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書き初め

 Noteのアカウントを取得してから、すでに数年経過しているがこの間はROM:read only memberであった。情報収集が目的なのでそれでよいと思っている。ただ、年も改まったことだし、今年は働き始めて30年の節目でもあり、この先の人生を考えるのもよいかと思い、年頭に当たり、 #今年やりたい10のこと  を書いてみたい。なんの面白みのない箇条書きだが、年の瀬に振り返り、どれくらい実現できたか確認できるように残しておく。

#体調を維持する 当然のことと思われるかもしれない。50を過ぎていろいろガタが来ている。昨年末に高血圧に対して介入を始めた。その前に季節性のアレルギー性鼻炎、気管支喘息、逆流性食道炎と自分で診断名をつけて薬物療法を継続している。手を抜くと再燃するので、やめずに継続が必要だろう。それ以外にも体調維持のためのルーティンが多い。何よりも健康が大切だと思うので、面倒がらずに続けたいと思う。

#休みを取る これがなかなかできていない。他業種の人にはわかりにくいであろうが勤務医はなかなか休めないのである。2024年度から「働き方改革」が医師に本格的に適用される。5日間の年休消化が義務となるがそれすらままならない。でも年頭所感であるので思い切って目標を掲げておきたい。「年休半分消化」。現時点で私の手元にある年次有給休暇日数は40日である。その半分、つまり20日は消化したい、という希望である。最近気がついたが、休みを取ると仕事を減らすは、ほぼ同義である。

#AHAコース開催 2009年11月に三重県内初のPALSプロバイダーコースを企画し現在までに32回開催した。その後、2015年1月からはPEARSプロバイダーコースも企画し現在まで26回開催した。コロナ禍を挟んで2023年1月からはPALSリニューアルコースも企画し現在まで3回実施した。この3コースを年間各2-3回開催するのがPALS course directorとしてのここ数年のルーティンになっている。

#PALSplus AHAは昨年10月にPALS plusという9つのモジュールを発売している。二次救命の後に必要になる小児救命救急のエッセンスとなる内容でのeラーニングコンテンツである。難点は英語版しかないのと、各3190円で全部受講すると28700円必要になることだ。それよりも、それに取り組む時間と自分の熱意をどう確保するかが1番の難点かもしれない。各モジュールを月1ペースで消化できたらなんて素晴らしいことだろう。子供の命を守りたいというのが私の強い思いである。前職を退いて集中治療から離れて二次救急に身をおいている今の自分から薄れつつある救急医としてのidentityを磨くことができれば幸いである。

#NCPRコース開催 周産期・新生児専門医というのが私を最も強く規定している肩書だ。ただ老化現象のため切れ味をなくし、かつての自分と比較して毎日のように自己嫌悪に苛まれている。現在の職場に異動してからはもっぱら次世代育成に重心を寄せている。専門医として地域に貢献できる仕事だろうと自分に課しているのがこの新生児蘇生法講習会:NCPRだ。記録を見ると2010年3月21日にBコースが初陣で、現在までに専門:Aコース25回、基礎:Bコース47回、更新:Sコース11回を開催した。この3コースを年2回づつ開催するのが新生児専門医としてのここ数年のルーティンになっている。

#フォローアップ認定医取得 私はこの認定制度を提唱している学会の代議員をしている。昨年10月頃にこの制度を始めるとアナウンスがあった。新生児科医としての切れ味が悪くなっている一方フォローアップの経験はそれなりに積み重ねられた。今後は個人の経験に基づくものではなく標準的な方略で専門性を発揮できるようになれば良いと、学会の示す方向性に倣っていきたい。すでにcompitencyは満たしているはずなので、粛々と願書を整えて申請したい。目的は私個人のキャリアではなく、今後地域のこの分野を支えてもらえる若い世代のロールモデルとなり、彼らの道標になれたらよいのだ。

#災害医療 元旦に能登地方中心に強い地震がありその後も余震がつづている。亡くなられた方のご冥福をお祈りし、被災されている方々にお見舞いを申し上げたい。救助や避難支援、復興のために尽力されている人がいる。どうかご無事で任務を全うされることを祈りたい。その中に災害時小児・周産期リエゾンという人達も活躍されている。私も三重県からこの任務を拝命している。今回は支援側にいるが、南海トラフが想定されている昨今、災害弱者といわれる、老人、子供、妊婦をどうやって守るか。平時からその減災や受援体制をどうするかなど考え続けている。

#小児在宅療養支援 小児科医が扱う範囲はとても広く、総合診療であると自負する。キャリアが長くなると、疾患の診断・治療だけでではなく、母子保健、学校保健、精神保健、障害者自立支援・福祉、虐待対応など色々な分野との連携が必要になる。気がついたらすべての会議のハブになっていたりする。実際に担当している外来患者さんの殆どが慢性疾患を抱えていることから考えて、内外問わず本項目が私の時間の多くを専有しているのは間違いない。ここで「やりたいこと」として挙げるのは適切ではなさそうだ。私の本意は、なんとか創意工夫・努力・連携を進めて、この分野を機能させることで、現状困っている課題を解決し、実際の仕事や労働時間を「減らす」のがやりたいことなのだろう。

#推し活  実は娘のひとりがテーマパークダンサーとして今春デビューする事になった!夢を叶えた彼女を誇りに思う。私は大した趣味のない、面白みのないおっさんだ。同世代がゴルフとか他の趣味にお金と時間を費やしているのを横目に、小児救急医療か周産期医療か心肺蘇生法の普及かに時間を費やしてきた。それ以外で何をしていたかと言えば、溺愛する娘たちには時間をかけられなかった分、気にせずお金をつぎ込んできた。だから特に今までと変わらぬスタンスで、ただし今年は時間もつぎ込んで、彼女たちを応援したい。父は君たちのことが大好きだ。

#銀婚式だったらしい  ほんとに奥様には申し訳ない。2023年は色々なことがあって、というのは忘れていた言い訳にならない。先日娘に指摘されて気づいたが、去年が25周年だったらしい。今年の結婚記念日には何かイベントかプレゼントかを考えよう。確か10年目は当時流行っていた「sweet 10 なんちゃら」のネックレスを買ったことを覚えている。子供が小さかった頃はマメだったけど、と後ろ向きになにか言っても始まらない。前向きに何か考えよう。休みを取って旅行にいきたいね。

まとめ
 書いてみて思った。仕事が6/10、自分のことが2/10、家族のことが2/10。大いに反省だ。お題は”やりたいこと”だったはずで、”やらなければならないこと”ではなかったはず。もういい大人なので、この2つの区別はできるようにならなければと思う。仕事などやらなければならないことは、やりたいやりたくない関係なく粛々と進むようにしてしまいたい。来年は10項目全てが、仕事と関係ない、自分や家族のことで埋められるように、自分の時間を自分のために使えるようにしたい。年のはじめに来年のことを書くのもおかしなものだ。

photo by T.MAJI , 2018-7-20

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