はじめてのチバイチ(1日目 江戸川〜利根川〜銚子)

この度ロードバイクで初めて千葉一周・通称チバイチを一泊二日で達成しました。

GW中はロードで遠出したいなと漠然と考えていました。
最近江戸川区に引っ越してきて千葉方面に行きやすくなったことと、千葉はほぼ平面という条件、さらに5月1日〜3日の間は天候も良く、時計回りで行けば無風もしくは追い風で走れるとあり、これは行くしかないと急遽決めました。

流石に24時間周回には手が出せなかったのですが、自分の実力では二日間のチャレンジでも相当骨が折れました。
なにせ今まで最長でも荒川沿いを走った往復90kmが最長で、500kmを越える長距離は自分にとって前代未聞の距離です。

今回はそんな初めてのチバイチを振り返りたいと思います。

準備

急遽決めたことや、生来念入りに準備するということが苦手な性分で、あまり大した準備はしませんでした。
そしてこれが後に色々と問題を引き起こすことになります・・・・ので皆さん準備はしっかりと。

まずルートの確認。
チバイチはほぼ国道や県道を走るルートで、他の方のブログなどを参考に見てみましたが、あまり迷いそうなところは無いように思えました。
しかも1日目の区間はほとんどが江戸川〜利根川沿いであるので、それ以降のルートも一泊したホテルで調べればいいだろうと考えており、実際そのようになりました。

またヘッドライトとテールライトを充電を忘れずに済ませます。
このヘッドライトはロードバイクを購入した4年前に一緒に購入したものですが、ほとんど夜間を走ることがなかったため、全く使用していませんでした。
そのため充電してもライトが思うように点灯しない不具合が生じました。
この時点で新しいライトを購入すべきでしたが、まあしばらく時間が経って放電すれば点くだろうとたかを括り、特に購入しませんでした。
またこの時点では日の上っている時間だけ走る予定だったということもライトを軽視した大きな理由です。
・・・・が、これも後に後悔することになります。ライトはちゃんと用意しましょう。

それと途中の補給食として羊羹を10個ほど購入。
後で知ったのですが、片手で押し出して食べれるスポーツ羊羹なるものもあるらしいですね。次回行く時はそっちも検討してみたいです。

あとはスマホとアップルウォッチの充電器も忘れずに。
これも後で思い知りますが、携帯充電器はほぼ必須です。今回持っていきませんでしたが、次回は必ず持っていきます。

旧江戸川〜江戸川 80km

僕が住んでいるのは葛西臨海公園のすぐ近くということで、スタート地点はそのまま自分の家です。

朝は6時に起床し、7時ジャストに出発しました。

旧江戸川沿いを走ればそのまま江戸川に合流し、利根川まで行くことができます。
旧江戸川までは家から15分も走ればたどり着くことができるのですが、川沿いをを走るルートはあまり多くありませんでした。
道が途中で途切れたり、工事で塞がっていたりと迂回せざるを得ない箇所がぽつぽつありました。

そんな旧江戸川をえっちらおっちら越えると、江戸川の大きな流れと合流します。
ここでかなりの向かい風に見舞われ、江戸川沿いルート80kmは終始向かい風に悩まされました。
スタート直後で体力が余っていたことや、利根川でターンすればこれが逆に追い風になることが分かってたことが励みになり、なんとか前に進みます。

江戸川沿いにはサイクリングロードがありますが、道幅がかなり狭いです。
平日昼間だったためほとんど他のロードバイクや通行人はいませんでしたが、休日で人が増えた場合は進むのに難儀しそうです。譲り合いの精神が必要になりそうですね。

また、途中でサイクリングロードの表示が現れるのですが、これがちょっとわかりづらいというか、細い道の方に導かれるんですよね。
しかも土手の上に坂道を上っていくもので、いやこのまま土手の下を直進していけばいいだろ?と思いそのまま進むと、未舗装の砂利道に突き当たるハメになりました。表示はちゃんと信用しなければなりません。、

利根川との合流地点である関宿城跡に着いたのは10時半ごろ。
漠然と想定していた時間と概ね同じ時間に着くことができ、また昼まで時間もあるので休憩を挟まずそのまま利根川へ入ります。

余談ですが利根川との合流の直前に、正面の道をキジが横切っているのを目撃しました。
雄に特有の赤いトサカと長い尻尾ですぐわかりました。
野生のキジを見ることは初めてで、これはとても珍しいものを見たのでは?と興奮していましたが、調べたところどうもキジはそんなに珍しい鳥ではないみたいですね。
あまり飛ぶことが得意でなく、草の中に隠れがちな習性のため人目につかないことが多いようです。

利根川 100km(累計180km)

利根川に合流してからは、江戸川で悩まされていた向かい風が追い風に代わり、さらには傾斜も緩やかな下りという超好条件。
足取りはめちゃくちゃに軽く、利根川下りは結構楽しかったです。

ただず〜っと同じ景色、ということもあり、中盤を超えて以降は多少飽きてきました。

12時頃になると、突然川沿いの道が右側にそれてしまい、利根川から離されます。
迂回していけばそのうち川沿いに戻れるだろうと思っていましたが、一向に戻ることはできず。
ひとまず道が分からないので、一旦近くの薬局に行ってパンをパンを買い、昼食をとります。

