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常連さんは怖く、真の常連さんは優しい

昨日は、マガジン別に「この方に届ける」というペルソナを設定し、それを記事としました。

こちら ↓


しかし、言葉が不足していました。
なので、補足記事を書きます。

文章での発信を始めたばかりの方には、まあまあ、参考になる内容です。

◆初めての方へ向けて書く

僕の記事の大前提は、

「僕のnoteに、今日、初めて訪れた方」

へ向けて書きます。


奈星 丞持(なせ じょーじ)を初めて知った方。
奈星 丞持(なせ じょーじ)の記事を、初めて読む方。

その方が興味を抱いてもらえるように、工夫して書きます。


◆その理由

その配慮を欠いてしまうと、まるで、

「常連さんだけを大事にするお店」

のような、ご新規さんにとっては感じの悪い記事になってしまいます。


あなたは、初めて入った小さな居酒屋やスナックで、居心地の悪さを味わったことはありませんか?

僕は、あります。


* * *

20年前くらいです。
自宅マンションの近くに、新たに、イタリアンBARができました。

何度か店の前を、素通りしました。
できたばかりのお店を、応援したい気持ちがありましたし、自宅マンションのすぐ近くに、軽く飲める店があるのもありがたかったです。

素通りした理由は、開店を祝う友人知人で、お店が賑わっていたからでした。お店は1階の路面店で、窓から中の様子がよく見えたのです。

しばらくして、お店の前を通りますと、お客さんが誰もいません。
気になっていた店ですから、これはチャンスと思い入店しました。

お店に入ってみると、マスターは桑田佳祐さんによく似ていて、歌までソックリ。トークも軽快です。仲間たちの人気者であるのは間違いありません。

つまみはナッツやチーズなどが中心で、ピザもありました。
内装などの雰囲気も悪くありません。サーファーが好むようなカルフォルニアテイストです。
僕の好きなバーボンもあります。
カウンター席に座れば、マスターとたわいのないトークも楽しめるのです。

応援すると決めたので、「ちょくちょく寄るぞ!」と、1人で勝手に決めてニヤニヤしました。駆け出しの、まだ売れていないミュージシャンの、ファン1号になった気分と、同じような気分でしょう。

しばらくは、週に3~5回くらい寄りました。
「昨日も入ったし、今日はいいか…」と思った日でも、お客が誰もいないと、ウイスキー1~2杯くらいのお金を落としてあげようと、ついつい酔ってしまうようになったのです。


開店直後の【ご祝儀客】の波がなくなると、お店には残酷な現実が訪れます。それを予想していたので「応援する」と決めたのです。
逆に、応援モードのスイッチを『強』にしました。ファンの心理ですね。

ところがです。

いつ店に行っても、マスターの友達たむろするようになりました。
きっと、彼らもマスターを応援したいのです。

でも僕は、彼らの話には入っていけません。内輪ネタ、昔話で盛り上がっているのですから。
マスターも、カウンター席の僕を、やや放置するようになりました。仲間が10人くらい来ているときは、僕の来店を、迷惑そうな顔で向かい入れるのです。

居心地の悪さを感じて、僕は、その店に寄らなくなりました。

窓越しに中を見ながら、店の前を通ります。
店内には、仲間がいつも3人くらいいます。客の姿勢がラフすぎるのと、マスターのお客への近づき方が、仲間への距離でした。

その後、約1~2か月で、その店は閉店したのです。


◆古参客

僕は、「常連さんはありがたい」と思いました。
「常連さんは怖い」とも思いました。
そして、「重要なのは【怖さ】だ」と、思い知ったのです。

常連さんが居心地の良い空間というのは、新規のお客さんは居心地が悪いということなのです。

その辺が分かっていない居酒屋の大将は、新規客に聞こえてしまう声で、
「はい、○○さん」
「なに? 頼んでないけど?」
「常連さんへのサービス」
という会話を平気でします。
これは、僕が実際に聞いたセリフです。(ま、マジか?)って思いました。

また、特別待遇をしないとヘソを曲げる常連さんも、たくさんいます。
「大将も変わっちまったなぁ」などというセリフも、実によく聞きます。


◆真の常連さん

真の常連さんは、新規客の大切さに理解を示します。
大将がご新規さんを大事にしても、ヘソを曲げたりしません。

お店の応援をしたいのであって、自分が特別待遇をしてもらいたいワケではないのです。

その『真の応援』には、大将に気づいていてほしいですけどね。
心の中で「ありがたい」と思ってくれれば、それで充分なんです。

お店が混んできたなら、さっと席を立つのが、本当の常連です。

お店を経営する方やサービスを提供する方は、新規客を潰す【古参客】と、真の【常連客】とを、分けて考えなければなりません。


◆今日の本題

昨日、設定したペルソナは、僕のnote仲間がほとんどでした。
要は、常連さんです。

その方を、意識して書きます。
しかしその方は、僕の記事を読むのが初めてです。

このようにイメージして記事を書きます。
僕のことを色々と知ってくださっている、という前提では書かないようにと気をつけます。

いつも訪れてくださる常連さんは、「知ってるよ」「まどろっこしいなぁ」と思うかもしれません。
でも、
初めてのあなたに、興味を抱いてほしいのです。
ちゃんと読んでいただきたいのです。

初めての方の頭の中に、「?」が浮かばないように配慮します。

つまり!
僕のnoteの記事は、『ペルソナと設定したnote仲良しさんが、今では互いによく知っているnote仲良しさんが、今日、初めて僕のnoteを読んでいる』というイメージで書く、と言いたかったのです。


◆〆

この記事は昨日の記事にいただいた、ユハコさんのコメントをヒントに書きました。
「あ、イケねぇ。大事なこと書くの、抜けてた!」って思ったのです。

ありがとうございます。

すごーく唐突ですが、
僕は、妻のゆかりちゃんが大好きです。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第965話です

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