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ゲームセンターCX有野の挑戦状1+2REPLAYプレイ記(有野の挑戦状1編)

「番組ゲーは地雷、クソゲー」
今よりゲームの開発費がかからない時代、テレビの人気番組のゲーム化というのが多かったがその大半はプレイした人間を納得させるものではなかった。
ではゲームを取り扱う番組を題材にゲームを作ってみたらどうなるのか?そうしてCSで現在も放映中の番組「ゲームセンターCX」を素に作られ、DSで発売された「有野の挑戦状」。そしてそれをSwitchに移植したのが1+2REPLAYというわけである。
ゲームセンターCX番組内で制作の様子は勿論、企画案で有野の提案した要素を入れるか云々を当時は放送していてなかなかに力の入った1作。
プレイ記に移る前に先に書いておくとこのゲームは番組ファンじゃない人が遊んでも楽しめるし何より滅茶苦茶に良ゲーだぞ!


どういうゲームか。

変なところで画像撮ってしまった

簡潔にまとめると「レトロゲーム全盛期にタイムスリップしてアリーノーが出す挑戦状をクリアする」というゲームである。

魔王アリーノー。言うまでもなく有野課長

レトロゲー全盛期ということで当然ファミコン!ではなく架空のハード・ゲームコンピューターで発売されたゲームにプレイヤーが挑むという内容。架空のハードなので当然ゲームも全て架空のもの。マリオとかゼルダに挑めるわけではないが、プレイヤーにとっては実質全て新作のレトロ風ゲーム。どのゲームもレトロ愛に満ちており、なかなかに堪らない出来になっている。

「挑戦状をクリア」という要素だがこんな感じ。

うっかり撮り忘れて最後の挑戦状になっちゃった☆

こういった挑戦状が1タイトル4つあるが内容としては画像の最後の挑戦に向けたチュートリアルな感じ。注意書きを無視しない限りはさっくりクリアできるようになっている。

そしてもう一つ、ゲームのプレイとは直接関係ないところではあるがプレイ中良いプレイをしたりゲームオーバーになったりするとありの少年が喋ってくれるのである。「凄いやん!」とか「あーガメオベラや」等々台詞は様々。DSの時は出来なかったがうるせえ!と思ったら設定で黙らせることもできるのでそこはお好みで。

こんな感じで始まり、各ゲームのプレイ記に移っていく。

コズミックゲート

これTAITOだ!

まずはシューティングゲーム。そしてゲーム画面は

さながらギャラクシアン。シンプルに敵を倒しまくるゲームである。が、クリアには64面まで行く必要がありワープを使ってもなかなか歯応えのあるゲーム。そして本編外ではあるがオンラインでスコアアタックが実装されたこともあってなかなかどうしてハマるゲームである。
まあクリアだけなら一気に最終面に飛べる裏技があったりするんですけどね!

ついでにこれから紹介するゲーム全てに共通する要素をここで。

全てのゲームに当然付いてくるのが取扱説明書。必要な情報は勿論、ゲーム内で語られない設定が書かれたりペーパーレスが主流になった今の時代には滅多に見られないものも当時風に書かれているので是非。

そしてもう一つ。

ゲームファンマガジンという雑誌要素である。
画像にも書いてあるとおり攻略要素満載であり、ネットのない当時噂や雑誌での情報を解禁を待つしかなかったあの頃のゲーマーを支えた要素があったり。

ゲームセンターCXファンにはおなじみAD東島

雑誌内にはゲームセンターCX要素は勿論、次に発売されるゲームの匂わせなんかも豊富でシンプルに読んでいて面白いので見てほしい。

からくり忍者ハグルマン

有野の挑戦状1のメインシリーズであるハグルマン。その1。

パッと見は、じゃじゃ丸くんのよう。カタカナが書かれた扉は回転屏風になっており、敵を倒したりアイテムを取得したりは勿論、ボスを早期に出現させることができたりとシンプルながらも意外とハマる。
そしてレトロゲーには難しいゲームほどあった2周制もあったりタダではクリアさせてくれないゲーム。

ラリーキング

シューティング、アクションときて次はレースゲー。

ゲーム内画像撮り忘れたので公式の動画を拝借。トップビューレーシングゲームなのだがシンプルに動かすだけならそこまで苦戦しない(というかクリアだけならそれだけでいい)のだがタイム短縮を狙ってドリフトを混ぜると一気に操作が難しくなるゲーム。初見のコースだと壁にぶつかる→ぶつかった分タイム短縮の為にドリフトしていかなければいけない→また壁にぶつかるを繰り返すのはお約束。かなりやり込まないとドリフトガンガン使っていくというは難しくなってるのよね~。

