やのまい

大阪グレートサンタラン発起人。英国エジンバラNapier大学の大学院でインターナショナ…

やのまい

大阪グレートサンタラン発起人。英国エジンバラNapier大学の大学院でインターナショナルフェスティバル&イベントマネージメント専攻。2009年から大阪でサンタランを開催。株式会社大阪国際会議場勤務を経て現在はフリーランス。2017年にNPO法人プロジェクトサンタ立ち上げ。

マガジン

  • イベント学っていう専攻がありまして

    大学院でInternational Festival & Event Managementを専攻し、それがきっかけで1年かけてチャリティイベントの準備をしています。 イベントって大なり小なり星の数ほどあって、誰にでもできることだけど、私のかかわっているイベントではこういうこと考えて裏方やっています、という紹介をしていきます。

最近の記事

Tik Tok 最強のSNSは中国から生まれる

You Tubeの次はTik Tokが流行るのかな…?とは何となく気になっていたので読むことにしたのが「Tik Tok 最強のSNSは中国から生まれる」。 帯の「あと数年で確実に始まる『動画革命』と『インフルエンサー経済』 中国の今を知れば、日本の未来を先取りできる」というあおり文句も上手いなぁと思う。 未来のことはわからないけれど、個人的に感じたことをまとめておきたいと思う。 あおり文句からすると、日本でも今後絶対にTik Tokが流行る!ということなのか、と思っていた

    • 『世界は誰かの仕事でできている。』

      以前、この記事で書いた本のなかでもちらっと出てきた『世界は誰かの仕事で出来ている』、この言葉が大好きだ。 私にとっては「裏方」に光を当て、その格好良さを表現していると感じるからだ。裏方、というのは「現場」とも表現できる。 イベント業界にいると、裏方を見ることがとても多い。 というか、基本的に裏方の世界だ。 例えばアーティストによるコンサートなどをとっても、前日から裏で必死に仕込み、準備をし、当日の運営は勿論、アクシデントがあったときに備えているスタッフが沢山いる。 そういう

      • 理屈が正しいかより人々に受け入れられるかの大事さ

        先日以下のつぶやきを見て、チャリティイベントもまさにそうだと思った。 チャリティについては特にこの「人々に受け入れられる」が成り立たないと、廃れるだけでなく、批難されることもあると思う。 例としてあげるのは申し訳ないが、一緒にチャリティ活動をしている知人が、2005年に行われた「ホワイトバンドプロジェクト」は大事な活動だった、とよく話す。 しかし個人的にはこの活動は、理屈は正しかったが、人々に受け入れられなかった例じゃないかなと思っている。 ホワイトバンドプロジェクト

        • 始めることより難しいこと

          サンタランのインタビューなどでも良くきかれることに、イベントを開催していて大変だったことは何ですか?というのがあります。 当然ながら毎年ちょこちょこ、大なり小なり問題は起きます。 イベントごとに問題はつきものなので、それはしょうがないかなと思います。 ちなみに個人的に一番印象的だったのは、衣装(しかも数千着レベル)が届かないかもしれない!となったことですが…。 人それぞれ、大変だと思うポイントは違うと思います。 山登りをしていて、山に登り切ったら疲れがふっとぶ!!という人も

        Tik Tok 最強のSNSは中国から生まれる

        マガジン

        • イベント学っていう専攻がありまして
          4本

        記事

          リノベ前に絶対読んでおきたい一冊

          発売前から予約して到着してわずか2日程で読み切ったのが、ちきりんさんの「徹底的に考えてリノべをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」。 普段から次に引っ越すなら…もし家を買うなら…と物件アプリなどで家の間取りやらを眺めるのが好きなのに加えて、ちょうど田舎のお風呂場をリフォームしようかと考えていたところだったので、ちきりんさんが書かれる、リノべに関する本というなら絶対に読まねば!と到着するのを本当に楽しみにしていた。そして期待通りものすごく面白かった。 リノベに対する具

          リノベ前に絶対読んでおきたい一冊

          今が晩年と呼ばれる時期かもしれない

          そもそも小さい頃から先のことを心配して不安になることが多かった。 小学生の夏休みお盆を過ぎる頃に、夜、急に宿題が終わらなかったらどうしよう、と不安になって泣き始め、呆れた母親にそんなに心配なら今やれば良いじゃないかと言われ、それもそうかと深夜に半べそかきつつ宿題をしたり(普通に宿題は間に合った)、1年で一番嫌いなイベントが年明けに行われるマラソン大会だったのだが(別段ビリになるとかわけでもなく、むしろクラスでは半分より早い方だったのにただただ嫌いだった)夏が終わる頃には、マ

          今が晩年と呼ばれる時期かもしれない

          「知っている」と思うことの危うさ

          芥川賞を受賞した「日蝕」が難しい…と父が話していたので、平野さんの本は難しいのかなと思っていたが、ところどころ難しい言い回しはあるものの、ストーリー自体は現代の問題などもいれつつも、すっきりと読みやすかった。今年3冊目の本は平野啓一郎さんの「ある男」。 キャッチコピーに「愛したはずの夫はまったくの別人だった」とあるように、事故で旦那さんを亡くしてから初めて、奥さんが旦那さんの名前がデタラメであったことを知り、一体誰だったのかわからない、というところから話はスタートする。

