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知的障害特別支援学校の食事指導

激務の4月が終わり、GWでほっと一息。😮‍💨

noteを書こう書こうと思いつつ、もう5月も終わっちゃうよ〜

4月から今までバタバタ過ごしていた私ですが、新しい環境になって悩んだことや学んだことをアウトプットしなければ!

そこで🤩今回は、4月5月の子ども達の様子を振り返りながら、私が異動してからの悩みでもある、知的障害のある子ども達の食事指導(摂食指導)について感じたことや学んだことをまとめてみようと思います。

知的障害特別支援学校の摂食指導

私は以前、肢体不自由の特別支援学校に勤めていたので、学校に口腔保健センターのDr. が来てくださり、子ども達の食べている様子を見て、食事介助の仕方などアドバイスをいただけるという恵まれた環境にいました。

(摂食指導のスペシャリストの先生がさまざまな方に働きかけ、頑張って予算を取ってくれたので実現しています。😊 ✨)

肢体不自由の児童生徒にとって、食事は、一歩間違うと大きな事故につながりかねないため、かなり大切な指導なのです。🍽️

なので、研修会もたくさん行われていましたし、我々教員も日常的に食事介助や指導を行っていました。

その時の私の悩みは、とにかく安全に食べてもらうためには…といったことだったのですが・・・

知的障害の特別支援学校に来て、また別の悩みができました。


食事指導の悩み


私の食事指導の際の悩みは、大きくこの3つです!


悩みその1 手づかみ食べをしてしまう

生活年齢が上がっても、摂食機能の発達段階は「手づかみ食べ」の時期のお子さんも特別支援学校の中にはいらっしゃいます。

そういうとき、われわれ教員は悩みます。🧐

そして、親御さんだって悩んでいたりします。

何とかして、食具で食べさせなきゃ。🍴

私だってそう思いました。できればスプーンで食べて欲しいなぁ。

でも、言語療法士や作業療法士の先生方から、手づかみ食べの大切さのアドバイスを受けて、少し考えが変わりました。

手づかみ食べのメリット
✨ 直接手で食べることで、食べる量がわかる🖐️
✨ 手と口の距離感がわかる🖐️
✨ 食べ物の色々な感触を感じ取ることができる🖐️

ST OTの先生方からの助言より

そっかぁ。手づかみ食べにはそんなメリットもあるのかぁ😳

そして、「手づかみ食べを十分にさせたほうが良い」とのアドバイスを受けました。

なるほど〜🧐

でもでも、文化ってものもありますよね〜。

確かに手食文化は世界の4割を占めているかもしれないですけど、日本は食具(🥢)を使って食べる文化ですよ〜。

「そしたら、食具を使いたくなる場面で練習したら良いよ!例えば、ヨーグルトとか、カレーとか」とのことでした。

そっか、使う必要性、利便性が高い食べ物で練習したらいいのか。🧐

そうすることで、少しづつ手づかみ食べから食具食べに慣れさせていくんだなぁ。なるほど〜💡😊納得!


悩みその2 詰め込んだり、あまり噛まずに飲み込んでしまったりする。

そう、早食いです。🤨

わかるんです。子どもたちの気持ち。

私だって、お医者さんから「30回よく噛んで食事をしてくださいね。」とアドバイスもらっている身ですから。(血糖値が上がりやすい家系のため)

