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2024 京王杯スプリングカップ GII 回顧

レース条件

東京 芝1400m
4歳以上オープン
別定


馬場状態

2024/5/11(土) 東京
 5R 未勝利 芝1400m
  1:21.1(3F:34.4) 標準-1.3
 9R 2勝クラス 芝1800m
  1:46.0(3F:34.1) 標準-1.4

 芝は高速化
 1200m換算で-1.0秒くらい

 9Rはラスト2Fが11.2-11.3で余力有り。もっと速いタイムもありえた。

 内外の優劣については顕著な傾向は無し。馬場が速すぎて前有利傾向はあるが、外目からの差しも決まる。


レース全体 回顧

出典:netkeiba

同距離レース 比較

      前半3F 後半4F/3F タイム 馬場
24京王杯SC 34.8 44.9/33.9 1:19.7 -10
23京王杯SC 34.9 45.4/33.7 1:20.3 -4
22京王杯SC 34.4 45.8/34.4 1:20.2 -4
21京王杯SC 34.3 45.5/34.3 1:19.8 -8
20京王杯SC 35.2 44.6/33.1 1:19.8 -12
19京王杯SC 34.2 45.2/33.9 1:19.4 -14
18京王杯SC 34.2 45.3/34.1 1:19.5 -12
24湘南S③  33.8 46.1/34.5 1:19.9 -10
24雲雀S③  34.1 46.2/34.4 1:20.3 -8
23奥多摩S③ 35.1 45.7/33.8 1:20.8 -6
23白秋S③  35.2 45.6/33.7 1:20.8 -6
23多摩川S③ 34.6 45.1/33.8 1:19.7 -12
23フリウS③ 34.4 46.4/34.7 1:20.8 -8
23晩春S③  34.1 46.1/34.6 1:20.2 -10
23雲雀S③  34.3 46.3/34.7 1:20.6 -2
23オーロC  34.6 46.0/34.6 1:20.6 -6
22オーロC  34.5 46.1/34.2 1:20.6 -2
21オーロC  34.2 46.5/35.1 1:20.7 +2
20オーロC  35.2 46.2/34.6 1:21.4 +2
19オーロC  34.4 45.7/34.5 1:20.1 -8
18オーロC  34.4 45.8/34.0 1:20.2 -14
23パラダイS 35.1 45.5/33.8 1:20.6 -12
22パラダイS 34.5 45.7/34.4 1:20.2 -6
16パラダイS 34.9 46.1/34.6 1:21.0 ±0
15パラダイS 35.0 45.5/34.1 1:20.5 -4
13パラダイS 34.5 45.6/34.2 1:20.1 -4

前半3F ▲:2024年京王杯SC
後半3F ▲:2024年京王杯SC
勝ちタイム ▲:2024年京王杯SC

レースレベル

 レースレベルはやや高め
 この馬場での標準タイムは1分19秒5~7くらい。1~2着はGIIの標準レベルで3着争いはOPレベルくらい。

 前半3Fの34秒8はスローペース。平均よりコンマ5秒くらい遅い。

 後半4Fの44秒9は前半が緩いとはいえ十分な速さ。

 タイムはGIIとして標準レベルだが、速い後半4Fによるものであるため評価を上げたい。3着以下とコンマ4秒差は納得。
 3~8着でもOPレベルくらいあるのでは?と思われる。前半3Fが34秒8から1分20秒0~3なので悪くはない。


出走各馬 回顧

◎ トウシンマカオ ⇒6着
○ ダディーズビビッド ⇒10着
△ バルサムノート ⇒11着
△ グランデマーレ ⇒9着

◎ トウシンマカオ ⇒6着

 レース後コメントで「右回りだとクセはありませんが、左回りだと外へ張ったりして、バランスが取れず、そのぶんハミに頼って掛かり気味でした。」
 京阪杯(1着)を見るに高速馬場で速い上りを要求される展開は向くと思っていたが、それ以前に左回りが厳しかった(前走同様に右だけチークPだったが)。
 高松宮記念では左回りが無問題だっただけあって、壊滅的なレース結果にはならず。今回もOPレベルくらいでは走れている。
 

○ ダディーズビビッド ⇒10着

 外枠ゆえに位置取りが後ろになり、それに加えてレース全体の上り3Fが33秒台になったのはマイナス。
 好位を取って、レース全体の上り3Fが34秒5くらいの展開になれば巻き返しがあってよい。
 

△ バルサムノート ⇒11着

 出遅れて道中最後方になったが、外差しを狙うのは想定通り。似た位置にいた2着レッドモンレーヴが好走しているので評価は難しい。
 レース後コメントから、できれば好位での競馬を目指したいのが読み取れる。
 

△ グランデマーレ ⇒9着

 この馬場で1分20秒4ならば、オーロC(1着)と比べてパフォーマンスは少し下がったが、おおよそ力を発揮できている。
 ただやはりこの馬にとっては上りが速すぎたし、先行する形に持ち込めなかったのが何より痛かった。
 「重賞の壁」というより、逆にオーロC(1着)が上手くいき過ぎていたか。
 

ウインマーベル ⇒1着

 外枠からスタートを決めて好位を確保し、レース全体の上り3Fが33秒台の展開にも対応。ちょっとした不安要素を楽々と乗り越えられた。
 今回のレースレベルも高く、そして阪神C(1着)と阪急杯(1着)とは違ったレース展開の中で好走できているのが◎。5歳になって力をつけている。
 

レッドモンレーヴ ⇒2着

 最後方で脚を溜めたとはいえ、他馬よりコンマ9秒近く速い上り3Fを記録する強い競馬で、レースレベルは前年とほぼ互角
 近走は直線で伸びていなかったので、今回は「勝ち」を度外視し、とにかく脚を溜めて直線で末脚を発揮させたい意図を感じた。
 単純に考えれば、この競馬ならば距離延長は無問題。安田記念でも有力候補になる。
 

スズハローム ⇒3着

 近走とは打って変わって中団の好位を確保。この馬場で1分20秒1ならばOPレベルくらいはあるはず。
 スムーズな競馬だった分だけ評価を上げづらいが、この馬の場合はスムーズな競馬をできたことが収穫。
 

リュミエールノワル ⇒5着

 好位でスムーズな競馬だった分だけ評価を上げづらいが、1分20秒2ならば悪くはない内容。
 上位2頭が強かっただけで、この馬もOPレベル近辺で走れている。
  

メイショウチタン ⇒8着

 単騎逃げになった恩恵はあったと思うが、この馬にとっては馬場が速すぎたので、総合的に見て悪くはない。
 輸送で馬体が減っていたのもある中でこの内容ならば、引き続きOPでは通用してよい。
 

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