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第181話 朝から口論してしまった


今朝のことだ。ゆかりちゃんの通勤中を利用して電話(お互いにハンズフリー機能)で話していた。

昨日の記事の感想を聞いたら、口論になってしまった。

・議論しない

・批判しない

・まちがいを指摘しない

カーネギーの教えは、理解は簡単だ。そして実践が超難しい。今日も、僕の思考からカーネギーの教えが、どっかにいってしまった。

いや。

この表現はウソだ。

僕の中のコビトじょーじは叫んでいた。「カーネギーの教えを実践しろ!」と、叫び続けていた。

にもかかわらず、僕はコビトじょーじの叫びを無視した。


◆昨日の記事の感想

ゆかりちゃんは、「言いたいこと、たくさんあるから、記事を見ながら、ひとつひとつ言うわ」と言った。

僕は、駐車場に着いたので、車を止めてスマホを見た。そして、ひとつひとつ質問し、確認した。


バスタオル(不要)は?

「たしかに、バスタオルは大きい。でも、じょーじの使っているミニバスタオルは小さい。その中間のモノにしようと思う」

ゆかりちゃんはこう言った。

僕はこう思った。①中間の大きさって、無いんじゃないか ②僕のミニバスタオルの大きさを、フェイスタオルの大きさと勘違いしているのではないか

それを言いたいが、途中で言葉をかぶせられ、僕の考えを伝えられない。

なんとか、「大きさが充分かどうかは、僕のを1度使ってみたら」というと、「あれはカビが生えたし、イヤなんだよね」と、そんな初耳を言い出した。

ゆかりちゃんは、こうして論点がずれることを、よく言う。僕は、論点がずれるのがイヤで、以下の気持ちを口にはしなかった。言わなかったけど、これに対しては、僕はこう思ったのだ。

①カビが生えたのを黙ってたの? ②赤いモノと一緒に洗濯して、色うつりしただけなハズでは? ③そもそも、ゆかりちゃんのミスで、「ゴメン」っていってたこと ④それとも色うつりではなく、ホントにカビたの? ⑤その情報を、今言うのって、僕を『不快』にするのが目的だよね

こんなことが、0.3秒ぐらい、僕の頭の中を駆けまわった。

カーネギーの教えを思い出し、なんとか言葉にはしなかった。

ちなみに、僕の調べでは(インターネットでかるく、今調べた)、ミニバスタオルとバスタオルの間のサイズはない。

ミニバスタオルのサイズは、いろいろあるので、僕のより大きめのミニバスタオルはある。

だが、ここまで話がこじれると、大きさの「ある、ない」は、小さな問題となった。


①ミニバスタオルが良くない? → ②バスタオルとミニバスタオルの中間の大きさにする → ③そんなサイズ無いんじゃ? → ④じょーじのじゃ、小さすぎる → ⑤使ってみたら? → ⑥カビ生えたし、イヤ

こう、話がなったのだ。

「1度、使ってみたら?」に対して、「あれ、カビ生えたし、イヤなんだよね」と。そしてこのときの言い方が、小声でのつぶやきだった。

「なに~!カビ~!?」「ウソウソ、じょーだんよ!」と、そんな風な会話を、ゆかりちゃんはイメージしていたのだろうか?