でも、そんなに毎回噛んでいられませんよ。

私の場合ゆっくり食事を摂るのが職業柄難しいということもありますけど。

お腹が空いていたら、早くお腹を満たしたいって思っちゃうじゃないですか。😅

これに対しても、アドバイスをいただきました。

✨ 詰め込むとうまく食べられないことを学習させる。
✨ 噛まない理由を探る。

ST OTの先生方からの助言より

肢体不自由の子どもたちと違って、知的障害のお子さんは、介助なしでも自分で食べられるお子さんが多いので、細かい部分が見落とされがちなのかもしれません。

でも、小さい頃から適量を教えていくことが大切なようです。

確かに、たくさん口に詰め込むと幸福感はあるのですが、効率よく食べることができません。

そんな体験を小さい頃からできるように、保護者や指導者がお子さんに適量を教えていくことが大切とのことでした。

なるほどです🧐

やはり、1人で食べられるからとほっとかずに、食べやすい量を身につけさせていく必要があるのですね。💡

つまり、少しづつお皿に盛るとか、多すぎるときはストップをかけるとかですね。

あと、小学校低学年のお子さんは歯の入れ替わりで、歯がグラグラしていたり、また虫歯などがあったりすると、噛まない原因となるとのことでした。

他にも、頬の筋力の弱さ、舌の動かし方がうまくできないといったことも原因になるそうです。ダウン症のお子さんはこういったことが多いかもしれませんね。

そこで、「ブクブクうがいをさせたり、ご飯粒やウエハースを口の周りに少しつけて、それを舌で取らせるなどの練習をさせると良いよ。」とアドバイスをいただきました。 

給食前にスプーンを使って舌訓練をしてみようと思いました。🤩

日本歯科医師会さんのホームページPDFや動画があってとってもわかりやすいです。


悩みその3  食べ物の好き嫌い

そう、ずばり偏食!これも悩みあるあるですよね。

私も2人の子育てをしてますが、好き嫌いどうしたものか悩んだ時期もありました。

でも、高校生の娘は小さい頃に比べたらだいぶ色々食べられるようになりました。

そうなんですよね、小さい頃は味蕾の数が多いから、味を強く感じるんですよね。

でも、じゃあそのまま偏食をほっといてもよいのかなぁ?というのが私の3つめの悩みでした。

特に自閉症傾向のあるお子さんは、触覚過敏があったり食べ物のブームがあったりして新しい味に慣れていってもらうことが大変だったりします。

そんな悩みのアドバイスはこちら。

✨ 触ってみることからはじめる。
✨ 好きな食感のものを用意する。

まずは、触ってみることからはじめるかぁ😳

「おいしいよ〜食べてみない?」っていってスプーンを近づけてしまい「いやいや」とされていたことを思い出しました。

そうかぁ、ちょっとづつ触ってみることから慣れていけばいいんだぁ。💡

あと、調理方法を工夫していくことも必要なんだなぁ。同じ食材でも、煮たり、揚げたり、蒸したり、調理方法によって食感が変わりますもんね。

こちら↑のサイトには、『多くの子が気に入るのが、薄く切った野菜などを低温の油で10分ほど揚げた「カリカリ」。食感はスナックに近い。食材の風味を少しずつ覚えてもらえる。苦手な素材でも、吐き出さなくなる」と書かれています。

カリカリ食感❤️確かに好きな子多いかも🎵

あと、STの先生よりこんな助言も。

「過敏もだんだん取れていくから、少しづつ食べていくことで味覚が広がってくるよ」👅

味覚の広がりといった面では、給食の大切さを感じます。

だって給食には絶対に家では作らないようなメニューも出たりしますから。

どうしても、家だと食べてもらいたいから、好きなメニューを出してしまいがちですよね。

だから、給食って本当に大切だなぁ〜と改めて学校の役割の重要性を感じたりするのです。

ありがとうございます。

栄養士さん調理員さん。🫡

給食の時間にゆっくりじっくり指導しよう。🍚🍞

こちらのサイトや書籍も参考になりました。


最後に

✨ 楽しい食事にする

ST OTの先生からの助言、「発達に遅れがある子どもの日常生活指導1食事指導編より

これが一番大切なのかもしれません。

一生懸命指導していると、だんだん食事がつまらないものになってしまいがち。(反省😩)

そのためには、こんな進め方が良いそうです。

⑴楽しい雰囲気を充満させながら進める
⑵幼児期までは遊びになっているくらいでよい
⑶少しずつ盛り付けてお代わりを何度もし、そのたびにたくさん食べている
ことを認める
⑷一緒に食べながら誘う
⑸子供の好みー熱い、冷たい、味などーを知って、手を加える
⑹食べようとする意欲づくりを重点に、最初はマナーは許容する
⑺摂取量がある程度確保されてきてから、マナーを課題にする
⑻いろいろ工夫して誘う。促すことはするが強要は絶対にしない
⑼ゆっくりと子どものテンポに合わせて進める
⑽準備を終えてから呼ぶ。食卓についてからの支度は待てない
(11)手拭きや口拭きをそばに置き、こぎれいにしながら食事を続けていくようにする
(12)周りを手際よく片付けていく。ダラダラとした食事にせず、進まなくな
ったら満足感を持たせておしまいにする

発達に遅れがある子どもの日常生活指導1食事指導編より

「楽しい雰囲気を充満させながら進める。」がんばろー😄

アドバイスをいただいたSTの先生が務めている口腔保健センターには、肢体不自由の子どもたちが多く通ってるのかな〜と思っていたのですが、知的障害の子どもたちの方がたくさん通っているとお聞きました。

そうなんですね、知的障害の子どもたちの食事指導で悩んでいるご家庭も結構多いということですよね。

肢体不自由の特別支援学校と同様に、知的障害の特別支援学校での食事指導(摂食指導)の大切さ必要性を感じました。

知的障害の特別支援学校にも、口腔保健センターのDr.来てくれたらいいな。

(来てもらっている学校もあるかと思いますが…)

このnoteが少しでも何かのお役にたてたら嬉しいです😆

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました❤️







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