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データ保持ポリシーの保持期間について/Salesforce Marketing Cloud

Marketing Cloud を使って仕事をしてきて数年経ちますが、まだまだ勉強不足なところがたくさんあります。Marketing Cloud は、マーケターも使える想定で作られている思いますが、結構クセのある仕様があったりします…汗。今回は、数ある機能の中から「データ保持ポリシー」に関する内容を備忘録として書きます。

データ保持ポリシーとは

データ保持ポリシー(Data Retention Policy)は、データエクステンションにレコードが追加されてから一定期間が経過した後に自動的にレコードを削除する機能です。Email Studio のデータエクステンション作成画面や Contact Builder からも設定できます。

データエクステンションのデータは SQL を使って参照することが多いと思いますが、参照元のレコードが多い場合に SQL で処理しきれず、アクティビティがタイムアウトしてしまうことがあります。こういったエラーを防ぐために、データ保持ポリシーを活用できます。

データ保持ポリシーの動作

データ保持ポリシーは、次のような動作をします。

  1. レコードが追加された時に、レコード作成日時が記録される。(作成日時は、Marketing Cloud の UI 上で確認できない)

  2. 指定したレコード保持期間を経過したレコードが削除される。

削除の対象は、個別のレコード、すべてのレコード、すべてのレコードとデータエクステンションの 3 パターンを選択できます。削除はバッチ処理(一括処理)なので、保持期間を経過したレコードがまとめて削除されます。

OFF → ON に変更された時の動作

データ保持ポリシーの設定は、データエクステンションを作成した後でも Contact Builder から変更できます。後からレコード保持期間が設定された場合は、設定を ON にした時点をレコード作成日時として保持期間の計算が始まります。ON に変更する前から存在するレコードも、ON にした時点がレコード作成日時として扱われます。

保持期間を変更した時の動作

保持期間を変更した時は、ON 状態の間に記録されたレコード作成日時は引き継がれて、保持期間が再計算されます。

レコードが更新された時の動作

SQL などでレコードが更新された時、保持期間は変わりません。レコード作成日時が記録されるのは、レコードが追加された時だけです。



(参考)