冗談であるなら、いうタイミングがおかしい。本当なら、内緒にしているのはオカシイ。

そもそも買ったばかりのタオルだ。ちょっと意味がわからない。

なによりも僕は、「小さい、いや充分」という会話中に、それを外野どころか場外にまでブッ飛ばす、会話のルール違反にハラが立つのだ。ガマンしたけど。

真意も、いまだに分からないけど。


キッチンマット

キッチンマットは、「絶対に必要」という意見を聞いているので、僕の不要論が受け入れられるとは、はじめから思っていなかった。

そもそも、僕の提案は、「僕は、この方がイイと思う」というもので、強制するつもりもない。ましてや命令なんかじゃない。

「なるほど、そう思うのね」で、それでイイのだ。

なのに、ゆかりちゃんは、「命令されている」と捉えている気がする。僕は、命令する気などない。

「僕は、これこれこうで、キッチンマットはいらないと思うんだ~」

「なるほど、じょーじは、そう思うのね~」「でも~私は、これこれこうで、やっぱりキッチンマットは必要と思うの~」

こういう会話をイメージしているのだが、

「僕は、これこれこうで、キッチンマットはいらないと思うんだ~」

「そう思うのオカシイ!」「わたしはイヤなの!」「わたしには自由がないの!?」「なんで、朝からブチブチ言われなきゃならないの!」

みたいに、どうしても、会話が変な方に行くのだ。


ちなみに、このキッチンマットについて、ゆかりちゃんの見解は「ビニール素材だからダニはいない」というものだった。

ダニが住めないのなら、僕の心配は、的外れだった。

「それは、すみません」となった。


バズビデオ

これも不満そうだったので、「もう観てなかった?」と聞いたら、「観てるよ」という。不満アリアリの声だから、その答えはわかった。

「もう、他人の不幸話ばかり観ているんじゃない!って言いたいのかな?」

「そう! 心外だわ!」

ということだった。


「YouTubeのCMなし、めっちゃイイよ」というと

「じょーじの好みが上がってきて、わたしの観たい動画が探しにくいの」と、ゆかりちゃんは言う。

ゆかりちゃんが観つづければ、やがては、おススメで上位表示される動画は、僕好みとゆかりちゃん好みの半々になるだろうし、そもそも、お気に入りの動画はカテゴリー別に保存できるし、チャンネル登録もできる。

そうすれば、僕らは、ふたりともCMのない、快適なYouTubeを楽しめる。fireTVでの大画面でも、やがては、ゆかりちゃんの好みが上位に上がってきて、ちゃんと探しやすくなる。

その説明を、ゆかりちゃんは『強制』とか『命令』と受け取って、どうしても怒るのだ。僕は、説明しているだけなのだ。


ドラム式洗濯乾燥機

「なんで? わたしは洗濯が好きなのに、なんでそのスキを奪われなきゃならないの!」

「干すのだって好きなのに、それを奪われなきゃならないの⁉」

めっちゃ怒るのだ。

繰り返すが、ダメとは言ってないし、言う気もない。

まだ、イトーさんは元気で壊れてもいないし、仮にドラム式洗濯乾燥機を購入しても、オシャレ着や繊細な素材の物は乾燥機に入れられないから、干すことも無くなりはしない。

自分のタオルだけは、外干しを続けてもイイと思うし、それでも時間の節約にはなると思う。

ゆかりちゃんの「なんで?」という問いには、「その、なんで僕がそう思うかは、昨日の記事に書いたつもりだよ」と答えた。

そんな僕の言葉は受け取りもせずに、「じょーじが、全額だすんだよね。それならイイよ!!」と、しつこくケンカを売ってくる。スルーしても「電気代が乾燥機分高くなるから、それもヨロシクね」と、かなり執拗だ。

これも、がんばってスルーした。ここまではまだ、カーネギーが僕の中にいた。


断捨離

味覚は飛ばして、「断捨離は?」と聞いた。

「は~!? しまくってるし!!」

もはや、ゆかりちゃんは、キッレッキレに切れまくっていた。

このテーマは、このままスルーした。


〆の予想

それでも僕は、笑顔の声で語った。

「じゃあ、〆の感想予想は、『キッチンマットはゆずらん』って、僕は予想したけど~、実際の感想は『キッチンマットはビニール素材で、ダニなどいない!』って、そんな感じになるのかなぁ~^^」と。

しかし、興奮したゆかりちゃんは、この問いには乗ってこなかった。

「はぁ~?」と、不愉快をあらわにした。

たぶん、このへんで僕は、僕の中のコビトじょーじの声を、無視しはじめた。


◆ゆかりちゃんの主張

①朝からブチブチ言われて、気分が最悪(怒りMAX!)

②今、不満が無いのに「試したら?」 だから、不満なんて無いの!

③はいはい、わかりました、試します、試せばイイんでしょ(なげやり)

④人の考えは簡単には変わらない!

⑤わたしは、50年もこういう考えだったんだ、簡単には変わらない!


◆僕の主張

①少なくとも「敵」からのアドバイスではない 僕からのアドバイス

②採用はしなかったとしても、受け止めてくれてもイイのでは?

③なぜ、拒絶?

