ヨセミテ

人生の目的の見つけ方

※『人生の目的が見つかる魔法の杖』西田文郎(著)を読んでの感想となります。

夢ってありますか?
人生の目的ってありますか?

私が、人生の目的、人生の軸にしたいものを見つけたのはたった1か月前です。
たった1か月しか経っていません。
しかし、それからの毎日がたまらなく楽しい。

私流の「人生の目的の見つけ方」をご紹介していきます。

◆ただ生きることに意味はない

「人生の目的を見つけたくで読み始めたのに、いきなりなんだ!」って思うかもしれません。
でも、これだけは大きな声で主張したい。

ただ生きることに意味はない。

少しイメージしてみてください。
あなたは南国の無人島にたった一人、生きています。
恵まれた気候に、尽きることのない食べ物。
真珠に金、贅沢なものがそこかしこに落ちています。

しかし、あなたは一人で生きています。
毎日がどれほど晴天に恵まれようとも、それを分かち合える「人」をあなたは知らない。
腕いっぱいの真珠や金を見つけようとも、それが価値あるものであることを教えてくれる「人」はいない。

ただその無人島で一人で生きているだけでは、自分の周りの環境が良いのか良くないのか、わからないはずです。

人は「社会」の中で生きている。
多くの人が生きるこの「社会」の中で。

「一人」でただ生きること意味はない。
多かれ少なかれ、誰かの影響を受けて創っていくものが「人生」。
それが、私の主張です。

◆人生の目的は教えてくれない

目的は与えられるのではなく、自分で見つけ出すものである。

何のために生きているのか。青春まっただ中の中学生ぐらいのときから、たまに、何気なく、考えるようになりました。
でも、まったく答えは見つけられなくて、とりあえず勉強してみたり、漫画を読んでみたり、恋をしてみたり。
人生の目的が無くても、周りの子と同じように学生生活を過ごしていれば十分に楽しい日々を過ごすことができていました。
良いのか悪いのか、学生のうちは自分自身の人生の目的が無くても、前へ進めるみたいです。

でも、社会人になったとき気付きました。
人生の選択肢って無限じゃん。

少しでも偏差値が学校を目指せば安心できた学生時代とは違って、何かのために動くことが求められる社会人。

「何のために働くのか」を考えるようになりました。

会社の利益のため、お金を稼ぐため、まず頭に浮かんだのはこの2つです。

まず、会社の利益のため。
これは全くしっくりきませんでした。
今のご時世、ずっと一つの会社にいることはないし、
私の大好きなドラッカーも、会社の目的は「利益の追求ではない」って言ってました。
利益は、会社存続のための必要条件であり、妥当性を判断するための尺度だよって。

次に、お金を稼ぐため。
確かにお金は生きていくために必要だし、私も大好きです。ほしいです、お金。
でも、やっぱりしっくりこなくて。
「何かのため」に使うからお金は価値があるのであって、目的が定まっていなければ紙です。
ほしい服や食べたいものはありますが、服っていつかは飽きるし、食べ物の幸せは一瞬だし、そのためにお仕事を頑張れそうにはありませんでした。

ここではっとしました。
会社の利益も、稼ぐこともあまりにも一般的だと、社会が共通ルールとして用意してくれた万人のために目的だと。

つまり、私自身の目的ではない。
世の大勢の人たちの共通項としての目的であり、24年間「まい」として生きてきた私の目的ではない。
そりゃあ、しっくりこないわけです。
間違ってはいないから、一時的には納得するでしょうが、必ずいつか違和感が生じるはずです。

もっと「まい」がワクワクするような、目的が欲しいって思いました。

◆理性の裏で動く感情

人の脳は本当にざっくり分けると、2つの層に分かれているそうです。
自分の意識がある部分と、無意識の部分。
理屈とか思考など、自分のコントロール下にあるのが意識がある部分。
呼吸などの生命活動を維持している機能や、食欲や感情・潜在的な記憶に関わる機能を果たすのが無意識の部分。

