石仏の話(61)生理的欲求
人間というものは、どんなに落胆している状態であっても、身体の欲求には抗し得ない時がある。
それは、生理現象も含まれる。
腹は結局は減ってくるし、眠くもなるし、トイレは避けられない。
また、ずっと座禅を組み、悟りの深遠を考え抜いた禅僧が、突然後ろにひっくりかえって、壁に頭をぶつけて、その瞬間に大笑い、それで「悟り」を得たと言った話もある。
すべってころんで、石仏に頭をぶつけたら、痛い。
どんな偉い坊さんでも、どうでもいい筆者でも、それは同じこと。
これもまた、ひとつの真実。
痛くないというならば、よほどのやせ我慢。
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