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迷いながら、つまづきながら

本建て正藍染をはじめて、
この夏で2年が過ぎる。

梅雨が明けて、かなり久しぶりの染め。
建ったばかりの染め液に手を入れ、糸、布、それぞれを、2年前のことや、数ヶ月前を思い出しながら染めた。

昨日の染め上がりは、この2年は何だったんだ?というくらい、美しかった。

わたしがこの2年間してきたことへの、
間違いや怠惰や妥協なんかを、
ぱちーんと、叩かれた気分。

シンプルに、基本に立ち返ること、
この一点張りだ、と唸りながら、感じ入った。


時間も労力も遠回りも、心底身に染みるまで、
これでもかと、湯水のように、使ってしまう。

とほほ。

これもまた、大きな収穫だと、プラスにとる。
だけでは、なんだかな、な気分。

いのちに限りあることを肝に銘じて、
着実に邁進するために、
本当に向かうべきものに向かうために、
余分なものへの時短と、かけるべきところへの身の振り方を、

改めて、思うところ。




気持ちが離れそうになることもこの2年あったけれど、藍染の魅力をこころの底から感じた昨日。


いつだって、いつまで経っても、若輩で、
まだまだ、先は長くって。

先生や、諸先輩方や、
他の人のさまざまな動きを見るにつけ、

今のわたしの不勉強さや、現状に、
間違ってるんじゃないか、
なんだか自信が持てない、
そんな気持ちが拭えない時が多かった。

どこか、違ってます?
合ってますか?
大丈夫かな?

って、なんだか、いつも自分の周りを騒がしくさせては、必要以上に気にしていた。
判断の基準が、わたしになくて、
誰かの何かを、求めていた。

わたしの思うこと
感じることを
一番に尊重したい。

わたしが今日美しいと思ったそれは、
贋作かもしれないし、
本物には程遠いかもしれない、

でも、目の前のそれを、
きちんと見つめて行こう、と思えた。

裏打ちされた、過去からの学びや
実践も兼ねつつ、

わたしは、何を信じたいのか、
わたしは、どう思うのか、

続けていく面白みの中に、
キラッと光ってくるものを、
わたしが、本物にしていけばいい。


愛に引き止められるような、
どっぷりとした、感触の染め液

その懐の深さに、わたしはまだ踏み入れたばかりなんだなぁと、
改めて思う今日この頃です。

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