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セルフポートレートきほんのき

ポートレート(人物写真)を撮るうえで、必要なものってなんだろう?
そう考えたとき、まっさきにあがるのは、カメラマンだと思います。
カメラも必要だけど、ライトもあったほうがいいけど、なによりシャッターを切る人がいなければポートレートは撮れない…

と思ったら大間違いさ!

たとえぼっちでも被写体になる人とカメラさえあればポートレート撮影はできるのです。これをセルフポートレートといいます。
セルフポートレートだとピンとこないという人は、「自撮り棒より距離のある自撮り」くらいの認識でOK。まずはセルフポートレートを習得するとできるようになることを紹介しますね。

セルフポートレートができること

まず、セルフポートレートができるようになると何がいいのでしょうか。

・ひとりで周辺の景色と自分を一緒に撮影できる
・誰かが撮ったかのような写真が撮影できる
・自分の納得のいく写真を納得いくまで撮ることができる

こんなところでしょうか。
ポートレートはカメラマンとの相性もあるし、被写体である自分が「こういう作品を撮ってもらいたい!」と思っても、それをカメラマンに伝える力がないと仕上がりが自分のイメージと違ってしまいます。
セルフポートレートであれば、自分のイメージ通りに撮れるまで繰り返し好きなだけ撮影することができます。なんせ、ひとりなので。

それから被写体が女性の場合は男性と遠方の撮影に行くのは倫理的に難しい点もあります。
相互無償でない場合はカメラマンさんの撮影費用を自分で負担するとなったらなかなか撮影を頻繁に行うことはできないし、約束の日が悪天候で撮影をキャンセルしたいというときに大変ですが、セルフポートレートならひとりなので気軽に「んじゃ明日にすっか」みたいな調整も可能です。

なにより、「ポトレを撮るんじゃ!!!!!」と力んで撮るより、旅行のついでにきれいに思い出を残したり、友達やフォロワーへ今回の旅や旅先の魅力をシェアする手段としてポートレートがあってもいいと思います。

セルフポートレートをはじめるのに必要なもの

セルフポートレートをはじめようと思ったときに必要なものがこちらです。

三脚。セルフポートレートにおいて最低限必要なものはこれだけです。ぶっちゃけカメラはスマートフォンで納得がいくならそれで充分です。やってみて必要かなと思ったら購入すればいいと思います。
この三脚は一応Bluetooth接続のリモコンが付属しており、ネジとスマホ用クリップがあるのでカメラでもosmo pocket2でもthetaでもなんでも固定できるので完璧です。

私は上記の三脚のほかに、
①持ち歩き用のミニ三脚

一番小さくすると自撮り棒くらいの小ささになるので撮影予定がない時もカバンに入れておけます。

②RICOH GR2

を使っています。GR2は「GR Remote」に対応していて、Wi-Fiでスマホと接続すると、スマホからカメラ画面プレビューとシャッターなどの操作ができます。便利。別にGR2に限らずともコンデジでwi-fiがついている機種は同様の遠隔操作ができることが多いので、Wi-fi経由からの遠隔シャッターができるかどうか調べて買うのもおすすめです。

セルフポートレートの撮影方法

ここからは実際にセルフポートレートを撮る方法を書きたいと思います。が、写真の撮り方の基礎を話すと大変なので、構図や光源などの超基礎のところは一般的な写真の書籍などにお任せします。セルフポートレートは被写体とカメラマンを兼務するということなので、当然にしてほかの人が被写体のときに必要なカメラマンとしての撮影能力も求められます(自分が被写体なら何度でもやり直せるというだけで)。
一般的な書籍って何?というかたはこういうのを読んでおくといいと思います。

セルフポートレート:タイマーシャッターで撮る

ではセルフポートレートの撮り方の紹介をします。まずは超基礎、タイマーシャッターで撮る方法です。
タイマーシャッターとは指定秒数が経った瞬間にシャッターが切られるというものです。
これは大人数の旅行などで普通にやる方法ですので、なじみ深い人もいると思います。
メリット:
・やったことがある人が多く、トライしやすい
・たぶん最もかんたん
デメリット:
・秒数を数えていないとシャッターが切られるタイミングを把握できない
・カメラのある位置から撮影したい位置に移動しなければいけない
・撮影したいポーズがタイマーの秒数に間に合わず失敗することがある
・ピントが合わないことがある

セルフポートレート界(どこ?)ではご高名なRinatyさんはこのタイマーシャッターのプロですが、動画を見るとわかるとおり、カメラのある位置から走って撮影したい場所に向かい、ポーズと表情を2-3秒のうちに決める必要があります。1..2..3..と秒数を数えながら撮影位置に向かいポーズと顔を一発で決めるって結構大変です。

セルフポートレート:リモコンシャッターで撮る

これは主にスマホで撮る場合しか使えないのですが、Bluetooth接続のリモコンでシャッターを切ることもできます。
メリット:
・カメラと撮影場所を移動しなくてよい
・同じ場所/構図での連写が簡単
デメリット:
・リモコンが接続できるものが限られる
・ピントが合わないことがある
タイマーとは違いシャッターを切るタイミングを自分で決められるのと、シャッターを切るたびにカメラと撮影場所の往復をしなくていいのが楽です。

セルフポートレート:wi-fi接続の遠隔操作で撮る

満を持して私の撮影方法がやってきたわけですが、これもそこそこメリットとデメリットがあります。
メリット:
・カメラと撮影場所を移動しなくてよい
・カメラの設定を撮影場所で変更できる
・人物が入った状態の構図を確認・調整できる
・ピントを人物などにきっちり合わせられる
デメリット:
・シャッターを切るときはスマホを隠さないといけない

今までのデメリットが結構解決できているのですが、唯一の問題がシャッターを切るときにスマホを体の後ろなどに隠さないとスマホを持っているのが映ってしまうというところです。小さいスマホを撮影用に買おうか迷ったくらいです。
ただ、タイマーシャッターのスタートも遠隔でできるので、この方法とタイマーを両方使うとそこそこ快適にセルフで撮れます。

↑よ~~く見ると右手にスマホを持っているのがわかるはず。

↑これは映り込まない位置(胸の前)にスマホを持ってシャッターを切っています。

↑こっちは三脚を使用せず室内の階段にカメラを置き、完全にタイマーだけで撮っています。

このような感じで旅先やお店で結構いい写真が撮れますので、セルフポートレートぜひはじめてみませんか。というお誘いでした。

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