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アクタボンの「カラーギャング決起集会」に潜入してみたので感想書いてく


こんばんはクマです。今回もつらつらとやっていきたいと思います。
またアップが遅れてしまった。

最近引っ越しのために断捨離をしているのですが、なぜか全く物が減る気配がない今日このごろ。もしかして勝手に増殖してる?

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さてさて、今回はアクタボンの「カラーギャング決起集会」の公演の感想をつらつらと書いていきたいと思います。
いつもと違って演劇の感想ですね。
まあ演劇も芸術なので広義のアートイベントの一つ、ということで。



アクタボン「カラーギャング決起集会」

まずは「アクタボン」という団体について軽くご紹介。
アクタボンは、物語担当のムーランさんを主宰とした、福岡を拠点に活動している演劇団体です。
劇場だけでなく、飲食店やジムなど様々な場所での演劇公演を行ったり、定期的に小説や朗読会で物語を発表したり等、積極的に活動されています。

今回の「カラーギャング決起集会」は、全6話によるオムニバス形式の物語。
1話につき1つのカラーギャングの団体に焦点をあてた物語です。
元々は本公演として「七色の旗めき」というタイトルの作品を上演する予定でしたが、出演者が体調面の都合で降板となったため、急遽この演目になったとのこと。

アクタボンのメンバーだけでなく、客演として百武直紀さん、劇団「M」所属の日向桜空さん、前田繁之さんが出演されていました。

この記事では7月4日の千秋楽公演、前後編合わせて全6話の感想をそれぞれ書いていきたいと思います。

Happiness Watch

まずは前半から。

トップを飾るのは黄色のカラーギャングのお話。アクタボンのメンバーの山本英頼さんがギャングのボス役を演じていました。

ストーリー的には、謎の集団と主人公キャラが出会って一悶着、といった感じ。世にも奇妙な物語的な不条理さがありました。
構成員の衣装が黄色という派手な色で統一されていた事もあり、カラーギャングというよりはどちらかというと宗教団体っぽさがありました。
ギャングとはベクトルの違うヤバさというか。

ストーリーはコメディとして面白かったです。
僕は百武さんが体温計っぽい機械で幸福度をはかろうとするシーンが好きでした。
お互いで頬を叩きあうくだりもかなり面白かったですね。今回男性陣体張ってるな。

ちなみに他の公演では構成員の配役が違っていたとのこと。
アクタボンは同じ作品でも公演ごとに少し変化を加えることが多いので、同じ作品でも公演ごとに違った味わいがあるのが特徴の一つです。

anagra

次は黒のカラーギャングのお話。アクタボンのメンバーの吉嶺ケンヂさんがボス役を演じられていました。
話の雰囲気は一気に変わってシリアスでダークなものに。

謎のフードの男を中心に展開していくストーリーは、一つの舞台で話が展開する演劇という表現技法にぴったりはまっていたと思います。面白かった。

吉嶺さんの演技もかっこよかったですね。
あの声で落ち着いた雰囲気の悪役をさせるのはズルいですね。かなりハマっていました。
ちなみにちゃんとした劇場で演技をするのは今回が初めてだったとのこと。意外。

ただストーリーにおいては、少し説明不足かなと思う部分もありました。
特に拷問をする2人が、どうしてメンバーになりたいのか、という理由が少し弱かった印象ですね。
もう少し説得力があるエピソードがあったらもっと感情移入できたなと思いました。

Drop ProMiss

前半のラストは百武直紀さんが主演、茶色のカラーギャングのお話です。

怪しい団体に主人公ポジションのキャラが出会うという話の構成は、最初の黄色のカラーギャングのお話と近い部分はあるのですが、こちらは雰囲気がかなり違いました。

男性陣の落ち着いた演技でおしゃれな空間が作り出せていたと思います。
特に百武さんの演技が魅力的でしたね。キャラクター的に一歩間違えればただのギャグキャラで終わってしまいそうなのに、ちゃんと品があるキャラクターになっていました。すごいなあ。

Stage Clock

ここからは後半の部の作品です。

トップを飾るのは黄色のカラーギャングのお話
劇団「M」所属の日向桜空さんがメインになります。

この回は山本英頼さんの演技というかキャラクターがキレッキレでしたね。主役を喰うレベルでした。
今回は千秋楽という事もあり、皆さんリラックスして演技されている印象だったのですが、特に山本さんは何か吹っ切れていましたね。すごかった。

内容としては、アンコールとして幕間でライブがある構成が新鮮でした。
今回は既存の曲だったと思うのですが、次回は完全にオリジナルの曲を披露して物販でCDを売っても面白いかも。
そして客席にコールをしっかり覚えている人間が意外と多かった。さてはファンだなオメー。

それにしても、こういう風になんでもアリなのにそれでいてチグハグにならずにエンタメとして成立させるのはアクタボンのすごさですね。

Hero gang

次は赤色のカラーギャングのお話。
アクタボンメンバーの安部早馬さんがメインをつとめられていました。

この回は色々とついてましたね。
客席に靴が飛んでいったりセリフをとちったり等かなりハプニングが多い回でした。

ただ、ハプニングが多かったぶん、本当に何が起きるのか先が予想ができなかったので、めちゃくちゃ面白かったですね。
記憶に残る回になりました。
生ゆえのハプニングも舞台の楽しみの一つということで。

安部早馬さんはちょっと気取った二枚目の役柄のイメージがあったのですが、今回で完全に新たな一面が見えたのではないかなと思います。
安部早馬さんがこれからどうなっていくのかに注目です。

REVERSIBLE

公演のラストを飾るのは紫色のカラーギャングのお話。大神ヨシロウさんがカラーギャングのボス役です。

6話の中ではこれが一番好きな話でしたね。
おちゃらけてはいるけれど、ミステリアスでどことなく影を感じる、今回のキャラクターは、かなり大神さんにハマっていたと思います。
ストーリーにおいても、過去の作品のキャラクターが登場したりなど、初期の頃からアクタボンを追いかけていた方はかなり楽しめたのではないかと思います。

まとめ

というわけで、今回はアクタボンの「カラーギャング決起集会」の感想をつらつらと書いていきました。いつにも増して文字数がやばい。
オムニバス形式で話ごとにかなり違った雰囲気があり、楽しい演劇だったと思います。演者の方もかなりのびのびと演技をされていたように感じました。
全体としては満足なのですが、やはり本公演がどんなものになったのかが気になるところですね。
本公演のリベンジもぜひぜひ観に行きたいと思います。

今回の記事で「アクタボン」についてご興味を持たれた方はぜひ公式アカウントをチェック&フォローしてみてください。

というわけで。

今回も拙い文章にここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
「クマのアートがたり」では、毎週土曜日に主に福岡県内の展示やアートイベントの感想などを書いていきます。
よろしければ応援していただけますと嬉しいです。
ではでは。クマでした。

顔データ

ちなみにマイトンは今回裏で色々お手伝いさせていただきました。
またなんかやりましょうねーと言っていました。
あ、ステマ記事ではないです。

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