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中之島文楽と中央公会堂

こんにちわ、劇団超人<正直に言います!>予備校主宰の魔人ハンター<スポニチ、ニッカン、東スポ、『アントニオ猪木追悼号』を読み比べてみます>ミツルギです。

ポスター

『中之島文楽』を観て来ました。
わかりやすい文楽を作って、広げて行こうというものです。

夕やけどきの中央公会堂

国指定重要文化財『大阪中央公会堂』
で行うというものです。

看板

中央公会堂で文楽ですよ。
それだけで贅沢です。

照明

照明も趣あるでしょう。

照明とアーチ

アーチ型が素敵です。
ドラマ『名建築で昼食を』の影響でその辺を見るようになりました。

文楽の中でも代表的なところを見繕って上演してくれます。
そもそも「道行」(登場人物が目的地まで行く道程を文学的に描いた形式)と呼ばれるジャンルは2つ並べることはないらしいです。
でも、今回はあえて並べて見比べるのです。

1・『道行恋苧環』(『妹背山婦女庭訓』)

当日パンフより

大化の改新の頃を描いてます。
もちろんずっとあとになって作られてます(江戸時代でしょうねー)。
三角関係の修羅場を描いてます。
「踊ってる場合ちゃうやろ!」
と思うのですが、3人揃って踊ります。
この前と後、気になりますが、通しで観ると10時間かかるし、やらないだろうし、ここを観て納得しないといけないのでしょうねー。

2・ブンラクな幕間トーク
『ミミヨリな「道行」のお話』

当日パンフより

わかりやすく文楽の魅力を教えてくれます。
今回は太夫 3人
  三味線 3人
  人形遣い3人(天神森~は2人)他に手伝う人数人
という編成です。
私が観た回は、太夫と三味線の人でした。

3・『天神森の段(『曽根崎心中』)

当日パンフより

今日、これを観るために昼にお初天神に行ってきました。
森は無いです。
かなりの繁華街で、御堂筋沿いなので車の通行も半端ないです。
まず心中場所に選んではいけません。
今はの話ですが。

『道行恋苧環』は話の途中ですが、こちらは終わりです。
どん詰まり、つまり心中のシーンです。
残して行く人に名残りがありながら、死んで一緒になろうと誓い合い、死んで行くのです。
人形が死ぬのです。
それまでは生きていたのに、死ぬのです。
その感じわかりますかねー?
表情の変わらない人形なのに魂が抜けたってわかるのです。
そこが見せたくて、この演目を持ってきたんでしょうねー。
そこに行きつくまでも気になりますねー。
観たらイライラするかもしれませんが。
根本的に死んだら済むという感じの話は苦手なのです。
不幸を丁寧に描くでしょ?

演目が始まる前にちゃんとあらすじを教えてくれます。
「これからやるのに、あらすじを? 」
と思う人もいるでしょうが、無いとほぼついていけない人だらけになってしまうでしょう。
「予習と復習が大事やぞ。」
って、先生が言ってませんでした?
その予習の部分です。
・・・あってるかな?
「たぶんこういうことやろなー?」
の「たぶん」を導き出してくれるのです。

舞台上に字幕スーパーが出ます。
おかげで何かを言ってるかがわかりました。
まあ、昔の言葉なのでピンと来ないところがありますが、無いよりもいくらかいいです。
スーパーと人形を同時に観るのもなかなか難しかったです。
なれかな?

私はまだ文楽ってなれてないです。
面白いと言い切れません。

三谷幸喜の『其礼成心中』は言葉がわかるから面白かったですが。

人形が芝居したり、舞ったりしてるのでただ見るだけで凄いのですが、やはり話が気になるのです。
まだ私には敷居が高いのです。
興味深いことは確かなのですが。

今回、美味しいところばかり観せてもらいました。
恋のバトルと恋の行き止まり「心中」。
それまでの話の説明は聞いてますが、納得まで行かないのです。
派手な動きを追えばいいのでしょうが・・・

文楽、手が届きそうでまだ届きません。
でも、いくらか近づいてる気がするのです。

総出演です

カーテンコールは写真撮っていいことにしてくれました。

天神森はこんな感じなのです

死んだので徳兵衛とお初が一緒にいます。

中央公会堂大集会室の中の文楽

ほら、こんな感じで鑑賞できるのです。
贅沢だった思うでしょ?

人形が文楽のチラシを勧めてきます

文楽の公演の宣伝してらっしゃいます。
無口な上にマスクしているので用心深い方なのでしょうねー。

出口付近から

夜の中央公会堂を見上げて撮りました。

やっぱり出てから見上げますよねー

夜の中央公会堂、カッコいいです。
浮かび上がってます。

天満橋

この日はこんな月でした。
半分より少し分厚く、デカく見えました。

徳兵衛とお初が見上げた空にはどんな月が見えたんでしょうねー。

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