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僕はこの瞳で嘘をつき、嘘には、ついてもイイ例外があると思っている
僕は、妻のゆかりちゃんにはウソをつきません。
「私、嘘をつかれるのがキライなの」
結婚まえに言われましたし、僕も、嘘をつくのも、つかれるのも嫌いです。
例外があります。
1つは、エイプリルフール。この日だけは、嘘、OKです。世界的にOK!
2つ目は、思いやりの場合です。
自分の『得』のための嘘ではなく、相手の『得』のための嘘。
これは嘘ではなく、思いやり。僕は、そう定義しています。
本心では、誰かのための嘘でさえつきたくありません。
「純子さん(仮名)が、少し疲れているみたいだから休憩しよう」と言いたいですし、純子さんには「平気です」という無理を言って欲しくもない。
素直に、「ありがとうございます」と言って欲しい。
しかし、純子さんは30歳の手前で、結婚願望がかなり強いと知っています。周りには男性社員が数名いますし、もしかしたならA君が好きなのかも…。
そのA君も、一緒に歩いているのです。
そんな状況で「気にしないで、休憩しよう」などと、僕は言えません。
気配りが、余計なお世話になりかねない。
かといって、歩くのはきっと、もう辛くなっている。
こんな時の、チョット気の利いた嘘は『嘘』と括っちゃダメだと思います。
例外、3つ目は、ジョークの場合です。
ゆかりちゃんが名古屋駅の中央通路で、思いっきりコケたとします。ヘッドスライディング状態で、大勢の通行人が目を見開いたとします。
ただ普通に「大丈夫?」と助けるのでは面白くないし、何より、ゆかりちゃんは恥ずかしいまんまです。
ここはジョークの出番です。
別なジョークもあります。
会話に潤いを与えるジョークです。
この場合のルールは、「ウソだよ~ん」と明かすことです。
引っ張りすぎては【嘘】になります。
ジョークとして成立させる条件は、即、バラす。
昔、こんなことがありました。
宝くじの番号を読み上げたのは、ゆかりちゃん。
PCで確認したのは僕。
PCで、画面をスクショして番号だけ書き替えたのも僕。
PCを見て、1等の当選番号を確認するゆかりちゃん。
引っ張りすぎないで、早めに僕は、「ウソだよ~ん」と言いました。
もう少し引っ張ってもイイと思っていましたが、そのタイミングよりかなり早く真相を明かしたのです。
僕の中では、許される嘘です。
ゆかりちゃんは激おこぷんぷん丸で、7年以上経っても、いまだに怒っています。
高額当選した時のリアルな心境を味わったのです。
どんな気持ちだったのか言語化して欲しいのですが、嘘だと分かったあとの「怒りしか憶えていない」と言うのです。
思えば、結婚前に、
「私、嘘をつかれるのがキライなの」
と言われていましたので、僕が悪いワケです。
今年の4月1日こそは、
「この嘘はイイね」
と言ってもらえて、爆笑してもらえる嘘を考えます。
僕は、嘘偽りなく、ゆかりちゃんが大好きです。
チャオ!
※この記事は、エッセイ『妻に捧げる3650話』の第997話です
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