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東海地方のオッサンは素人でも、トークが上手いんだよなぁ…

今日の話は実話です。
かなり前のことです。
過去に投稿しましたし、書き直し記事も投稿しました。

でも、また、書き直してみます。



ゆかりちゃんの会社は、飲み会の多い業界です。
転勤が多く、歓送迎会が頻繁にあるのです。

ゆかりちゃんは車通勤ですが、その日は飲み会があるので、電車で通勤しました。
夜、車で僕は、最寄り駅まで迎えに行きました。

ゆかりちゃんは、めっちゃニコニコしていて、すごく楽しかったのが伝わってきます。
こっちまで、つられて笑顔になるほどのステキな笑顔です。

「今日は、私……。やらかしちゃったの~~~」

と、ゆかりちゃんは、ニコニコの表情とは真逆のことを言い出しました。


「え? なになに?」

「専務に、……久しぶりに会った専務にね、『股間大丈夫?』って、聞いちゃったの~」


「股間? ……大丈夫?」

「そう」


「なになに? どういうこと?」

「専務、……股関節を痛めてたのよ~~~」


この場合、【節】を抜けてはいけません。
意味が変わっちゃいます。


「一瞬、間があって」
「で、みんなが爆笑して」
「でも、私だけ訳が分かんなくて~~~」

「ふんふん」


「田中くんが『ゆかりさんが言ったのは股間ですが、専務が患っているのは股関節です』って教えてくれて、それでやっと分かったのよ~」

「ぬははは~~~!!!」


「乾杯前で、みんなが飲み物をたのんでいるタイミングだったから、居酒屋の店員さんにまで笑われたわ~~~」

という報告でした。


「ゆかりちゃんはみんなに、最高の笑いを提供したんだよ!」
「最高だよ!」

「そうかなぁ」

自宅についたゆかりちゃんは、子供にも話してました。
でも、その説明が、

「股関節を痛めていた専務に、『股間大丈夫?』って言っちゃったの~」と、オチから言うので、子供たちはポカンとしていました。


その数週間後です。

ゆかりちゃんの会社で、日曜日に社員全員が集う、年に1度の職員大会というイベントが行われました。
自宅に帰ってくるなり、ゆかりちゃんは僕に報告したのです。

「専務に挨拶してきた」

「お、おう……」


「専務、股関、、大丈夫ですか?」
「って、……今度は正しく言ったの」

「うんうん」


「そうしたら専務、
『おう! 股間も大丈夫やで⤴』って言うんやよ~」

「専務、やるなぁ~」


◆〆

僕はこの話を、多くの方に披露しました。

爆笑100%です。
すべりません。

僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1226話です


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