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Red Rose Speedway /Paul McCartney & Wings(1973)(2018)(2019/1/13)


【曲目(original)】

1. "Big Barn Bed" 3:48
2. "My Love" 4:07
3. "Get on the Right Thing" 4:17
4. "One More Kiss" 2:28
5. "Little Lamb Dragonfly" 6:20
6. "Single Pigeon" 1:52
7. "When the Night" 3:38
8. "Loup (1st Indian on the Moon)" 4:23
9. "Medley: Hold Me Tight/Lazy Dynamite/Hands of Love/Power Cut" 11:14


【レビュー】

続いて、「Red Rose Speedway」。

前作より派手になったというか、モノクロから一気にカラーになった印象のある本作。
正直、昔はあんまり好きではなかったです。
Paul の悪い面が出たというか、「キャッチーで、いい曲っしょ」と職人の手癖で作った感があり、ソウルや狂気が見えないところが、すっと受け入れられなかったわけです。

ジャケットも、バラをくわえるな、と。
レコード時代、これをカウンターに持っていって買うのは、結構恥ずかしかったのでは。

2なんかは、本作どころかPaul の代表作なのでしょうが、今でもあんまり好きではないです。 「Yesterday」から苦味を消し去ったような、作られた曲という印象がどうしても拭えない。
とはいえ、やはり脂が乗った時期のPaul、いい作品ではあります。
ラストのメドレーなんか、無かったことになっている感じですが、非常に好きです。

ライブでも、何度も Abbey Road メドレーじゃなくて、たまにはこっちで締めて欲しいな、とも思います。

【結論】

★3。
この時期は、むしろシングルの方が味わい深いですかね。
「Give Ireland Back To The Irish」から「Mary Had A Little Lamb」、「Hi,Hi,Hi」という流れは、ちょっと尋常ではない多様性というかブレ方で、ちょっと狂気を感じます。
あと、例の超豪華版「Wings 1971-73」についてきたライブ(Wings Over Europe)、これは非常に良かったです。
高い金出してんだから、間違っても単品で売り出さないで欲しいものです。せめて2年間くらいは。

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