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まいづるグッドカンパニーツアー・ツアーCレポート

2023年12月22日、23日に舞鶴市で初めて開催された「まいづるグッドカンパニーツアー」。

2日間でA~Eの5つのツアーに48人が参加してくれました。今回は、ジャパン マリンユナイテッド㈱舞鶴事業所を訪問したツアーCの詳細をレポートします。

ジャパン マリンユナイテッド㈱舞鶴事業所の全景

ジャパン マリンユナイテッド㈱舞鶴事業所は、今から120年前の明治時代に開設された舞鶴海軍工廠にルーツを持つ、歴史ある事業所です。

恐らく舞鶴市民であれば、誰もがその存在を知っている事業所ですが、事業所内に入ったことのある方は、少ないのではないでしょうか。

「普段は見られない仕事の現場を見にいこう」

今回、事業の趣旨にご賛同いただき、職員のみなさんの安全管理のもと、特別に事業所内の見学ツアーが実現しました。

当日は、中学生から大人まで総勢17名が参加。みなさん初めて入った事業所のスケールの大きさに圧倒されながら見学ツアーがスタートしました。

まずは、セミナールームでJMU舞鶴事業所の事業概要や艦艇の修理がどのように行われているか説明してもらいました。

熱心に聞き入る参加者のみなさん

JMU舞鶴事業所は、日本海側唯一の大型修理ヤードとして、主に海上自衛隊の艦艇、保安庁の巡視船、民間船、米軍船のメンテナンスや修理を行っています。

艦艇の修理は、単に壊れた箇所の修繕や経年劣化した部品を交換するというだけではなく、高い技術力と長年の実績に基づくノウハウがあってこそと感じました。

特に、JMU舞鶴事業所は、舞鶴に所属する全ての艦艇の修繕を担っているそうで、まさに国防を下支えする大変重要な仕事であり、私たちの平和と安全のために誇りを持って働かれていることが、よく分かりました。

いざ事業所見学へ

参加者のみなさんは、ヘルメットと見学服を着用し、バスで事業所内の見学に出発です。余談ですが、JMU舞鶴事業所は、工場敷地が約40haもあるため、事業所内を移動するにも一苦労です。

見学ツアーの受け入れに当たって、事業所のみなさんで、事前にコースや見どころをご検討していただき、とてもスムーズに見学することができました。

現場の花形・溶接体験

一通り、艦艇修理の流れを見学した後、特設の溶接体験コーナーに到着。希望者3名が実際に溶接を体験。地元の中学生も張り切って参加してくれました。 

特設の溶接体験コーナー
溶接にチャレンジする中学生

大迫力のドックへの注水を見学

そして、最後はツアーの最大の見どころである3号ドックへ。

ドックとは船渠(せんきょ)とも言い、船の建造や修繕をするための湾入状の土木構造物です。簡単に言うと、船を海から陸へ、陸から海へ、水に浮かべた状態で移動させるためのものです。

この3号ドックは舞鶴海軍工廠が、明治41年(1908年)に着手し、大正3年(1914年)に完成させました。当時の4海軍(横須賀・呉・佐世保・舞鶴)のうちでは最大級のものだったそうで、現在では、日本遺産の構成文化財にも指定されています。

ドックゲートの上を歩く参加者

ドックと海を遮るドックゲートの上を歩いて渡り、ドックの大きさを体感した後、特別にドックへの注水の様子を見学させていただきました。

注水スタート!
もの凄い勢いで海水が流れ込んで行きます
よく見ると「大正3年竣工」の銘板が見えます

参加者のみなさんは、大迫力のドックへの注水作業を見学し、大興奮で全ての行程が終了しました。

参加者アンケートから

最後に参加者からのアンケートをいくつかご紹介します。JMU舞鶴事業所は、防衛上の理由から、気軽には見学することはできませんが、みなさん、強く印象に残る1日になったようです。

「自衛艦を見ることはあっても、修理する場所を実際に見る機会はなかったので新鮮でした。 防衛の立場で船のメンテナンスをするのは大変な事と理解できました。」

「大変貴重な会社見学をさせていただきました。 船にまつわるたくさんのモノをこの目で見て、 触れることができ、感動いたしました。 平和と安全のため支えてくださっていると感じました。 素晴らしい技術とご苦労を思い知らされました。」

「職員の皆様方が明るくて親切で丁寧で仲の良さを感じました。」


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