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聖子ちゃんにVaundy…ミンヒジンのプロデュース力を感じたNewJeans東京ドームと日本デビューの色々

 2024年6月26日、27日に東京ドームでNewJeansのペンミ『Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome』が行われた。(内容は完全にライブだったよね…!)今回参戦はできなかったが、X(旧Twitter)を見て演出が良すぎて行けばよかったと後悔したため、メディアやSNSでのレポを基にペンミと日本デビューの諸々について考察していきたい。

ペンミ開催と同時期の日本デビュー

 今回のペンミ開催と同時期、6月21日に『Supernatural』をリリースし、日本デビューを果たした。

 日本語、韓国語、英語がミックスされた楽曲で、日本語を日本語と思わせないような“スーパーナチュナル”さが魅力的な曲である。これまで2022年に韓国デビューしてから全世界でヒットを連発し、瞬く間に世界的スーパーアイドルとなったNewJeansだが、近年のK-POP界でいうと比較的遅めの日本デビューとなった。

MV『Supernatural』



 最近のK-POPアイドルの日本市場での売り方として、韓国デビュー後1年以内に日本デビューをするグループが多い。例えば、昨年11月YGからデビューしたBABYMOSTERは今年4月に単独公演を行ったり、ILLITは韓国デビュー前から日本のTV出演をしていたりとにかく初速が速い。

日本デビューのタイミングは“GOOD”!?


 タイミングは各アイドルの売り方によると思うが、NewJeansとして良きタイミングだったのでは…?と個人的に思う。理由は二つ。

 一つ目は「韓国でのJ-POPブームとの相乗効果」が見られるからである。

近年韓国でJ-POPがブームとなっている。ある記事によると「J-POPには胸に訴えかけるような歌やどこか懐かしく感じられる歌が多く人気となっている」という。

 私は個人的にNewJeansの曲にはシティポップやR&Bなど耳馴染みが良い「懐かしさ」があり、どことなく昔のSPEEDのような雰囲気を感じていた。そして、今回の「Supernatural」はまさに平成J-POP(安室ちゃんやSPEEDの質感)をもろに感じられ、幅広い世代の日本人にとってつい聴きたくなる楽曲であると同時に、韓国国内でも人気となりそうな気がする。

 もう一つの理由としては、事務所騒動を経てファンにとってはむしろ応援したくなる気持ちが高まったタイミングだったという点だ。

デビュー後、爆発的な人気でスターダムを駆け上がった「Hype Boy」「Attention」期。人気を確立した「OMG」「Ditto」期。“NewJeans”ブランドを全世界で確立した「SuperShy」期。

その後、人気絶頂で勃発したのがミンヒジン VS HYBEの事務所騒動。会見でのミンヒジンの公の場らしからぬ口調は非難もあったが、泣き崩れながらもNewJeansメンバーへの愛情、これまでの葛藤を熱弁する姿はファンの心に刺さるものだった。

 アイドルはあくまで虚像でありビジネスである。だが、プロデューサーとして大きな愛情をもって一人一人に向き合っているからこそ生まれる彼女らの絆が見られ、ミンヒジンを含むチームNewJeansの6人をより好きになっていた。

billboard Japan記事:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/137100/2

日本デビュー曲を引き下げての活発な日本でのプロモーション活動

 ここまでは前置きとして日本デビューのタイミングがGOODだったと書いた。そうしたファンのワクワクが盛り上がった!?(あくまで個人的感想)タイミングで日本デビュー果たし、日本でメディア露出やPOPUPストア開催などファンを喜ばせるプロモーション活動を多く行っている。

ファン大忙しの6月!日本での活発的なメディア露出


 メディア露出については、まずMステやFNS歌謡祭など音楽番組に多数出演。CDTVライブ!ライブ!にいたっては2週連続生出演するという。TVの他に、ペンミでも共演したKingGnu新井和輝さんがナビゲーターを務めるラジオ番組J-WAVE『SPARK』にも出演が決まっている。

 多くの番組に生出演しているため、今までで1番の長期日本滞在となるだろう。ファンにとっては、仕事や学校のモチベ向上につながる供給が沢山あり嬉しい反面、全て追えていない人も多いんじゃないかな…?と思うほどだ。

LINE FRIENDS STOREとのコラボレーション

 また、メディア露出だけではなく、東京の街中でもNewJeansのファンを惹きつける仕掛けが行われた。

ペンミ初日である26日、渋谷にオープンしたLINE FRIENDS STOREとコラボし、店内でNewJeans関連イベントが開催されている。

 イベントスペースでは、村上隆と藤原ヒロシとのコラボレーションに、LINE FRIENDSのクリエイティブ力が加わった可愛くてファッショナブルなグッズを購入することができるという。K-POP界隈では、ライブグッズがあまりかわいくない…ダサい…と言われてしまうことが多々ある中で、NewJeansのグッズはファンではなくても買いたくなってしまう程デザイン性が優れていると思う。(パワーパフガールズのぬいぐるみカバンに付けたい💜)

LINEFRIENDS公式サイト:https://linefriends.co.jp/news/dKX7n7MZ

そして何よりも言いたかったこと。ペンミでのソロステージの選曲に拍手を送りたい!


 ようやくペンミの話をしたいと思うが、ここで言いたいことは「ソロステージでの選曲神じゃない!?!?」という感想を共有したかった(笑)

 ペンミらしからぬ豪華なセトリもSNSで話題だったが、それ以上にXに流れてきたハニの「青い珊瑚礁」を見て思わず拍手してしまった。聖子ちゃんカット風のヘアスタイルで、長めの白いスカートにボーダーのトップスを着て、キラキラ笑顔で歌う姿は透き通って見えた。

 Yahoo!ニュースによると、Xの国内トレンドでは「青い珊瑚礁」「松田聖子」「ハニちゃん」などの関連ワードが上位にランクイン。さらには日本のみならず韓国でも「青い珊瑚礁」がトレンド入りする盛り上がりとなったという。実は、私は02年生のため聖子ちゃんの全盛期を知らない世代なのだが、懐かしのアイドル特集でみた松田聖子さんのリバイバルを見たような気分だった。

 また、ミンジのソロステージ Vaundyの「踊り子」も最高だった。ミンジはNewJeansの日本語担当で、発音が非常にきれい。Vaundyのリズム感が難しい曲を見事に歌い上げた。また、日本のJKの制服風の衣装だった点も個人的キュンポイントだった。その他、へインは竹内まりやの「プラスチックラブ」を大人っぽく歌い上げ、SNSで話題となっていた。

 ハニの「青い珊瑚礁」に関しては、ミンヒジンがおすすめしたという。敏腕プロデューサーミンヒジンのことなら、昭和の王道アイドルらしさとハニの歌声やイメージとのマッチングを考えた上での選曲だと推測できる。今後ももっと昭和歌謡やJ-POPのカバーを見てみたい!

NewJeansから学んでほしい。K-POPアイドルの日本活動

 最後のソロステージについては、ただのオタクの感想になってしまったが、日本のバニーズにとって“日本”公演である意味を感じられ、非常に幸福度の高い東京ドーム公演だったように思う。

 以前からK-POPアイドルの日本活動は一部からは「お金稼ぎ」だと言われることがある。日本公演は本国と比べてやる気がない…オフラインイベントが手抜きだ…とか。だが、今回のNewJeansの日本活動、特にペンミでの日本でしかできない要素が盛り込まれた演出は特別感があり、「ああ、この日のこの公演に行けてよかった」という特大な感情を生み出してくれる。日本に限らず、世界各国のファンに寄り添ったライブ演出やプロモーション活動が増えてくれると嬉しいなと思う。

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