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伝道者の書第20話今ここに人があって、知恵と知識と才能をもって労しても、

(原文:第2章21)
今ここに人があって、知恵と知識と才能をもって労しても、これがために労しない人に、すべてを残して、その所有とさせなければならないのだ。これもまた空であって、大いに悪い。

次の世代の人たちにとって、遺産は、何も苦労して得たものではない。
遺産や偉業を無駄に使いがちになるのは、歴史において枚挙に暇がない。
このことを思うと、いったい自分は何で苦労したのか、本当に虚しい、落胆以外はないと語る。

遺産について有難がるのは、親の労苦を知っている、せめて次世代ぐらいではないだろうか。
孫の世代、ひ孫の世代になれば、ほぼ、そうはならないのが、歴史の事実。
かえって、その遺産を巡って、醜い争いが発生し、労苦した遺産など雲散霧消などと言うのが、定例ではないだろうか。

それを知れば、財産獲得に執着し、苦労し続けるなど、虚しい事であり、最終的には落胆以外には発生しない。

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