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のこはノーコードの夢をみるか

2020年

最近、コードを書かない「ノーコード・ノーコーダー」についての話題を耳にします。

先々週くらい賑わってた《IT業界人たるもの、コーディング出来なきゃ云々》みたいなバズ(?)も含めて、コード書きたくない人って実はかなり多いんじゃないでしょうか?

ただ、発信力のあるエンジニア勢ほどゴリゴリの技術系ツイートしかしないし「コード書きたくないなんて口が裂けても言えない!村八分!落ちこぼれ認定!」みたいな空気もあって、みんな胸に秘めてるんじゃないかと。

そんな中「Studio」「Babble「Webffow」「Airtable」のようなWordPressでもなく、コードも書かず、Wix臭くもない、可能性の塊のようなサービスが続々と台頭してきました。

海外の巨大サービスも採用したりと、コードを書かない生存戦略が現実味を帯びてきたので、声を大きくして「時代はノーコード!」と言えるように。

2012年

私はというと、2012年くらいから全然コード書いてないです。

じゃあどーやって作ってたかというと、Thema Forestの有料テーマをカスタマイズして納品する形をとってました。

今でこそ当たり前の手法ですが、当時のWordPressテーマといえば「StingerのSEOすんげぇ!」くらいの認知度。海外製のウェブサイト用テーマなんて誰も気にかけていなかったんです。

クオリティは桁違いに高く、価格は6000円前後でしたから、大喜びでコーディングを放棄しました。

有料テーマ、有料プラグイン、有料ストック素材を組み合わせ、案件に合う形に整える。
個人的にはこれを「ウェブコーディネーター」と呼んでいました。

出演者にたいして、スタイリストが最適な衣装をコーディネートするのに似ていたからです。

スタイリストが服自体を作っていなくても「組み合わせる・コラージュする」という行為に創造性やオリジナリティがある。
ウェブもそれは同じではないかと思いました。

とはいえ、ウェブコーディネートは言うほど簡単ではなく、文献は少ないわ外国人しか居ないわ…入るたびに景色がかわる「風来のシレン」状態。暗中模索で倒れそうになることもありました。

でも、夢のようにカッコいい高機能サイトが作れたので楽しかったんです。

問題が起きたのは、5年後くらいからでした。

2017年

WordPressは多機能なサイトをサクッと作れる代わりに「永遠のアップデート・セキュア対応」が付き纏います。

WP本体、プラグイン、テーマ。
アップデートで一つでも問題が起きれば崩壊します。構造が複雑になるほど脆くなる致命的な弱点。

自分でコードを書いていないと、どこに原因があるかわからず、故に直し方もわかりません。マイナーなテーマやプラグインは、それ自体が廃盤になることもありました。

プラグイン盛り盛りのWordPress✖️ノーコードは、長期運用に対するリスクとコストが大きすぎる。このやり方は続けられないなと見切りをつけ、どうしたものかとモヤモヤ。

ちょうどこの年「Qranoko.jp」を立ち上げたので、私が個人で請け負ってきた案件は「Qracオリジナルテーマ」でリニューアルしました。

2018年〜2019年

アプデ地獄に疲弊する人が増え、脱WordPressの悲鳴が目立つように。

クラのこも「必須じゃなければWordPressは導入しない」方向にシフトしていました。

骨組みはQracに任せ、私はクライアントとのやり取り、要件定義、データ入力、挙動チェック、ライティング、レタッチ、グラフィック、マニュアル作成など、肉付け&ディレクションに専念。

単に「コードを書かないポジションに居る」だけで、ノーコードではない状態でした。

2020年

北九州移住後も、仕事は東京由来のものを請け負っていますが、本心では、北九州ならではの仕事もしたい。

特に30〜40代がUターン起業した店舗・サービスの応援をしたい。

ノーコードツールを活用すれば、ECや予約・LPサイトをサクサク作れます。
低価格、スピード納品、セキュア、長期安定性、納品後の管理画面、すべて揃ってますから、あとは営業次第。

深津 貴之さんの事業マッピング的にも「儲かる」部分は少ないけど、黄金むすび〜になってくれそう。

具体的なプラン

「Studio」「Webflow」など、ビルダー系ノーコードで静的サイトを作るプラン梅

「Studio」「Webflow」など、ビルダー系ノーコードと「レゼルバ」のような日本製外部システムを組み合わせるプラン竹

「Adalo」「Glide」などアプリケーション作成系と、ビルダー系を組み合わせるノーコードコンボなプラン松

案件に合わせて、オーバースペックにならない(クライアントが操作しやすい)プランを提示するのが大事ですね。

プラットフォームでもいいかも

プラン梅に相当するミニマルサイトって、個別にサイトもつ意味あんまりないですよね(LP以外)

地域や属性の括りがあるなら「sharetribe」「arcadier」でマーケットプレイスを作成して、共通テンプレートに「加える」形式の方が、利用者もレイアウト同じで見やすいし、絞り込みもしやすいし。
(Amazonとショップの関係みたいな)

Googleローカルガイドとして、まず戸畑区の全飲食店を網羅したサイトを作りたいところ。

夢ひろがるノーコード

下準備・プロト作成・挙動チェック・メンテナンスなど「おもしろくない部分」が大幅に減るのは、地味ながら大きな強み。

採算問題で実現できなかったアイディアもサルベージできそうでワクワクしてます。

現時点では「ノーコードは魔法じゃ!」「いや魔法じゃないし」「結局なにに使えるの?」ってザワ…ザワ…してる段階。

とりあえず、案件はなくとも色んなツールで遊びまくって、出来そうなものはどんどん作ってしまうのが良さそうです。

のこ◝(* 'ω' *)◜

自然栽培・オーガニック食品の生産者に還元します