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石仏の話(52)

石仏として、千手観音を彫るなど、特に過去においては、至難の技だったと思う。最近は、機械彫りが多く、やがては3Dを駆使した千手観音も作られると思う。手彫りであろうと、機械彫りであろうと、観音様には変わりがない。変わるのは、その観音様を見る人の心。無骨な観音様ではあるけれど、人の汗と労苦、拝み続けた人の心まで思って拝むか、きちんと造形された観音様を良しとするか。「両方とも、わが身、どちらも良し」とするのが、観音様の心と考えている。

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