美脚娘

「え?マジ?」

美佳は、メチャクチャ短いスカートで現れた。

「えへへ、内緒の美脚だぞ」

美佳はゴキゲンそのもの。

「どこ見てるの?」

そんなこと言われたって、目のやり場なんてない。

必死に脚を見ないようにする。

「さて、隅田川見たいなあ」

美佳は、佃大橋への階段をゆっくり、それも先にのぼっていく。

ますます目のやり場がない。

下を向いてのぼるしかない。

人通りが、ほとんどない下町で助かった。

少し腹が立ってきた。

こいつは小悪魔かもしれない。

もうのぼりきったと思って、顔を上にあげた。

途端に美佳の声が降ってきた。

「おーい、さっさとあがって」

・・・ますます美脚

・・・完全小悪魔

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