          「知っている」と思うことの危うさ

          イベントのはじめかた

          チャリティイベントを気付いたら10年続けているのですが、ちょこちょこと「私の地元でもサンタランを開催したいのですが、どうしたらよいのでしょうか」というお問い合わせが来ます。 問い合わせてこられる方の殆どが、イベント等したことがない、でもサンタランの趣旨に賛同して是非地元でもできれば…という方です。 他にお仕事をしながら、という方も多いです。 ちなみに私もイベントを全く開催したことがありませんでした。 2年半程、国際会議場では働いていましたが、自主企画などがない施設だった

          イベントのはじめかた

          コミュニケーションの主導権は聞き手にある

          今年2冊目の本は「もしもウサギにコーチがいたら」というコーチングの本。 コーチングの入門書とのことだけれど、個人的に印象に残ったのは「聞くこと」。 教えたり、導いたり、というときには、ついついコーチや教える側に主導権があり、引っ張っていくイメージがありがち。 しかし、この本の中では徹底して「聞く」ということに重きを置いていると感じた。 そして同時に、物事を思った通りに相手に伝えることがいかに難しいかということを気付かされた。 例えば、頭のなかで考えるスピードというのは、普

          コミュニケーションの主導権は聞き手にある

          突き詰めて考えるということ

          今年の目標は本を沢山読むこと。 もともと趣味は読書だったのに、スマホの出現によって本当に読む量が減ってしまった。 電子書籍であれば確かに読むチャンスも増えるかもしれないけれど、そこはやはり紙の本が好き。 だから今年はアウトプットする量も増やしたい…という目標とセットにして、読んだ本の感想やらを定期的にアップしていこう、と決めた。 仕事柄、年末に向けて段々忙しくなるので、正直11月や12月については自信がないけれど、一応目標は月4冊。ジャンルは色々。 厳しいときは絵本で乗り切

          突き詰めて考えるということ

          多分日本で一番サンタさんを集めてます

          Osaka Great Santa Runというチャリティイベントの発起人を10年前からしています。 発起人というと何だかカッコいい気もしますが、私の知っているイベント業界(特にチャリティイベント)では「言い出しっぺが動く」がルールなのでこのイベントのために1年間駆けずり回っている雑用係みたいなものです。 写真のように参加者にサンタさんの恰好をしてもらうため、おそらく日本で一番サンタさんを一度に集めています(というか生んでます?)&つまりはサンタ服も買ってると思います。 ち

          多分日本で一番サンタさんを集めてます

          「言葉にできる」は武器になる。

          個人が発信力を持つ時代になっている。 発信する方法は様々ある。 話すことや文章を書くことは勿論のこと、絵や詩を書いたり、歌を歌うことだったり、なかには行動で示す、という人もいるかもしれない。 自分の思うことを表現する方法は結構沢山の方法や手段がある。 そんななか、今回読んだ「『言葉にできる』は武器になる。」は主に話すことや書くことで表現する人向けの本。 著者は「世界は誰かの仕事でできている。」とか「この国を、支える人を伝えたい。」というCMで有名なコピーを書かれた梅田さん

          「言葉にできる」は武器になる。

          余命宣告をされた直後と、死ぬ時、実際に怖いのはどっちなんだろう。

          小さいころに、死んだらどこに行くんだろう、ということが心配になって夜寝れなくなる、ということを経験したことのある人は多いと思います。 ちなみに私は自分自身が亡くなる以外にも、家族だったり、親しい人だったりが…と色々なパターンで亡くなる状況を想像しては半泣きになった経験があります。というか、時々不定期に想像しています。 勝手に殺されている皆さん、ごめんなさい。 というのも、この親しい人が死んだら…という状況を考えると、凄い恐怖と共に、何でもない「今」がどれだけ幸せなのか、と

          余命宣告をされた直後と、死ぬ時、実際に怖いのはどっちなんだろう。

          中国古美術オークションの世界

          今週は中国の古美術オークションのお手伝いをしています。 (開催地は日本です) 私自身もひょんなことから関わり始めたのですが、なかなか周りでは関わっている方も少ない業界だと思うのでご紹介。 私が携わっているオークションはそんなに大きなものではないのですが、それでも書画と道具で400点強が出品されています。 日程はまず下見日(商品を品定めに来る日)があって、その後オークションの日(皆で競り合う日)となります。 下見日は誰でも参加できますし、見に来られますが、オークションに参加

          中国古美術オークションの世界

          【募集中】チャンスがほしい方

          先日の竹井さんのお話のなかで、地方から東京へ何故若者が出ていくのか、それは「地方に仕事がないから」ではない、ないのは仕事ではなく「地方にはチャンスがない」と思われているからだ、というお話がありました。 でも実はチャンスは全くないわけではありません。身近に何か頑張っている人を応援したい!と思っている人達はいます。 その例として、恐らくほとんどの方がご存知ないと思うのですが、私の所属する団体では現在大阪を盛り上げよう、と頑張る人を応援するアワードを開催しています。 そのアワー

          【募集中】チャンスがほしい方

          「社会貢献でメシを食う。」の竹井さんのお話を伺った

          2010年に発売された「社会貢献でメシを食う。」という本は、チャリティだったり社会貢献活動だったりに関わっている人だと、一度は名前をきいたことがある人も多いかもしれません。 私も当時本を読んで色々と刺激をいただいたので、Santa Runなどを通じて色々な経験を経た上で、竹井さんのお話を伺うことができる、ということを楽しみにしていました。 なお昨日は社会貢献についてだけでなく大阪という場所柄、大阪の活性化等についてもお話されたので、そのあたりもあわせてまとめておきたいと思

          「社会貢献でメシを食う。」の竹井さんのお話を伺った