この日の昼食はメロンパン・チョコチップスナック5本・コッペパン・板チョコアイス・サバスプロテインでそこそこのカロリー。
菓子パンはエネルギーの代謝効率的にどうなのか?板チョコアイスは余計では?というツッコミが飛んできそうですが、まあこれだけ頑張っているので、カロリー摂れる分には好きなもんを食べようということで。あまり細かく考えることはやめました。最低限プロテインでタンパク質は補給。

またiPhoneの充電が早くも残り20%を切っていることに気づきます。
いくらなんでも減りが早すぎる。おそらく地図アプリが開きっぱなしになっていたためか。
携帯充電器を持っていなかったため、昼食を購入した薬局でCharge Spotの携帯充電器をレンタルし、事無きを得ます。

カロリーとスマホ電力を同時に補給し、エネルギー満タンで1日目の後半戦へ。
しかし依然として利根川沿いの道へは戻れず、延々とその横の田んぼの中の道を走り続けます。

この田んぼの中の道、とても交通量が多く、しかも道路の舗装も荒れていてかなり怖かったです。

しばらくその道をまっすぐ進むと左折れ、無事に利根川に戻ることができました。これが正規ルートだったかどうかはわかりませんが、間違っても夜は走りたくない道でした。

また、利根川は土手の上と下にそれぞれ道があり、下の道は一見非常に走りやすく見えますが、途中で突然柵で途切れたり、砂利道になっていたりしていて、どうもサイクリングロードというわけではないようです。

利根川サイクリングロードを下りに下り、だんだん川幅も広くなって海が近づいてきたことがわかるようになってきた頃、突然サイクリングロードは終わりを告げます。
しかもこれが唐突に砂利道になって民家の裏道のようなところへ突入するので、知っていればもうちょっと手前で脱出するべきでした。

しかし銚子や犬吠埼も道路標識に現れ、ついに1日目の目標ゴールがすぐそことなりました。

銚子・犬吠埼 20km(累計200km)

他の方で一泊二日の予定でチバイチをしていた方のブログを見ると、1日目は江戸川〜利根川で終えていました。その距離200km。
総距離が500kmということを考えると、疲労が残る二日目に300kmを走るのはかなりキツイ。少なくとも日が登っている時間に完走することは不可能です。

そうすると、1日目のゴールを銚子というのはかなり最低限の目標設定です。
できればもう少し先まで行きたい。
ただ、銚子以降のルートをこの時点でちゃんと確認していなかったことと、その道中に宿があるのかこの時点でわかりませんでした。

そんな不安を胸に、利根川を出たあとはひたすら国道356号沿いを走ります。
この時点で疲労はピーク。なにせ今までの最長距離の2倍をすでに走っているわけなので当然です。
早く、早く犬吠埼へ着きたい・・・!心の中はそれだけでした。
しかし犬吠埼にはいつまでもつかない。川沿いと違って交通量の多い国道沿いの道であることや、なにより疲労困憊であることが原因なのは明らかでした。

ついに銚子駅を通過し、犬吠埼へ向かう道に入ります。
本来千葉一周を果たす上では海岸沿いをずっと走るべきでしたが、この時の自分はもはやルートを確認する余裕はなく、ひたすら道路標識頼りにまっすぐ犬吠埼を目指していました。
銚子駅を超えた時点で国道254号の迂回する道に入るのがチバイチ的には本来の道だったかもしれません。まあ全体の行程からすれば誤差くらいのものなのであまり気にしてもしょうがないでしょう。
ただこの一直線ルートを選んだことで、登りが相当きつかったのも事実。もしかしたら海岸沿いを行く254号の方が楽だったかもしれません。

そんなこんなで犬吠埼に到着。
時刻はすでに18時でした。日の入りが18時27分なので、この時点で銚子より先に進む気力は全くありませんでした。

気力体力が残っていなかったことはもとより、夜走る準備を全くしていなかったです。
前述した通りヘッドライトに不安を抱えており、さらに反射材の準備もないことから、疲労困憊の状態でよく知らない道を走るのは流石にかなり怖い。

さらに、この季節はまだ日没後がかなり寒い。海に着いたことで格段に寒くなり、半袖半ズボンのウェアではこの寒さに耐えることは難しいことは明らかでした。

銚子駅前・ホテルチェックイン

犬吠埼の景色を目に焼きつけたあとは、のんびりと銚子駅前へ戻ります。

じゃらんで宿を検索したところ、一泊6500円素泊まりの宿を発見(シングルの場合は4500円でしたが残っておらず、やむなくツインを選択)し、18:30に到着。チェックインし、1日目の旅を終えました。

銚子駅前には自転車屋さんがあり、そこでヘッドライトを購入することに成功。値段は3000円ほど。
身に纏う反射材もほしかったところですが、残念ながら売っていませんでした。

夜食はお店に入ろうか迷いましたが、あまりピンとくるお店を発見できなかったので、コンビニでチキン南蛮弁当・チョコチップスナック・チョコモナカジャンボ・ザバスプロテインを購入。
1日頑張ったにしてもオーバーカロリーな感じではありますが、まあこんな日ぐらいいいでしょうってことで。

翌日は日の出の4時40分と同時に出なければならないため、21時には床へつきました。

1日目は以上です!残り300km!次回二日目です。




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