専業主婦はお気楽なのか。

私の母は専業主婦なのだが、家事オンリーのその生活は、家事と仕事を両立させるワーママよりもお気楽で優雅に違いないと、密かに専業主婦というものに憧れていた。


子供の頃は、そこに自らが負荷となる『育児』が含まれていたことに想像が及ばなかったのだと思う。


さて、私はその憧れの専業主婦をしているのだが、バリキャリ時代、ワーママ時代と経験してきた中でも、今が一番しんどい。


そう、しんどい。しんどすぎて、トイレに行くたびに『しんどっ!』って言ってしまうほど。


運良く大手企業に就職し、神経削って残業しながら頑張っていた頃の方が、確かに忙しかったしストレスフルだった。

仕事と保育園と家を慌ただしく往復するワーママの日々も時間がなく、仕事も家事も上手くこなせないストレスで辛かった。


それぞれ大変だし、今の自分の境遇が一番大変だと言いたいわけではない。未就学児の可愛い盛りの子供たちとずっと一緒に過ごす日々は、本当に幸せだと心の底から思うし、私達夫婦の選択に後悔も無ければ、焦りや永遠に仕事に追われてるようなストレスも無い。

でも、今が一番『しんどい』と無意識に口に出す機会が多い。


かつて専業主婦に夢抱いていた私のように、いったい何がしんどいのか分からない人に、専業主婦のお気楽なはずの生活を是非お伝えしたい。


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2児ワンオペ育児中の専業主婦の、あるお風呂タイムのこと。

3歳男児に、ハイハイが出来るくらいの0歳女児。季節は寒くなってきた11月。ちなみに私は絶賛生理中。しかも生理二日目。


風呂場に20センチくらいお湯をためて、オモチャを投げ込み、『顔にお湯かけちゃイヤー』とかなんとか泣き叫ぶ子供らを問答無用で洗い、とりあえず暖かい湯船にイン。

洗ったか洗ってないか分からない速度で自らを洗っている最中に、上の子が下の子を突き飛ばして下の子が危うく溺れかける。

シャンプーが目に入りまくりながら泣き叫ぶ下の子を救出し、泣いて暴れまくる下の子を片方の肩に荷物の如く載せたまま、自らの体を手で撫で洗いする。これだからボディソープは泡で出てくるタイプしか使えない。これなら片手で洗えるから。

そうしてる間にどちらかの子が高確率でお風呂の栓を抜く。これだから私が湯船に入って監督できるようになるまではお湯は少ししか溜められない。勿体無いから。


なんとか全員洗って、子供らが暖まった頃合い。ここからが勝負。

下の子をタオルで絡んで抱えながら、裸で走り出そうとする上の子を捕まえて無理やり拭く。

暖かい寝室まで移動して、兄を追いかけてハイハイしようと暴れまくる下の子を抑えてボディクリームを塗りたくりオムツを履かす。

その最中、廊下から『あ、おちっこ出た』と呟く上の子の声。

おいおい、嘘だろ。だからあんなにトイレ行っておけって言ったのにー!

『そこで待ってて!今行くから!』と叫んだのと同時に、おしっこまみれの上の子が寝室の布団の上を走り回りそうになったので、それを阻止しようと飛びかかった瞬間。

ギグッ!

という音が身体を貫き、まだパンツ履いてないどころか拭いてすらいない私の股から大量の血がドボドボと垂れる。

そのまま布団に倒れ込む。


どうやら腰をやったようだ。

いつも寝かしつけの時は添い乳(添い寝で乳をあげるスタイル)だからか、痛みで悶えながら倒れる私の乳を嬉々として吸う下の子。

母乳の出がいいので、吸われてない方の乳からも母乳が噴射。


ビショビショの身体で、乳からは母乳、股からは血を出したまま倒れる母。

おしっこまみれで全裸で走り回る息子。(なんならこの後自ら漏らしたおしっこに滑って転んで泣いて抱きついてきて、腰を負傷した母に致命傷を与える)

オムツ一枚で添い乳で寝ようとする娘。


折角敷いた洗い立ての布団も全滅。



こんな状況で、動けない中『風邪ひくから子供達服着せなきゃ』と思った私偉い。思っただけで動けなかったけど。


程なくして帰ってきた旦那も、何事かと思ったみたい。えへ。お願い助けて。



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これはかなりハードな日だけれど、子供がいると定期的にこんな予想の斜め上をいくトラブルがある。大袈裟でなくて、リアルに。

加えて小さい子の育児中ならば慢性的な寝不足。トイレすら一人で行けない。子供らにご飯あげるのが慌ただしくて、自分のご飯食べたか忘れることも多々。


仕事をしているときは、ランチタイムやらトイレタイムはちゃんと取れたし、旦那とも協力しあえたけど、専業主婦となると育児も家事も負荷が増えてくるもので、それが想像以上にしんどい。


もう、さっさと3人目作って産んで、一気に大変な時期を終わらして働きたい。




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