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0.1秒のためらいを感じて、ちゃんと自分の灰色を認め、そして、感謝しようよ

昨日の記事のコメントに、コメント返しをしていて、

「僕の気持ちって、そういうことかなぁ~」

と、言語化できそうな気がしました。今日は、それを書いてみます。
ひと筆書きになると思いますので、乱文、ご容赦ください。

昨日の記事はコチラです。

ぜひコメント欄まで、ご覧くださいませ。

◆喫茶店で大ゲンカ

昔、妻のゆかりちゃんと、パン屋さんのイートインスペースで大ゲンカしました。

店内にいるにもかかわらず、声をひそめての大ゲンカです。
睨み合いましたね~。


僕の目線で、そのケンカを要約すると、

①パンセットAは400円。パン1つと飲み物。
②パンセットBは500円。パン2つと飲み物。
③パンセットBにして、1つのパンを持ち帰る。そのパンが150円。
④この場合、客は50円得をして、お店は50円、売上ダウンする。
⑤僕は、「構わないけど、ほんの少しの罪悪感を持とうね」と発言。
⑥ゆかりちゃんは「なんで罪悪感を持たんとアカンの」と反論。
⑦「なんで説教されなアカンの」と怒りの導火線に着火。
⑧売られたケンカは、喜んで買うタイプだった僕は、論破を試みる。

という感じで、どこまで話しても平行線でした。

2人とも、ただ、不愉快になっただけという、本当に不毛なケンカでした。


◆僕の本心のコア

僕の意見のコアは、
「ためらいがあるなら構わないよ」
「でも、少しのためらいも無いのは、僕の中では何か違うんだよ」
です。

それに対し、ゆかりちゃんが、「ためらう必要などない」と主張したなら議論が噛み合うのですが、そうではありません。

ゆかりちゃんは、
「あなたの行為は間違っている」と、否定されたと感じ、
「私の行為は間違っていない」と、正当性を主張したのでしょう。


僕は何度も言ったのですが、ゆかりちゃんのその行為(パンを1つ持ち帰る)を「やめなよ」などとは、1度として訴えていません。
逆に、「それは、全然イイよ」「構わないよ」と、5回も6回も言いました。

「構わないから、ほんのチョットの罪悪感を持とうよ」と提案したのです。

この【罪悪感】というワードが、まずかったのかもしれませんね。
「ほんのチョットの、ためらいを持とうよ」と言えば良かったのかなぁ。


◆ためらい

僕は、そのたった1秒のためらいの中に、相手への配慮があると感じます。
相手への思いやりです。

迷惑かな?
ガッカリするかな?
期待させちゃうかな?

そんな気持ちです。

それがあるのなら、あるだけで充分なのです。
発揮されなくても構いません。

それが、一切ない、というのが怖いだけです。


◆ダメなためらい

ためらいはためらいでも、ダメなためらいもあります。
保身ほしんです。

1秒ためらった。

その1秒が、相手への配慮ではなく、「嫌なヤツって思われるかなぁ?」という、自分への保身に使われたなら、それはダメなためらいです。

自分のことより、相手のことを思いやりたいものです。


◆だから、例えば…

だから、例えば、
そのあとセールスがあるお試しも、
たぶん買わないなぁと思う試食も、
パンセットBのパン1つを持ち帰るのも、

1秒、いえ、0.1秒でもイイのです。

セールスレディさん、期待しちゃうかな? でもマッサージ、気持ち良さそうだし…。

買う煎餅はアレとコレと決まっているから、きっとこの味の煎餅は買わないけど、でも、試食させていただこう。たぶん、ちゃんと必要経費として計算されているのだろうし…。

持って帰ると結果的に50円得するけど、計画的に行なう行為じゃないし、何度も繰り返し行なうつもりもないし、思ったよりお腹いっぱいになっちゃったから、今回だけの例外だし…。

そんな、相手(お店)への思いが、ホンの少しよぎれば、充分なのです。


◆スーパーのビニール袋

スーパーのビニール袋が、分かりやすいと思います。

スーパーのレジ終了後に、汁漏れするかもしれない商品を入れる、あの無料のビニール袋です。
あれ、自宅にあると便利だったりしますから、僕は、ごく稀に1、2枚、余計に取って買い物袋に忍ばせることがあります。

毎回、0.01秒くらい、ためらいます。
心の中で、「1、2枚だけだから大目に見てね」って呟きます。

これを、「無料サービスなのだから、一切ためらう必要はない」とは、僕は考えません。


仮に、図々しいオッチャンやオバチャンが、20枚30枚持っていったなら、どう思いますか?