スタープリンス

次はシューティングゲー。DSでプレイした際に滅茶苦茶にハマった思い出の一作。

ゲームはスターフォース風。最初は連打しまくって腕が痛え!となるが途中から連射機を買ってきた!ということで押しっぱなしで連射できるようになるのでストレスフリーなシューティング。
シューティングは弾の回避が苦手!という人もバリアを張って反撃できる要素があり初心者でものめり込める一作。
そしてハマった一番の理由はスコア要素。地上物を破壊するとスコアが入るわけだがこのパターンが非常に多くてなかなかにハマる。まあ元の腕前がアレなので大半上手く行かないんですけどね!

ラリーキングSP

レースゲー再び。タイアップゲームで懸賞限定ソフトに当選してゲットしたという設定で遊べるゲームであるのだが肝心の中身は障害物がちょっと増えた程度事実上の水増しですわね。
かつて合ったタイアップゲームという存在を楽しむというのがこのゲームの目的な感じはするけどもうちょっとコース変えてほしかったよね!

からくり忍者ハグルマン2

ハグルマン2作目。
1と比べるとステージが全体的に広くなりボスも固くなったりとザ・正統続編という感じ。

難易度も上がっており後半は一回ハマるとゲームオーバーまみれになったり俺が下手すぎただけかもしれんけど。あの頃のゲームの正当進化とはどういうものかを味わうための一作とも言える。

ガディアクエスト

タイトルから分かる通りRPG。

ネーミングセンス0がバレていくぅ!

あの頃のRPGということで面倒な要素もあると思いがちだが、どこでもセーブや倍速歩行があったりと面倒な要素は無く、あの頃のRPGの楽しい部分だけを味わえる一作であり、有野の挑戦状1の目玉のような一作(多分)

妙に顔色の悪い課長

RPGということで他のゲームより隠し要素やゲームセンターCX要素も入れやすかったのか非常に多く、画像の課長も一応隠し要素のうちの一つ。滅茶苦茶強いがね!

ハグルマン3

1と2からとんでもない変化を果たしたのがハグルマン3。変化の経緯はゲームファンマガジンで語られていたりする。

中身も大幅に変わってゴリゴリの横スクロールアクションになっておりさながら忍者龍剣伝。ゲームセンターCXファンならおなじみとも言える苦戦要素「いっぱい来る鳥」や「嫌らしく配置された敵、そして穴」を味わえる一作でアクションが得意な人でもやりごたえのある一作。
システムとして手に入れたギアを装備することでジャンプ力が上がったり攻撃範囲を広くしたりとカスタム要素もあり苦手な人でもゴリ押しできるようになっている。

最後の挑戦状後

クリアすると当然EDからのスタッフロールが始まるわけだがここがおまけではあるが最後のクリアを目指せる要素で

アリーノーをぶっ倒せ!

DSでは二画面を挟んでのシューティングだったこともあってどうなるかと思ったがそのまま持ってきたスタッフロールシューティングの開始。このアリーノーだが倒すのはシンプルながら結構難しく、スタープリンスのように連射機能もないので自分の腕をぶっ壊すくらいの覚悟で連打をしなければ打倒はならない。
ぶっちゃけ倒してもなにか特典がある訳では無いが、一応有野課長の台詞が聞ける。

この翌日、腕がずっと痛くてマジできつかった・・・。
そしておしまいと出て終わりだがここで30分待つと・・・

感想

感想と目次を作ったけど、そもそもDS版でやっているので面白いことは知っていた。が、こうして改めてプレイできるのは本当に嬉しいかったの一言に限る。様々な作品のリマスター・リメイクがあるなかで、まあこの作品はリメイクされないだろうなあくらいに思っていたのでねえ。
もう一度書くが、番組ゲーはクソゲーが多いと最初に言ったが、この有野の挑戦状はその中でも極稀にある滅茶苦茶面白い良ゲーなので番組を知らないという人でも是非プレイをしてほしい一作。
レトロゲーの良いところだけをギュッと詰め込んだ作品なのでこれをプレイして実際のレトロゲーに挑んでみるのも一興かもしれない。


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