たった79年前の話
終戦から79年しかたってないんだって。
信じられる?
幼稚園の夏休み、
テレビで流れていた「はだしのゲン」を見て
怖くて泣き叫んで
それから数年夏になると急に怖くなって
どうしようもなくなることが続いた。
なぜか家にあった
「風が吹くとき」という原爆をテーマにした
絵本を読んでまた怖くてたまらなくなった。
亡くなったおじいちゃんは
シベリア抑留兵だった。
生前に戦争の話を聞こうとすると
泣き出してしまったので
深くは聞けなかった。
そんなことを体験していたからか
夏になると何だか落ち着かない。
おとぎ話のように感じるけれど
頭の上から銃や爆弾が降り注ぐ日々があった。
たった79年前。
毎年、忘れてはいけないとテレビから流れるが
忘れないだけでいいのか、
何か行動をしなくていいのか、
でも出来ることなんてほとんどない、
と考えてしまう。
「日本は戦争をしないから安全」
だと小さい頃は心から思っていた。
本当に?
周りの国では紛争や戦争がまだ続いている。
なんで?
考えて考えすぎて悲しくなってしまうから
何も考えないようにしてしまっているけど
広島、長崎に原爆が落とされた日と
終戦記念日には
毎年考えを巡らせている。
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