この無意識の部分が、人の理屈や思考を邪魔する。

ダイエット中なのについつい食べちゃうチョコレートも、しつこいってわかってるのに送っちゃう好きな人へのLINEも、この無意識脳の影響なんです。

この無意識脳は、これまでの経験や日常の中で少しづつ、長い時間をかけて創られたもので、簡単には変わりません。

また、感情に敏感だから「~しなきゃいけない」って考えると、理屈よりも義務感やプレッシャーばかりが強く頭に残る。

誰かに言われたから「~しなきゃいけない」って目標ばかりを追っていると、ネガティブな感情ばかりがインプットされて、どんどんストレスが大きくなる。

そんなの、楽しくないです。
「人」が人生をコントロールするためには、この無意識脳を変える必要があるようです。

どうやったら、無意識脳は変わるのでしょうか。

◆人は人によって変わる

残念ながら、無意識脳は自分一人では変えられません。当然です。これまで、私の場合だと24年間、共に生きてきた脳です。変えられるならとっくに変えています。

では、どうすればいいのか。
ここで、重要になってくるのが、

人は「社会」の中で生きている。

です。人は誰かの影響を受けて人生を創っていきます。
自分を変えるきっかけは自分以外のところにあります。

つまり、「人」に会うことが無意識脳を変える要因になります。

他人は自分とは全く違う脳を持っています。
人に会い、その人の思考に触れることは、大きな大きな刺激になります。

誰でもいいというわけではありません。
私が「自分の変化」を感じられるのは、好きな人に会ったときです。

好きはさらに次の3つに分解できます。
・親に対する好き
・恋愛としての好き
・尊敬としての好き

・親に対する好き
私は親元を離れて暮らしています。大した親孝行はできていませんし、年中ケンカしています。それでも愛してくれる母と真剣に向き合えたとき、子供の時から積み重ねてきたプライドやコンプレックスが無くなっていくのを感じることができます。

・恋愛としての好き
一番コントロールが効かない好きかと思います。
わかりやすいのは、好きな人のためにもっと綺麗になりたいとか、仕事を頑張りたいって気持ちです。
いいところを見せたくて、もしくは好きな人に幸せになってほしくて、人は自分を変えることができます。

・尊敬としての好き
この人と一緒に働きたい、この人のように生きたい、憧れや尊敬の気持ちって誰しも一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
その気持ちを胸に、会いにいく。話す。尊敬する人の話って、とっても腑に落ちるから、アドバイスを素直に実行することができます。

これらの好きという感情によって、無意識脳の制御が外れていくのです。

◆好きを増やす

そうは言っても、好きな人がいないってこともあるかと思います。
そんなときのおすすめは、好きなモノ・コトを周りに伝えること。

以前の私は、なんとなく好きだけど知識が無いことを理由に好きなモノを人に主張することはありませんでした。

でも、どんなに小さなことでもいいんです。
これが好きって言葉にすると、そこに興味を持ってくれる人は必ずいて、興味を持ってくれることが嬉しいから、もう少し詳しくなってみて、詳しくなってきたら、次は同じ好きを持つ人が集まるようになって、

そして、同じ好きを持つ人を好きになる。

好きの連鎖です。

自分がなんとなく好きだと思う、その素直な感情を大事にすることが、好きな人を見つける、ひいては自分の行動を変えるきっかけになるのです。

◆人生の目的

好きなモノがわかって、
好きな人に会って、
自分の行動を変えられるようになった私の次のステップが、人生の目的を見つけること。

実はこれはもう、難しい話ではありませんでした。
ここまでで来たら自分の心が望む方向ってかなり明確になっていて、後はそれを言語化するだけ。

好きなモノ、好きな人、変わった自分の行動、それらのピースを組み合わせていくことで、人生の目的を見つけることができました。

人生の目的を見つけると、毎日がとっても充実します。
目的があるから、自分がやるべきことに集中できる。
目的があるから、無駄なことを捨てられる。
目的があるから、人生の岐路における決断が早くなる。
日々の質が確実に高くなりました。

毎日がなんとなくつまらない。
何のために生きているかわからない。
そんな悩みがあれば、まずは人生の目的を見つけることに集中するのが良いかもしれません。

人生の目的、あなたはありますか?

このnoteは『人生の目的が見つかる魔法の杖』を読んでの感想ではありますが、かなり私の解釈が含まれています。
腑に落ちなかった方はぜひ、原本をお読みくださいませ。わかりやすい文章でサクサク読み進められますよ。

人生の目的、見つけてみましょう。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?