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いながキネマ

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2024年4月の記事一覧

『上意討ち -拝領妻始末-』

『上意討ち -拝領妻始末-』

『上意討ち』
監督小林正樹
脚本橋本忍
主演三船敏郎、仲代達也

「最高!」
の一言しか出ない。

側室が家臣に下げ渡される。
意に反した嫁を拒むが、「家」はそれを受け入れろと説得。
豈図らんや、とても夫婦仲はよく、仲睦まじく、子まで成した。
しかし、藩の「お家の事情」で側室を返せと「お家」と「家」は迫る。

受け入れるのか?
拒むのか?

時代劇の最高中の最高。
最高です!
#いながキネマ
#

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『グエムル』

『グエムル』

『グエムル 漢江の怪物』
監督ポンジュノ
主演ソンガンホ、パクヘイル、ペドゥナ、コアソン

ご存知韓国モンスター映画の屈指の名作。
当代一級の俳優陣がアホアホ一家を演じます。
貧しく、社会でもスポーツでも詰め切れないそんな家族が、漢江から突然現れた怪物に呑まれた長男の娘を救うためにまさに這いずるような戦いを挑みます。

その戦いはまず、韓国社会、米軍、など今まで圧迫してきたシステムとの戦いがあり、

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『ノマドランド』

『ノマドランド』

主演フランシス・マクドーマンド

経済不況で工場は倒産。それに合わせて街自体がなくなった。社宅を追われ、長年夫と暮らした砂漠の中の街を離れバンでひとりの生活。砂漠に旅立つファーン。

Amazonの出荷場で期間労働をした時に、車中泊生活をする人たちのコミュニティに誘われて、初めは拒みながらも参加。そこで色々な事情や思いを抱いて「ノマド」となった人たちとの交流が始まる。

アカデミー賞などを席巻した

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『ジュリアン』

『ジュリアン』

『ジュリアン』2017 仏

DV(家庭内暴力)を理由に離婚調停をしている夫婦。11歳の子どもジュリアンは「あの男に母を殴らせないで」と意見書を書いていた。
ジュリアンの願いは叶わず、離婚後隔週面会の裁定が裁判所から下される。
ジュリアンに危険が迫る。

フランスは共同親権を認めている国。しかしながら、そのために問題が複雑化していて、それに疑問を提示する映画も作られ、ベネチア映画祭で監督賞も受賞し

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『グエムル』

『グエムル』

これは最高です。
ヒョンソを怪物に連れ去られた、嘆き悲しむ家族たち。
そしてその夜ヒョンソから電話がはいる。
救出に立ち上がる四人の家族たち。
ドタバタで出鱈目で愚かしくて、悲しい、いろいろな感情が吹き上がる。
そんなはちゃめちゃ劇のラストはビシッと決めます。
それぞれの尊い瞬間がやってきます。

監督は韓国最高の映画『殺人の追憶』や『パラサイト』をとったポンジュノ。
主演はソンガンホ、パクヘイル

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