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石仏の話(19)二体並ぶ観音像

徳島の劔山に二体並ぶ観音像がある。
母親の供養として観音様の石仏を置き、その後「お母さんが一人だけでは寂しかろう」という気持になり、娘が、もう一体の観音像を隣に立てたらしい。
もちろん、仏法の厳格な教義からすれば、そんなことは不要になる。
しかし、娘が母を思う気持の現れであり、その気持自体は尊いし、よくわかる。
人が人を思う気持ち、人によくあって欲しいと思う気持ち、それが「利他」の原点。
仏法の原点でもある。

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