コロナ渦で振返る 『神輿LIFE』  2015/5/10神田祭 須田町北部町会

コロナ渦なので昨年から今年にかけて、各地のお祭と神輿渡御は当然中止。めちゃめちゃ密ですからね、神輿担ぐって。それでもなんとかしようと、地域によっては、御神輿を台車やトラックに載せて氏子のエリアでせめてお披露目だけはしてみたりしてる訳ですよ。これまで培ってきた伝統を守ろうと苦労されている方々が「なんとかしなきゃ!」って。そんな大事な心意気をぜひとも応援していきたい!!

それはもちろんなんですが、”NO 神輿, NO LIFE” な人種(私も含む)からすると、もうけっこう限界なんです!御神輿とそこに集う人々と戯れる、あの感覚が身体から消え失せつつあることが。ちょっとした恐怖心すら覚えるような、、、(大袈裟!)

って言うことで、その”感覚消失”に対抗すべく、いや自分の身体に”あの感覚”を取り戻すべく、過去に参加した祭の写真を振り返ったりしていたのですが物足りなくて、「いや、YouTubeの動画だ!」と思い直して検索をしてみましたのです。そしたらありましたよ、私の思い出のお祭と神輿が!!ワタシ的には、まさかあの時の動画を観ることが出来るなんて思ってもみませんでした。

それは、今年2021年が隔年開催の本祭りに当たっていた「神田祭」。残念ながら盛大な祭礼行事と各町会神輿渡御は中止に。その神田祭でいつもお世話になっている神田須田町北部町会。2年ぶりにまた町会の方々と”お祭”でお会いできることが楽しみだったのですが・・・その”神田須田町北部町会”で検索してみました。そしたら思い出の2015年の映像を発見!しかも、神田明神への宮入りの映像です!!

この年から私らの仲間が、この町会神輿では”担ぎ手”ではなくお手伝いとして神輿の前後を固めて先導する役割をさせてもらうことになりました。私も神輿の先頭の進行方向の一番右で前棒を抑えていたのです。よく見ると私もチラッと映ってました。チラッと(笑)

動画を観て明神様の境内に響くお囃子と見物の人だかり。そして、テンションがMaxになっている担ぎ手と隙きあらば神輿を担ぎたくて仕方ない連中がギューギューになって、押し合いへし合いとなっている、その映像と音で、なんだかテンションが上がってきたのです!!う〜、これでお酒呑めるわ。

こうやって、忘れかけていた感覚と思い出が目覚めてきたのです!!  が、実はここには痛い思い出もありました・・・

この押し合いへし合いの中、私は後ろからも横からも人にぶつかられながら任務を全うしていたのですが、神輿を担いでいたある男子がですね、たぶんもみくちゃになってもう耐えられなかったんでしょうね。担ぎ手を掻き分けて、しかも低い姿勢で頭から飛び出すように、って言うか本当に頭から飛び出してきたんですよ。そして、その彼の頭は私の左胸の下に”ドーン”とぶつかってきたのです。まー、頭突きですよね。だから”ウッ!”って、私の呼吸が一瞬止まりました。掛け声も出せません。流れている汗が少しヒンヤリとしてきて・・・そんなことがやたら鮮明に思い出されて来ました。

そのとき自分でも「ヤバい、ひょっとして肋骨やっちゃったかも」と思ったのですが、それでも2年に一度の神田祭。仲間や町会のみなさんが盛り上がっているのに、そこに水を差すような真似はできない。というより、本心ではそこから取り残されたくない!っていう一心でその後も夜7:30頃まで神輿と共に戯れていました。

ちなみに、その6日後の土曜日、浅草三社祭に後輩くんから誘われていたので「あまりハードには担げないぞ」と無意味な(?)言い訳をしながら夕方まで浅草で御神輿を担いでおりました。そして、神田祭から約10日後にようやく病院にてレントゲンを撮り、医師の方から「左の肋骨の上から4番目ですね。肋骨骨折です。」と告げられました・・・

まさかまさか、あの時の宮入りの”事件勃発”時の貴重な映像が観られるとは。良き思い出と、痛い思い出。" NO 神輿, NO LIFE" 

(注)動画の0′30″〜0′40″あたりで事件発生したと思われますが、ピンポイントで事件勃発の映像はありません。