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『殿村ゆたか還暦祭』終えて

こんばんわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<『殿村ゆたか還暦祭』の楽屋で盛り上がった話は、物忘れの話と老眼の話です>ミツルギです。
『殿村ゆたか還暦祭』無事終わりました。

還暦祭


始めは不安だったのです。
コロナ禍に多数の出演者が集まること、
もう一つは6000円の料金を取るようなイベントに出てええんやろか?
ということです。
結局、面白そうだから出ました。

ご存じない方に説明いたしますが、『殿村ゆたか還暦祭』とは、還暦を迎えた殿村ゆたかさんが、短編演劇8本に出演し、その他ライブ2本もあり、3時間半にもおよぶ長時間フェスティバルです。

タイム

1・「アダルト・リターン」
作・演出/野村有志
出演/浅雛拓 殿村ゆたか

2・OPENNING
MC:セプテンバー酒井

3・Melon All Stars JAZZ LIVE

4・濱辺緩奈 SONGS

5・「じゃがカレー」
作・演出 まなか
出演/池山ユラリ 美香本響 殿村ゆたか

6・「丑三つドキドキ」
作・演出・出演/魔人ハンターミツルギ
出演/藤井愛希子 萬谷真之 殿村ゆたか

休憩 20分

7・「ある武将の最後?」
作/浜口望海 演出/浅雛拓
出演/藤井愛希子 平宅亮 萬谷真之 殿村ゆたか

8・「もう少しで」
作・演出・出演/石井テル子
出演/ 美香本響 村山裕希 いぬい 殿村ゆたか

9・「タクシードライバー」
作/演出/歌/出演/あかとあこ(山本礼華 吉本藍子) 出演/殿村ゆたか

10・「ハッピー・リバース・デイ」
作・演出/二朗松田
出演/山本香織 野村有志 有元はるか 殿村ゆたか 成瀬遥 藤井愛希子

11・LIVE  5日 イヌガヨじゃっく
6日12時の回/西原希蓉美となかのバンド
6日17時の回/桜川春子が出演

12・「俺はひろしとアっくんと宇宙に行った」
作・演出/サリngRock  
出演/ いぬい 村山祐希 浅雛拓 成瀬遥 殿村ゆたか もう一人

13・ ENDING

通し稽古を観たとき、愕然としました。
みんな、凄いんですよねー。
私の作品大丈夫か?と思ってしまいました。
みんな、切れ味鋭いストレートを投げ込んでるのに、チェンジアップのような私の作品はどうなの?
と正直思いました。

まあ、そういうのが私の作風なので、自分の仕事をしているのですが、圧倒的な存在感があったわけじゃないので・・・

13・俺はひろしとアっくんと宇宙に行った」がその中でも圧巻のパワーがあったように感じました。
サリng作品の悪夢感(アっくんにとっては特に)がありながら、前向きな幸せ感がありました。
「前向きな悪夢」って何?って感じですが、まさにそうなのです。
芝居だからできる力技が溢れていました。

1・「アダルト・リターン」もこのイベントに引き込み、殿村ゆたかという役者の存在に興味を抱かせる見事な作品で、最初と最後がしっかり出来ていたので、途中は何でもできるような構図になっていたので、ありがたかったです。
それを知ったのは本番の少し前でしたが。

私の作品『丑三つドキドキ』は、私にしては珍しい意地悪さが全面に出た作品です。
まあ、いつも意地悪な観点で作ってる気はするのですが、最後には隠せていると思います。
が、今回は短編だったのでむき出しです。
取り繕う時間が無かったです。
やはりコロナを絡めて書いてしまいました。
殿村ゆたかさんをアマビエにしました。
私が決めた去年の干支は『アマビエ』です。
なのでアマビエ芝居にしました。

ドキドキ3


前半は懐中電灯だけで3人芝居です。
『あしたは全力モンキー』『ねこすもす』『ヤドカリン』に出てくれた萬谷真之くんと、
『ヤドカリン』に出てくれた藤井愛希子さん、
そして、私、ハンターです。
『ヤドカリン』で藤井さんの「プンスカ」した演技が可笑しかったので、それで作ってみようと思いました。
おっさん2人を引きずり回す話です。
観客が共感するところなどありません。
映画『13日の金曜日』のオープニングに出てくるバカっぽい若者グループの雰囲気が出ればいいなーと思って作りました。

ドキドキ2

後半は殿村さん演じるアマビエが出てきます。
ついに妖怪登場なのですが、そこはアマビエです。
何をするということはありません。
「疫病が流行ったら、姿を絵にかいて見せろ。」
と言っただけの妖怪です。
怒れば怖いですが、言うことは正論ばかりです。
怖い目に会いたかった人間と正論を言う妖怪は相容れません。
アマビエは人間の理想の妖怪になれなかったので、凄くバッシングされます。

ドキドキ1


ホラーになれない怖い話です。
ほんと勘違いした人間ほど怖いものはありません。

そんな話でした。

ドキドキ

殿村さんは、8つの芝居に出演しています。
そのどれもが殿村さんでないと成り立たないような作品です。
8通りの顔が観れました。
つくづく思ったのは、殿村さんは「自然体」で芝居できる人なんだなーということです。
まあ、アマビエを自然体でできると言われても複雑でしょうが。
でも、ほんと何やってもリアリティーがあるのですねー。
それでいて人の目を引くのです。
殿村さんの存在感を見せつけられました。

音楽の人達も殿村さんが選んだ人達です。
やっぱり音楽好きだけあって、ほんと聴きごたえある人ばかりでした。
素直に憧れます。

3時間半もの長丁場でしたが、奇跡的な構成でそんなに長く感じなかったんじゃないかな?
私はこのイベントに立ち会えたことが嬉しかったです。
伸びしろも見えたし。

集合


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