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伝道者の書第45話貧しくて賢いわらべは、老いて愚かで、もはや、いさめをいれることを知らない王にまさる。

13 貧しくて賢いわらべは、老いて愚かで、もはや、いさめをいれることを知らな い王にまさる。

14 たとい、その王が獄屋から出て、王位についた者であっても、また自分の国に 貧しく生れて王位についた者であっても、そうである。

老齢となり頑固で、他者からの忠告を聞くことなどはしない老王よりは、貧しくても賢い童のほうが、ましである。

それは、その老王が貧しい境遇から立ち上がって来たとか、投獄の試練を乗り越えてきたにしても、他者の忠告を聞く耳が無ければ、同じことである。

過去の苦労話や、それからの栄光獲得に固執するあまり、高慢、傲慢となり、他者の忠告など何も聞かず、現在と未来について正しい判断ができない王であれば、貧しくても賢い若者にも劣る。

自らの成功体験を誇り、聴く耳を持たない頑固おやじほど、扱いに面倒なことはない。
そして、それが一国を率いる王となれば、国民と国全体に、多大なリスクが生じる。
これは、様々な意味で、高慢、傲慢に対する警句だと思う。

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