【経験者は頷く】グランドスタッフで良かったと思ったこと
グランドスタッフは、大変な仕事です。
体に無理をかけすぎて、倒れた人もいたし、心が参ってしまう人もいました。私は何とか大病もせずやりきれましたが、とにかくタフな仕事!
そして、もしまだ日本に階級制があれば、間違いなく底辺の仕事!
それでも、「グランドやっててよかった~」と思うことは何度かありました。例えば、こんな時…。
空港で働くことができた
私は空港の雰囲気や、独特匂いが好きだったので、空港で働くことができたのは本当に良かったです。空港の「関係者以外立ち入り禁止」エリアに入れる、特別感も味わえます!
空港では、飛行機のいろんな姿を見ることができるし、運が良ければ、レアな飛行機も見ることができます。
トーイングカーに載せていただいたこともあり、飛行機のプッシュバックの瞬間を体験したり、轟音を発しながらテイクオフする姿を滑走路の近くで見たこともあります。
国際的サミットがあった時は、エアフォースワンが駐機しているのを目撃できました(当時大統領だった、オバマさんには会えず)。
旅行しやすかった
働く会社にもよるが、私が働いていた時は、自社便のチケットが少しだけ安く手に入りました。
その上、既に空港にいるので、時間さえ合えば仕事終わりに、そのまま「行ってきます」と出発できました。
一旦家に帰って、また空港に来て…なんてバタバタしなくても良いのがすごくありがたかったです。
一生の友達ができた
この仕事で出会った人達とは、一生の友達。
当時仲が良かった人達とは、今でも仲良くしてもらっています。
いろんな苦楽(苦が多く、楽はごくたまに)を共にした人たちとの絆は、そう簡単には途絶えないものですね。
逆に、職場に信頼できる人がいないと、かなりしんどいと思います。
失敗しても、「そんな失敗、みんなやってるよ~」とか、「私なんてもっとヤバいことしたから、大丈夫!」と慰めてくれる同僚がいなければ、私はやってこれなかったと思います。
旅行中のトラブル対処法が身に着いた
私の知り合いは、ハネムーンでイタリアへ行った際、荷物が未着になり、旅のほとんどを荷物ナシで過ごしたそう。
私はグランドになるまで、そういう経験に遭ったことがなかったため、考えてもみなかったのだが、もし異国の地で、預けた荷物が届かなかったら、どう対応すべきなんでしょう。
海外旅行保険に入っていれば、のちにいくらかお金がもらえるらしい。
でも旅先では?自分のお金でいろいろ買うべきなのか??※もし買う場合、レシートは取っておいた方が良いですよ。
まずは、到着した時に乗ってきた、航空会社の人に相談するのが正解です。到着のベルト(カルーセル)のところに、誰かいるはずなので、その人たちに相談しましょう。
記録を取ってから、日用品を購入するための現金を渡してくれる航空会社もあります。※もちろん、いろいろ条件があるので、一概には言い切れません。ご了承ください!※
ただ、鞄がない!とわかった時点で、すぐコンタクトしなければダメなんです。
「今は時間がないし、英語で話通じなさそうでイヤだな…。日本帰ってから、文句言うか~。」と後回しにしては、お金がもらえない可能性が高いです。日本に支店がない航空会社もたくさんあるので、気を付けましょう!
他にも、「どうすれば良いのだろうか」という状況に陥った際、ある程度「こうすればいいのかも」と察しがつくようにはなりました。例えば、飛行機のキャンセルやチケットの払い戻しの仕組みについて、何となくわかった気がします。
旅にまつわる疑問は、だいたいe-Ticketを見れば書いてあるので、一度ゆっくり読んでみてください。
芸能人に会えた
私はとてもミーハーだったので、仕事を通して芸能人を見れたことに、とっても感動しました。
※要注意※芸能人といえど、お客様で、職員はサービス業のプロ。それを、心に留めて接しなければいけません。航空会社各社、個人情報に関しては厳しいルールがあると思うので、それに従わないとクビにされてしまう可能性もあります。芸能人と聞くと、ミーハーな私は心が躍っていましたが、就業規則に違反しないよう、注意しましょう。
到着便をハンドリングしていたら、超有名KPOPグループ御一行様に出くわしたことがあり(違う航空会社利用)、目の前を通るときに一礼したら、メンバーの一人が「こんにちは」と言ってくれました。
もっと感激したのは、私が大ファンだった(過去形)グループが、私の会社の飛行機に乗ってきてくれたこと。ペンを落としてしまい、メンバーに拾ってもらったことがあります。
飛行機に搭乗する芸能人だけではありません。空港では、様々なイベントが企画されていたので、そこで見かけることもあるのです。
ある年のクリスマスには、Jのつく事務所の、人気グループが来ていました。どこが控室なのかは当然分からなかったので、友達と空港を走り回って探したこともあります(暇かよ)。
お目当てのアイドルが、私たちの目の前をゆぅっくりと通った時には、ファンでもないのに感動しすぎて、息ができなかった…(笑)。
大変な仕事だと書いたが、こうしていくつもの「働いててよかった」という瞬間もあったから、たまに「またやりたいな」と思うこともあります。
エアライン業界を目指している方が読んでくださり、グランドって楽しそう!と誰かおひとりでも思っていただけたら、嬉しいです…。(そうでない方も、読んでいただき、ありがとうございます^^)
エアライン業界にとって、しばらく厳しい時代が続きそうだけど、応援してます!
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