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妻の【ハナ】は確かだったし、おそらく妻は、セッカチを発動させたのだろう…

妻のゆかりちゃんは、洗濯が大好きです。

「家事の中で、洗濯が1番好き~!」

と言います。


パジャマも、毎日洗います。
お日様の光を浴びて、よく乾いた洗濯物が、

「とても気持ちイイの!
 お日様の匂いがイイのよ~」

と言います。

いっとき、「お日様の匂いは、ダニの死骸の臭い」とウワサされました。
ゆかりちゃんは、それを信じていた記憶があります。

でも、そうではないと科学的に証明されたようです。


このサイトに詳しく書かれています。


鼻の利くゆかりちゃんは、化学反応で発生する香水成分(お日様の香り)を、ちゃんと嗅ぎ取っていたワケです。

反面、それゆえに部屋干しが大嫌いです。

毎朝、2度、洗濯物を干すのがゆかりちゃんの日課です。
だから、天気予報だって真剣に見ます。

干した洗濯物を雨で濡らしたくないから、でら真剣です。

「あ、天気予報だよ~」と僕が声をかけると、ゆかりちゃんはテレビを観に来ます。

「え~、雨なの~。降らんって言ってたのに~」

ゆかりちゃんが見ているのは、東京の天気でした。
怒るのが早すぎます。
ゆかりちゃんは、雨予報には怒るのです。
ガッカリするのではなく、怒りを顕わにします。

このまえは、三重県雨予報に怒っていました。

「春日井は雨じゃないよ」と僕が言うと、

「え~っ!!?」

と、ゆかりちゃんはすごく驚いていました。
そんなわけないやろ、ウソつくな、という表情で僕を睨むのです。

天気予報の続きを見て、愛知県西部も愛知県東部も【晴れ】と確認して、やっと睨むことをやめてくれました。

「こんなこともあるんやね~。
 だって、三重、近いやん~。
 あ、尾鷲おわせの方だからか~。
 尾鷲って、遠いなぁ~」

「あのね、時には同じ春日井市内でも、天気は違ったりするんだよ。
 高蔵寺は雨でも勝川は晴れとか、よくあるんだから~」と、僕が解説しても、まったくもって聞いちゃ~いません。

「同じ春日井市内でも」あたりで、もうどっかへ行っちゃってます。

良く言えば、テキパキ動きます。
悪く言えば、せっかちで落ち着きがありません。


【お日様の匂いは、ダニの死骸の臭いなんかじゃない】
という情報は、Google検索してみたら、かなり前に判明していた感じです。

おそらくは、ゆかりちゃんの目線は、セッカチなものだから、
【お日様の匂いは、ダニの死骸の臭いなんかじゃない】という文章の、

お日様の匂いは、ダニの死骸の臭い、までしか追ってなかったのでしょう。

僕は、そんな気がします。


僕は、ゆかりちゃんが大好きです。






おしまい


※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第1178話です
※この記事は、過去記事の書き直しです


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