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娘は、ティッシュペーパーで珈琲を淹れるかもしれないという話

ある日のことです。

帰宅した、わが家の玄関の下駄箱が……。

このように、甘閉あまじめでした。

「甘閉め」は、初めて言ったの、ヒロミさんじゃないかなぁ。

「うちのママ(伊代ちゃん)は、甘閉めの女王だからさ~」

確か、このようなことを、ヒロミさんがTVで言ったハズです。


わが家にも、伊代ちゃんに負けない甘閉めの女王がいます。

引き出しも、こうです。


気になったので、数えてみました。

リビングに入る扉。3。
チェストの引き出し。4。
洗面所の引き出し。5。

キッチンの吊戸棚の扉。6。
納戸の扉。7。
クローゼットの扉。8。

この所業は、ゆかりちゃんではありません。
ゆかりちゃんの性格を、ちゃんと継いで、かつパワーアップした娘です。

娘の歩いたあとは、甘閉め&甘閉めの、オンパレード!
ディズニーのエレクトリカルパレードのように、そのうち場所取り合戦が行われかねません。


* * *


話は珈琲に変わります。
僕もゆかりちゃんも、珈琲が大好きです。

僕は、「ドリッパーは円錐えんすい形がイイですよ」と、珈琲豆屋さんに勧められました。

円錐形は、こういう形です。


さっそく円錐形のドリッパーとフィルターを購入して、珈琲を淹れて飲みましたが、それまでの台形のフィルターの珈琲と、僕には、違いが分かりませんでした。

僕は、違いのわからない男、です。
でも僕は、素直な男です。
専門家が「イイ」というからには、理由も根拠もあるハズですから。

そんなことがありまして、わが家は、台形の珈琲ドリッパーを卒業したのです。


ところがです。

ゆかりちゃんが不満を言い出します。

「円錐形のフィルターは、値段が高い」と。


そして、ゆかりちゃんは100円ショップで台形のドリッパーを再購入し、
台形のフィルターを使っています。

台形のドリッパーは、こんな形です。


ソンナとコンナとが短期間にありまして、それからしばらく経ちました。

僕は、HARIO(ハリオ)というブランドの素敵なドリッパーを購入していましたから、それを使い続けています。

僕は、ふと、「飲み比べてみようか?」、と思いました。
普段の味は分かっているから、今日はあえて台形のドリッパーを使って飲んでみよう。

そう思ったのです。

今朝、ゆかりちゃんが使用した台形のドリッパーを洗って、珈琲カップの上に置きました。

あれ? 台形のフィルターがない。
え? でも、ゆかりちゃんは、台形のドリッパーを使っていた……。
朝、ゆかりちゃんは、間違いなく珈琲を飲んでた……。

最後の1枚だったのかな?


僕は、台形のドリッパーで淹れた珈琲の、味のチェックをあきらめました。
だって、フィルターがないのですから。

いつも通り、円錐形のドリッパーで珈琲を飲んだのです。


* * *


帰宅したゆかりちゃんに、僕は聞きました。

「台形のフィルターって、どこにあるの~?」


ゆかりちゃんは、

「あ~あ、まだ買ってな~い」

と答えました。


「え? 今日、なくなったんじゃないの?」

「うん。ちょっと前になくなった~」


「朝、台形のドリッパーを使ったでしょ?」

「あ、うん、たぶん」


「でも、台形のフィルター、ないんだよね? どうしたの?」

「ああ~。たぶん『ギュッ!』って、やったんじゃな~い?」


憶えてないの?

台形のドリッパーを使った。
でも、台形のフィルターはない。
円錐形用の、三角のフィルターはある。

円錐形用のフィルターで、「これでイイか~」って、思ったってこと?
形、合わないよ~~~。

円錐用のドリッパーがちゃんとあるのに?
なんで、ムリヤリ台形のドリッパーを使うの?

意地?


で、おそらく『ギュッ!』って、やっただろうと……。
はは~ん。
何度か、繰り返しやってんな……。


しかし、『ギュッ!』って……。
しかも、もはや自覚もないのか……。

それがどうした?、と、そんな感じかな?


珈琲ドリッパーとフィルターの相違には気づかないゆかりちゃんですが、
そんな僕の思考には気づいたようです。

「じょーじ! 『雑』とか言っちゃアカンで~」

「お、おお~」


「おおらかって言うんやでぇ⤴⤴⤴」(ニタ~)

「おお~」


確かに、大らかです。

僕は、そんなゆかりちゃんが大好きです。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第857話です
※この記事は、過去記事の書き直しです

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