④考えは簡単には変わらない←だれの論

⑤考えは簡単に変わる、って考え方の人もたくさんいる(僕もそう)

例、100kgの物を持ち上げるのは難しいけど、たとえば、宇宙から地球を見ることを【考える】ことはできる。そういう写真や映像を思い浮かべればいい。今、この瞬間に実家の玄関を開けるイメージもできる。距離を超越できる。つまり【考え】は、かなり自由だ。自分の意志で【考える】ことはできる

こう言ったけど、ゆかりちゃんは、聞いてはいないのが分かった。

もっと分かりやすい例もあった。この瞬間には思い出せなかったけど。

電車の中で騒ぐ子ども二人。それを注意もしない父親。父親は、騒ぐわが子を放置。私は耐えかねて言う。「あなたのお子さんが、乗客に迷惑をかけていますよ」と。父親は、今それに気づいたようにこう言った。「ああ。本当だ。すみません。あの子たちも動揺しているようで。たった今、妻が。あの子たちの母親が、死んでしまったのです」 その瞬間に、私の考えは180度変わった。パラダイムシフトが発生したのだ。私は言った。「私に、なにかできることはないでしょうか」 引用:7つの習慣(じょーじの記憶)


◆口論、ヒートアップ

僕は、ゆかりちゃんの「考えは簡単には変わらない」という思考が、受け入れられなかった。

それで、つい、議論してしまった。

ゆかりちゃんの思考を、論理的説明で、変えたくなった。

それで、上の④⑤と、僕の持論を展開した。


「じゃあ、じょーじも変えて見せてよ」と言った。

これは論点が、微妙にズレている。

おそらく、ゆかりちゃんは「じょーじの言動を変えて見せてよ!」「今だって変えられてないじゃない!」「カーネギーの教えを実践する、って言っておいて! してないじゃん!」と、こういう不満があるのだろう。

だが、それは、【言動】だ。

僕が今、話していたのは【考え方】だ。


言動にしたって、僕は、僕なりにちゃんと努力を続けている。なんども失敗しても、あきらめることなく、少しずつ改善している。

『言動というテーマ』で議論するのなら、「失敗は許されないのか?」とか「言動は、1度の決意で簡単に変わる、などとは、僕は言ってないけど」とか、僕の言い分もある。でも、どんどん論点がズレる。


口論が、ひどくなりそうだし、いくらハンズフリーとはいえ、ゆかりちゃんは運転中だ。興奮させては危険だ。ゆかりちゃんは、これから仕事なのだ。それなのに、不愉快にさせてしまった。


なので僕は、ここで議論をやめることにした。

というか、僕も、熱くなっていたので、議論だけをやめるのはムリと判断し、会話をやめることにした。

ちゃんと、「気をつけて。仕事、がんばってね」と言った。ゆかりちゃんも、「ありがとう」と返してくれた。

こうして、僕たちは、電話を切った。


◆その後の、僕の思考

最近のゆかりちゃんは、ひろみちゃんのおススメのデーツを、ちゃんと食べている。

ひろみちゃんは、ゆかりちゃんの親友だ。ゆかりちゃんがドン底のときのも、なんにも態度を変えなかったという、すばらしい友人なのだ。

ひろみちゃんも、ゆかりちゃんも、そろってデーツのことを「見た目、ゴ〇ブリよね~」と言いながら食べている。健康にイイらしい。


これ。

僕が勧めたのなら、ゆかりちゃんは抵抗していると思う。


でも、推奨者がひろみちゃんだと、ゆかりちゃんは受け入れる。

ひろみちゃんのおススメなら、ちゃんと素直に試す。もし、なんかしら理由があって試さなかったとしても、『ひろみちゃんがイイって言った』という、ゆかりちゃんの脳内のホルダーに、キチンとしまうと思う。そして、そのホルダーには、ゆかりちゃんの脳中では【重要】というタグが付いていると思うのだ。


対して、僕の提案は、ブロックされる。

ゆかりちゃんのコートに入って、レシーブ、トス、アタック(ゆかりの意見)ではなく、ブロックなのだ。

ゆかりちゃんのコートに、1ミリも入れてもらえないのだ。

ここが、僕は悲しい。


これは、僕の【信頼残高】が『低い』ゆえの現象だ。ゆかりちゃんの中では、ひろみちゃんの【信頼残高】は、メッチャ『高い』のだ。

この事実は、悲しいけれども、受け止めるしかない。

ゆかりちゃんの中の、僕の【信頼残高】が低いのは、ゆかりちゃんのせいではない。僕の、日頃の言動で、きちんと信頼を積み立てなければならない。それが足りてないのだ。


明日は、まったく別の記事を書く。

そして、明後日は、今朝、僕がどうしても伝えたかった、『考え方は簡単に変わる』を記事にする。


◆〆

今日は、ゆかりちゃんの、この記事を読んでの感想は、予想しない。しないというか、できない。

正直、わからない。

わかっていることは、ただひとつ。

僕は、口論しても、それでもゆかりちゃんが大好きだ。




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