アイリッシュ音楽仲間とSpatialChatをやってみた

2023/5/15 追記
いつの間にかSpatialChatの公式サイトに日本語の案内が追加されていました。
プランや料金がこの記事を書いた当時から変わっていて、現在は無料プランだと1日2時間・5名までになっているようです。料金や時間についての最新の情報は公式サイトで確認してください。

 まいまいです。大学のサークルで民族音楽に触れたのがきっかけで、現在は趣味でアイルランドや北欧の音楽を演奏しています。

 なんやかんやで初回の投稿から一年空いてしまいましたが、今回はTwitterで「書きますね!」と宣言してしまったのでちゃんと書きました。題して「アイリッシュ音楽仲間とSpatialChatをやってみた」です。(本当ははじめましての方もいらっしゃっていたけど、他にタイトル思いつかなかったのでこうなりました。)

 先日、SpatialChatというオンライン会議ツールを初めて使用してアイリッシュ音楽繋がりの方達とお話会をしてみたのですが、「これは使えるぞ!」と思ったのでその使用感や今後の活用方法と課題について書きました。

SpatialChatとは

 ざっくりいうと、ルームに入っている複数人と音声やチャットでお喋りすることができるwebサービスです。いわゆるオンライン会議ツールに分類されるのでしょう。

公式サイトはこちら


 Create Spaceを押して出てきたフォームにメールアドレスと使用する名前、希望のURLを入力するとSpatialChatのスペースが作れます。会員登録のような作業がいるのは主催者のみで、一般の参加者は主催者から教えてもらったURLを踏むだけで参加できます。(詳細は後述)

 無料プランだと1日に使える時間が「3000分÷参加人数」で参加できる人数の上限が25人らしいので、大規模な催し物の開催は難しいかなと思います。

SpatialChatでお話会をやろうと思った経緯

 そもそもなぜSpatialChatを試そうと思ったのかというと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって人との交流が薄れてしまいがちな昨今、「普段なかなか会えない人たちとの趣味の集まりをオンラインでやれたらいいな」と思ったのがきっかけです。
 アイリッシュ音楽が好きな私は、アイリッシュパブのセッションや月に2回ほど行っているセットダンスの練習会に参加していたのですが、そういった催しはコロナの影響で開催することが非常に難しくなってしまいました。自分にとってセッションや練習会といった集まりは技術を高めるための場所であると同時に人との交流を楽しむ場所でもあったため、開催ができないことで人と会話をする機会が極端に減ってしまい、ここ一年はどことなく落ち着かない日々を送っておりました。大学のサークルも対面での活動ができなかったところが多いと聞いているので、私と同じように悶々としながら過ごしていた方も多いのではないかと思います。
 そこで「サークルやセッションのようにふらっと寄ったら誰かがいてお話しできる場所がオンラインにあったらな〜!」と思ってTwitterで呟いていたところ、フォロワーの方からSpatialChatというオンライン会議ツールがあることを教えていただき、「オンラインお話会」なるものをやってみることにしました。

 SpatialChatを選んだ理由は、使ったことがなかったからというのもありますが、人と人の距離によって声の大きさが変わるから、大勢で参加していても自然な流れで複数テーブルに分かれそうとか、他の人の会話も近づくと聞けるから自然な流れで会話に参加できそうと感じたためです。あとは、複数のYouTubeの動画を再生してみんなで見られる機能がおすすめの曲を紹介しあうのに便利そうで惹かれました。

準備と告知

 「大人数でわいわい話すためのSpatialChat、そこそこ人がいないと使用感を確認することができないぞ!」ということで、今回はTwitterで参加者を募集することにしました。今回はURLを知っている人なら誰でも参加できる方式でした。

 当日よりも前から募集していましたが、ツイートを消してしまったので……。
 当初は「SpatialChatの使用感確認しつつ、適当に雑談できればいいかな」と思っていたのですが、「せっかくだから諸々のコミュニティ(サークルや練習会など)がコロナ禍でも活動できているのかを聞いてみよう」とも思ったのでこのような告知文になりました。


 ただ、Twitterでの募集だと全世界に発信されることになるので、「はじめましての人でも来られる可能性があるのかな」と思う一方で、「元々の知り合いの中には『よく知らない人がいると参加しづらい』と感じる人もいるのでは?」という懸念もあります。また、元々の知り合い同士でいわゆる内輪ノリのような雰囲気を作ってしまうと、初めて参加した人はうまく打ち解けられるか不安になってしまうのではないかというのも気がかりではあります。何度か試しに開催してみようとは思いますが、もし定期的に続けていくなら告知の方法や開催規模も考えていきたいです。

当日の様子

 19:00からスタート!ではあったものの、「本当に人来てるかな?」と心配しつつも余裕ぶっこいていたら少々入室に遅れてしまった(ホストしっかりしろ)のですが、既に参加者が数名入室されていました。ホストが入室していなくても時間になれば入れるようです。また、ホストが途中で退室しても部屋は消滅せず維持されることもわかりました。

 途中での入退室可にしていたのですが、当日の参加者は7人でした。

 これはYouTubeの動画を複数同時再生しているところです。自分のアイコンを視聴したい動画に近づけると動画の音が大きくなり、動画から離すと小さくなります。人との会話も同様で、近くにいる人の声は大きく、遠くにいる人の声は小さく聞こえます。参加者に興味のある動画の方に移動してもらう方式にすれば、おすすめの曲を紹介しあう「推し会」を大勢でやったとしても遠慮なくおすすめ曲を紹介しやすいし、聴く人も多くの動画に触れられるから新たな発見もあって楽しく過ごせるのではないかと思います。

 今回は「SpatialChatの使用は初めて」という参加者が多かったのですが、「遠くにいる人の声は聞こえない」という特性を利用して、「初参加の人はここ(ホストのいる場所)」のように指定すればSpatialChatに慣れていない人や初参加で入りづらい人の案内もしやすくて便利な気がします。

 チャット機能もあるので、「聴きたいけど発話可能な状況にない」という人でも参加できるし、おすすめした動画のリンクを貼るといった使い方もできそうです。
 しかしこのチャット機能、第2回を開催した際に判明したのですが、部屋のURLを変更しても前回までのチャットが残ってしまうという仕様になっています。そのため「その都度チャットを消すのは億劫!」という人は2つ以上のサークルやコミュニティを運営している人は複数のアカウントを取得したほうが快適だと思います。

今後期待される使い方

オンライン推し会がやりたい!
 先ほど「第2回」と言いましたが、これを書き終わらせる前に一度「アイリッシュ音楽オンライン推し会」というものを開いています。
 これは「好きなYouTubeの動画を持ち寄ってみんなで聴こう」という趣旨の企画で、参加者は好きなタイミングで自由に好きなYouTubeの動画を共有することができます。楽器ごと・リズムごとなどテーマを決めてブースに分かれるのも面白いかもしれません。

 前回のオンライン推し会は試しに「参加希望の旨をTwitterのDMで伝えてくれた方には当日の部屋のURLを連絡する」という形にしてみたのですが、「当日急に参加したくなる人もいそう」「参加のために連絡するのは勇気がいるし面倒かもしれない」といった理由から次回以降は事前にURLを記載して告知することにしました。
 私の企画するオンライン推し会は、マイクオフ推奨・あだ名での参加可で今後も行う予定なので、初めましての方とお話するのに抵抗がなければぜひ!と思います。


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