出張編集部とやらにアタックする前に
そういえばもうすぐイベントらしいので、イベントブースにある出張編集部に持ち込んでデビューしたい!と思ってる人の心に留めておいてほしいことをいくつか書きます。
というか、変な編集に捕まって不幸にならないための添え書きみたいなものだと思ってください。
✍️出張編集部って~?
メガヒット作を抱える名だたる出版社にとってはまさに「期待の野生の新人発掘」の場です。
一方、コミカライズなどで自転車操業の編集部にとっては「劣悪な依頼条件でも逃げない執筆者の補充」だったりします。まあ、ヒットさせてくれる人が欲しいのはどこも同じなんだけども。
で、主に話したいのは後者の話。
前者と後者ではあなたの漫画を見る目的自体が違ったりします。最悪編集者自体が漫画とは関係ないよその雑誌から移ってきた素人だったり、じつは編集部内に漫画という表現スタイルに通じているプロが一人もおらず、実質的には人材派遣会社が事業委託先の採用のための人事面接をしているだけ、という場合もありますので、あなたの作品について100%漫画として評価して感想を言ってもらえるとは限らないので、あまり面白くないことを言われたとしても深刻には捉えない方がいいと思います。
✍️自分の方針で編集部を選ぶ
本当にヒット作を産み出してくれる新人を期待している出版社もあれば(そういった編集部はそもそもオリジナルに期待を寄せているでしょう)、ただ逃げる執筆者の補充をしたいだけ(こちらは絵が綺麗で素直そうで責任感のありそうな人柄のひとによさそうなコミカライズを手掛けてヒットさせてほしいと思っている。その人を育てようと思ってるかどうかは会社の資本状況や、上層部の方針次第であるところが大きいので、その会社についての下調べが重要です)の場合もあるので、とにかく自分がどんな漫画人生を送っていきたいか、よく考えて見てもらう相手を選んだ方がいいです。ただ、一山当てたい場合にはコミカライズを描かせてもらったほうがヒットする確率が高いです。これは本当にそう。
でもだからといって絶対に、空いてるからとか適当な理由で適当な編集部に見てもらおうとは思わないことです。
✍️不幸の臭い
じゃ、とりあえずこの作品のコミカライズどっすか?あ、○○日までに主要キャラクターのラフ書いてみてもらえます?と声をかけられて、あなたは断れますか?
そして相手はこちらを捕まえるのに必死なので、たとえ現状でどこかに勤めていたりバイトや派遣契約があったり、暮らしが逼迫していて一月でも収入のない月があると食うものがない、なんて状況であったりしても、こちらの都合なんてお構いなしです。だって、相手は業務を外部の会社に委託するぐらいにしか思ってない上、平社員の悲しき性というか、相手の状況を想像する想像力どころか、義務すらないと思って自分の主張だけ言う場合がほとんどです。まともに考えて同人誌を描くような青少年が独立事業主であるわけないだろたわけが。という感じですが、この辺ちょっとでもごり押ししてくる編集部は後々の不幸のフラグの臭いがぷんぷんしますので、一度冷静になって考えてみることを非常にお勧めします。流されるままにしていると、最悪心を病んでしまいます。相談できる人がいるなら相談してみるとより客観的に自分を見れるようになるので、これもお勧めです。
✍️まとめ
まあちょっと悪しざまに言ってるように聞こえますが、夢を食い物にする業界は大抵魔界なんです。身を守る、そして自分の将来のビジョンをしっかりもって選択をしていくことは、その後の人生の幸福度にとって非常に重要な姿勢です。
変なやつに捕まっても1年程度で縁が切れるなら、それはむしろ貴重な人生経験です。
色々書いてみましたが、人生、最終的にもって生まれた環境と突発的な運に左右される部分が大きいですからね。人は公平にすることはできても、生まれながらに平等ではないんです。これを読んでくれた漫画家志望のあなたに善い未来が訪れますように。
😉good luck✨