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一遍上人語録 法華と名号と一体なり

法華と名号と一体なり。
法華は色法。
名号は心法なり。
色式不二なれば法華すなわち名号なり。

(意訳)
「法華経」と南無阿弥陀仏の名号は、一つなのです。
言うならば「法華経」は、目に見える教えです。
それに対して、南無阿弥陀仏の名号は、目に見えない心の教えなのです。
両方は、相関関係にあり、二つの異なるものではありません。
ですから、「法華経」は名号であると言えるのです。

※法華経には釈迦の救い、浄土教の無量寿経には阿弥陀仏の救いが説かれている。
しかし、その無量寿経には、釈迦が阿弥陀仏の救いを説明している。
※色法:色がついている教え。仏教経典は黄色い紙に書写し、赤い色の軸に巻く。法華経を指す。
※心法:自分のこころのもととなる教え、無量寿経を指す。

法華経も浄土教も、そもそも、相争う関係ではない。

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