この人種にならないために、開き直っちゃダメなんです。

この人種との差は、枚数ではありません。
ためらいが【ある】か【ない】かです。

区別する【境界線】は、一瞬のためらいだと思います。

無料のビニール袋を、1枚多く持ち帰るときに、0.1秒ためらいを覚える人間は、何十枚も持って帰るなんて、するワケありません。

何十枚も持って帰る人は、
①「ためらわなくてイイんだ」と言い聞かせ続けた人間
生来せいらいのサイコパス

その、どちらかでしょう。


◆ゆかりちゃんは誤解するかも

こう書くと、ゆかりちゃんは、

「は~⁈ 私がサイコパスだと言いたいの⁈」

と誤解して、また、怒りの導火線に着火しかねません。

なので、当然なのですが、念のため説明しますね。

ゆかりちゃんは心優しいステキな女性です。
常識があり、良識もあります。
サイコパスなどとは、1ミリも思っていません。

僕は、ゆかりちゃんも1秒とか0.1秒のためらいを、ちゃんと感じていると思っています。
コンビニでトイレを借りるときに、何かを購入するタイプですしね。

最初はためらいがあった。
何度も繰り返すうちに、ためらいが薄くなり、だんだんと、ためらうことがなくなってきて、当たり前になるかもしれない。

そんな、悪い変化をしないように、ホンの少しのためらいを、つどつど確認しよう。
無料ビニール袋を大量に持ち帰る人種にならないために、そういう注意喚起を、気づいたなら、お互いに言うようにしようよ。

僕が言いたいのは、そういう、提案なのです。


ゆかりちゃんは、1秒のためらいを感じたときに、ことさらに「感じなくてイイのよ」と、そう自分に言い聞かせているのではないかなぁ。

パンセットBでも、また1個持ち帰りたい時がありそう。
買わない煎餅を、また、試食はしたいと思いそう。
そのときに、また、ためらいたくない。楽な気持ちで試食したい。
自分を責めたくない。
だから、「別にこの行為は大丈夫なの」「セーフなの」「普通なの」「みんなやっているの」と、必死に言い聞かせているのかなぁ。

裏を返せば、ちゃんとためらいがあるから、だから言い聞かている。

そういうことかもしれません。


僕は、
A:買わないなら一切試食しない
B:買わないけど平気で試食する

この、AとBの、中間がイイと思うのです。
Aは堅物すぎます。
Bは図々しすぎます。

中間をキープするために、1秒のためらいは、ちゃんと感じようよ。
完全なBにならないように、0.1秒、ちゃんとためらおう。
「普通だ」「イイのだ」「みんなやっている」などという、そういう言い聞かせはやめようよ。

みんながどうとか、関係ないじゃん。
自分がどう思うかでしょ。

ためらいを感じた上で、少し、甘えさせていただこう。

ちゃんと、ちょっとセコイ奴だって認めようよ。
ちゃんと、試食もお試しも、「ありがたい」「ありがとう」って感じる心ってイイじゃん。

そういう提案なのです。


◆パン屋さんでのケンカ

おそらく、パン屋さんで僕は、ゆかりちゃんに、
「真っ白な行為ではないから、真っ白ではないと、自覚しよう」と言いたかったのです。

「もちろん僕も灰色だよ」
「灰色でイイやん」
「灰色を認めようよ」

と、そう言いたかった。

で、ゆかりちゃんは、「いいえ。真っ白です」と主張した。

「みんなやっています」
「お店の人もOKって言っているし」
「なぜ、ケチつけられなければならないの」
「心外だわ」

と、そう言いたかった。

どっちが正しいのかは分かりません。
でも僕は、僕の主張を大切にして生きたいと思っています。


◆理解と同意は違うと思う

Akiraさんのコメントから、インスパイアを受けて書いた記事です。
Akiraさん、ありがとうございます。

主義主張は、統一するのは難しいと思います。
また、統一する必要もないかな。

みんなちがって、みんないい。です。

ただ僕は、僕の主張を、正確に理解してほしいと強く思います。
勘違いされたくないのです。
理解してくれれば、それで、かなり満足するのですが、こと意見が異なると”理解さえしたくない”という態度を取られます。

同意してとは言っていないのです。
理解はしてほしいのです。

この違いが、なかなか、分かってもらえません。
ゆかりちゃんだけでなく、多くの方に、分かってもらえないのですよ~。


◆〆

上手く言語化できると思ったのですが、70%くらいの出来です。
書けば書くほど、真に言いたいことの言語化が難しくなりました。

ゆかりちゃんの感想を、聞きたいのですが…。
ゆかりちゃんは、この手のウンチクは、読むと眠くなるようでして…。

とにかく、
唐突ですが、

僕は、ゆかりちゃんが大好きです。





おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第837話です

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