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石仏の話(26)くずれかけた地蔵尊

くずれかけた地蔵尊、長年の風雨に耐えてきたのだろうか。
それでも、「願掛け」の意をこめて、「よだれかけ」を首から下げ、新しい花が備えられている。
見た目がどんなであっても、御仏は御仏。
絢爛と輝きながらも秘仏とされて見ることができない仏と、実は何ら価値は変わらない。
それを感じるかどうかで、崩れ落ちた地蔵尊に手を合わせられるかどうかで、人間の器量も異なってくるのかもしれない。

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