自粛している間ずっと結晶を育ててみることにした
はろー、まいしろです! 今日も元気に家にひきこもっています!
皆さまもご存知の通り、世間で「できるだけ家にいる」ことが求められるようになってそろそろ1年。
私の場合はフリーランスなのでもともと外に出る予定が少なく、さらに今年の1月に入るともとから少なかった外出の予定までサッパリなくなり、ここ最近はもう 半径1キロメートルより外に世界が存在しているのかどうかわからない レベルの立てこもりが続いています。
↑たまにこういう気分になる
そもそもライターは 引きこもることも仕事のひとつ みたいなところがあるので「よく晴れたうららかな日の昼下がり、SNSで流れてくる楽しそうな飲み会の写真にいいねを押し、わたしはそっと家でひとりパソコンに向かい続けたのであった......」みたいな状況は 本当に残念ながらかなり慣れている んですが(※好きで慣れたわけではない)とはいえずーーーーーーーっとずーーーーーーーっと家にいると
あああああもうなんか新しいことやりたい飽きた毎日おなじ壁紙と天井見るの飽きたNETFLIXのおもしろいものだいだい全部見たAmazon Primeももうすぐ気になる作品ぜんぶ見てしまうしそろそろ音楽と漫画と映画以外のなんか趣味ほしいしなんでもいいからなんかやりたいし新しいことなにかしたいしなんか趣味がほしい趣味がああああああああああああ
みたいに急に発狂することはやっぱりあります。というわけで、急に発狂した結果、わたしはこの度これを始めることにいたしました。
いやもう なんの脈絡もなくてほんと申し訳ない んですけど「なぜ世界が危機に直面しているときにわざわざ結晶を作るのか」という理由について一応説明をさせてください。
その1. 家でできる
選ばれた理由ナンバーワン。結晶づくりというのは基本的にすべて家の中で完結 します。というか家の中というよりキッチンですべて完結するみたいなところもあり、場所も取らずにいますぐできるとても簡単な作業です!
その2. 不要不急感がすごい
世の中の「不要不急」がそぎ落とされてから1年近く経つわけですが、この世のあらゆる不要不急を愛し、不要不急のために生きている自分としては、絶望的な 不要不急の供給不足 が起きています。
不要不急なことがしたい。しかしやっぱり限界がある。であれば 自宅で楽しめる不要不急の幅をもっと増やすべき ではないか。その結果、わたしは結晶づくりという結論にいたりました。
その3. 結晶は「振動」がない方がよく育つ
これは まじでそれっぽい理由 なんですが、調べてみたところミョウバンなどの結晶は「振動」があるとうまく育たないことがあるそうです。
いま住んでいる家は車の通りも多いので、外出が少なくなっている今はいつもより振動が少ないチャンス! それに、全人類の活動が減って「地球の振動」そのものが減っているというニュースも見ました。そう、結晶を作りたいならいつもより振動が少ない今がチャンス!
その4. なんかいつか自慢できそう
いやなんか下心100%で申し訳ないんですが、いつかすべてが終わった後に
「あの頃は大変だったんじゃよ...」
「たくさんの人がずーっと家におったんじゃ...」
「わしも家から出れなくてのぅ...」
みたいな話を みんな誰かにしたい ですよね?
でもたぶんなんですが、聞いてる側としては「いや本当にそんなに大変だったの?」「どれくらい長い間だったの?」という気持ちになると思うんですね。となると
ほれ、ミョウバンの結晶がこんなに育つぐらい長い間だったんじゃよ......
とかいうパワーワードをぶつけた方がわかりやすいのではないかという気がしました。
イメージですけど、こういうの見た方が、私達のいまの大変さがピンと来ると思うんですね。
というわけで私は、昔話をするたびにデカい結晶を見せてくる謎のばあちゃん として生き残るために、このたび結晶を作ることにした次第であります。
とはいえ私は結晶に詳しいわけでもなんでもなくて、急に「結晶をつくろう!」と思い立っただけの一般人なので、まずなにがいるのかわかりません。
この世には「結晶キット」みたいなものがあり、化学薬品からワリバシまで必要なものをまとめて安く売っている学習用キットもあるのですが、「初心者キットは初心者が使うものだろ(初診者だけど)」というよくわからない理屈もあって、ネットでこんなものを買いました。
これはビフォマスファマイトという結晶を作るための白い粉です。届いたときは 想像以上に見た目が不穏 だったので不安な気持ちになったのですが、捨てるときに気をつければ、基本は危なくないとのことでした(※今回参考にした本はこちら)
ちなみに薬局にもあるところにはあるらしいですが、私の場合は「ないですね」とレジの方にキッパリ言われ、通販で買うときには「なにに使うのか理由を明記してください」と言われました(※結晶作りたいんです!と言ったら普通に買えた)
では続いて、この粉を蒸留水につっこみます。蒸留水というのは簡単にいうと「キャンプで飲み水がなくなったときにやるアレ」で、家で作るならこういう感じになります。
正直いうとこの作業がぶっちぎりで面倒で、たぶんこれは私のナベの問題だと思うんですけど、100mlの蒸留水を作るために1リットルの水を蒸発させないとダメでした。「400mlぐらいは欲しいな〜」と思ってたので4リットル蒸発させないとダメなんですけど そんなに蒸発させたら家の湿度どうなるねん と思いました。冬でよかった。あと換気扇もちゃんとまわってくれてよかった。
そんな感じで作りあげた蒸留水に、さっきの見かけはやばいけど実はそこまでやばくない白い粉と好きな食紅をつっこみます。
食紅は入れなくてもいいのですが、そのまま白い結晶を作るよりも色がついた方がテンションあがるんじゃないかと思い、今回は赤の食紅を入れました。
完全に作ったらアカン感じの液体になりました。これですべて完成です!
あとはこれを直射日光が当たらなくて、温度があがらない場所に置きます。できれば屋外がいいそうなので、軒下に置いておくことにしました。
「誰かに見つかったらどうしよう」という不安は最高潮ですが、あとは完成を待つのみです。
それから、ビフォマスファマイトだけだと失敗しないか不安だったので、結晶づくりとも代名詞とも言える、ミョウバンの結晶も作ることにしました。
こちらはシンプルに「スーパーで買ってきたミョウバンを水に溶かす」だけなのですが、成長スピードがすさまじく、1日部屋に置いていただけで見てわかるぐらいぐんぐん育ち
「ちょっと目を離しただけなのに、ミョウバンはこんなに大きくなったんだなぁ〜」
とかいう久しぶりにミョウバンに会った親戚みたいな気分を味わえました。ミョウバンすごい。
そういうわけで1月17日現在、結晶のタネたちは仲よくうちの軒下に並んでいます。
ちょっとのぞいてみたところ、ビフォマスファマイトは順調にぐんぐん育っており、逆にミョウバンは結晶が消失したようなのですが、このあたりは自粛がとけて外を歩けるようになったときに、またnoteで詳細にレポートしたいと思います(いつなんだろう)
「大変そうに見えるけど、実は簡単なのかな?」と思ってやってみた結晶づくり、実際は 大変そうに見えてちゃんと大変 という感じでしたが、ものは試しということで、引き続き様子を更新していきます!
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