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過去記事を書き直してみたら、【常】の残酷さに気づいてしまいました

偶然、交通死亡事故の、加害者と会いました。
詳細を書くことはひかえます。

加害者は男性で、高齢者です。
奥さまとご一緒でした。
お2人は笑顔で会話されていました。

その悲しい事故から、まだ1年は経過していない。もしかしたら半年前後だったかもしれません。


話を整理します。

おじいさんは、加害者です。
被害者は、30代前半の若者でした。男性です。

過失割合は、100:0か、90:10か、だと思います。
加害者の信号無視です。
おそらくは、ブレーキと思ってアクセルを踏み続けたがための事故です。

悪気はなかったワケですが、猛スピードで、信号を守って走行している車に突っ込んだのです。
新聞でもTVのニュースでも報じられました。


しばらくは、事故現場の交差点の角に、花が置かれました。


「あんな悲惨な事故なのに、交通刑務所とかには入らないのかな?」と、僕と妻のゆかりちゃんは疑問を抱きました。

インターネットで調べてみると、交通事故の場合、交通刑務所に入るのは稀のようです。
よほど悪質な事故だけ、というのが実情みたい……。

過失であること。殺意がないこと。
そしてなにより、任意保険によって多額の賠償金が遺族に支払われている。

それらを総合的に勘案して、実刑などには滅多にならないようです。
あくまでもインターネットで調べてみた情報ですが……。


亡くなった青年のご両親の気持ちを想像すると、僕たちの気持ちは複雑になりました。
僕たちにも、20代の子どもたちがいるのですから。

「我が子は死んだのに、加害者は半年足らず……」
「もう、笑顔で会話しているのか……」

この僕の気持ちは、
加害者は笑っちゃいけないとか、
反省が足らないとか、
そういうものではありません。

おじいちゃんに向ける意見ではないのです。
おじいちゃんや、その奥さんへの感想でもありません。
被害者の青年への感想でもありません。

僕は、亡くなった被害者の、ご両親の気持ちを想像して、ふと浮かんだ妄想を綴っています。

子をもつ親としては、その哀しさが想像できるのです。
自分より先に、我が子が天国へ行くなんて、哀しすぎます。

被害者のご両親の気持ちになってみると、加害者の【日常】が、僕には残酷に見えたのです。


◆償い

さだまさしさんの歌、『償い』は、ご存じでしょうか?
ある実話エピソードをヒントにして、生まれた名曲です。


被害者の奥さんが、さだまさしさんの親戚で……。
しかし、被害者ではなく、加害者の友人目線の歌詞なのです。

僕は、これをカラオケで歌うと泣いてしまいます。

裁判官が、反省の色が見えないある被告人に、
「君は、さだまさしさんの『償い』聴いたことがありますか?」と質問して、少し話題になった曲でもあります。


◆〆

昔は、僕は泣きませんでした。
僕が歌う、この『償い』を聴いて、涙する女性は何人かいました。

ゆかりちゃんは、僕の歌を聴いて泣いたことがありません。
でも、結婚前は真剣に聴き入ってくれました。

今では、僕の歌を聴かずにトイレに行ったり、ドリンクバーへ行ったりというのが常です。

【日常】や【常】は、ときに残酷です。

僕は、ゆかりちゃんが大好きです。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第930話です

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