形になっているものの、その性質はすでに「問い」ではない。「そのようにありたい」で返せない限り、しばしば大変なことが起きる。
なぜ大変なことが起きるのか。「そう思う」人々が帰属できる場所を、あくまで清潔で美しい場所にしておきたいからだと思う。正しさ、もしくは美しさを守りたいからだろう。私とてその心の動きからは逃れられない。
「母性」問題
国際女性デーですね。
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